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「幸せじゃない」より「不幸じゃない」方がいい

仕事が繁忙期を迎えています。

緊急事態宣言もあり、在宅勤務すべきところ持ち出しが困難な資料があり出社して仕事をしています。

期日があり、業務量が実働人数を上回っている為、残業をすることになります。

私が新卒で入社した時は「遅くまでガリガリ仕事をする事が努力、頑張る事」とされており、定時で帰ると上司から怪訝な顔をされた事もありました。

しかし、この時代に残業する人間=仕事の出来ない人のレッテルを貼られるケースも多々あります。

効率的に成果を出し、ライフワークバランスの均衡を図るのが現代のビジネスマンの姿なのかもしれません。


弊社もそんな風潮があるため、繁忙期といえど残業をしていると上司から心配をされる訳です。新卒で働いていた時に比べると遥かに恵まれているなとも思います。


ただ、仕事が終わらないストレスからはどうしても逃れることは出来ない。

自分が納得して段取りを付けられたり、人の助けを借りる事も必要なのでしょうが、人の顔色を見たり頼むのが下手くそな人間は必然的に仕事を抱えこみ、定時過ぎまでしょぼしょぼと仕事をしている訳です。


かつて、そんな姿を見た上司から


「残業してまで仕事をして幸せなの?」

と問われた事がありました。

一人ぼっちで社内に残り、一日の大半が仕事に追われている為、プライベートな時間は食事と睡眠のみ。生存欲求を満たすだけの生き方、確かに幸せではないです。


だけど、そうなんだけど……


私は、仕事が終わらないという不幸感を抱え続けるよりはマシだと思っているのです。


顧客ありきの仕事、どうしても完了させねばならない。上手に段取りのできない人間だから、コツコツ地道にやります。

それが終わらない時、休むに休めず、ひとりでベッドの中で不安を抱える方が辛いのです。

心配で心配で、終わった安心感があった方がゆっくり休めます。

不安を拭う為に残業をし、自分の考えや技量の範囲内であくせくしています。外から見たら仕事の出来る人間ではないです、仕方ない。私はそういう風にしか生きられない。自分以外の人に迷惑がかからなければ、自分が苦心しても構わない。謎のMっ気を秘めつつ仕事に打ち込んでいます。


「幸せじゃない」より「不幸じゃない」方がいい。


今日もそんな事を考えながら、社内の戸締りをして電車に揺られて帰るのです。

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もうすぐ初午。

稲荷神社に言って、稲荷寿司が食べたい……。



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