この春から歩き出す人たちへ


街の様子は、すっかり春。
いつの間に冬が過ぎていたのか忘れてしまったけれど、それはきっと春のせいだろう。



もうすぐで私は、新しいスタートを切ることになる。

以前お世話になっていた職場に戻ることが決まった。
約一年半に及ぶ、長い「人生の冬眠」が幕を閉じそうだ。

この一年半、アルバイトをしながら自分の好きなことをして生きてきた。
アルバイトは少し特殊な所で、始めた当初は精神的にきつくて「こんなの絶対長く続かないや」って思ってたし、すぐ辞めるつもりでいたけれど、そこで出会う人たちは良い人ばかりで、嬉しいことも厳しいことも全部教えてくれた。
この世のことは何も知らなかったし、知ろうともしてなかったけれど、今は関心を持って世の中を旅する覚悟がある。

いまだに、私には分からない世界はきっとたくさんあるし、私がいる世界のことでさえ全て分かった気になっているわけではないけど、それでも自分の直感や経験を信じていたい。
この一年半で、我慢した涙とか堪えた怒りとか、口先まで出かけた言葉。そういう負の感情にこそ、経験は詰まっていると思う。
逆に、前向きな感情には思い出が詰まっていて、それはそれで心の中にしっかりと留まっている。


体験したすべての出来事を自分の身に変えて、そうやって生きてきたこの一年半は、これからのスタートを支えてくれるはずだ。

経験は人を強くすることが大半だが、弱くさせることもある。
弱いところを越えられてから人は成長すると、私は思っている。


どうか、諦めずにすべて頑張れますように。
私も、私と同じくスタートを切ろうとする人も
ゴールがどこなのかはまだ分からないけど、ちゃんと理想に辿り着けますように。

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