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新卒1ヶ月で退職した私の心の葛藤。

高いヒールにも慣れてきた頃だった。

4月21日(金)、21時過ぎ仕事が終わって駅に向かうと人身事故の影響でホームには人が溢れかえっていた。

やっとの思いで電車に乗り込むとなぜか涙が止まらなくなっていた。

周りの人はスマホに夢中なのか、気づいていないフリをしているのか誰ひとりとして声をかけてくる人はいなかった、。

1年前の就活を乗り越えて、憧れでずっと夢だったブライダルの世界に飛び込んでからちょうど3週間。
やっと3週間。まだ3週間。

「なにか違う、自分に合わないな」っていう違和感を押し殺しながら必死にもがいた3週間。

ブライダル業界初心者の私にとって、最初の1週間は同期(ブライダル専門卒・結婚式場バイト経験者)に早く追いつこうと必死に頑張ってた。

2週間目に突入するとなぜか家にいる時に涙が溢れてくることがあった。

自分でもなにが悲しくて涙が出てくるのか分からなかった。

だけど仕事内容に対する違和感、夢と現実のギャップ、同期との相性、、言い出したらキリがないくらい悩みに潰されていた。

家族とりくくんの前で上手く笑うことができなくなっていた。優しくできる余裕が全然無かった。

働いていてもただ時間を殺しているように感じ、なんのために頑張っているのか本気で分からなくなっていた。

そんな状態が2週間続いた。

この2週間、私の頭の中は辞めるか続けるかで目が覚めてから眠りにつくまで毎日葛藤していた。

そしてとうとう電車の中で涙が止まらなくなっていた。

頑張って家まで帰ろうとしたけどマスクの中の鼻水がすごいことになっていて鼻をかみたくて次の駅で降りた。

そしたらりくくんがその駅まで迎えにきてくれた。

今思えばこの日がこれから先の人生を大きく変えるターニングポイント?的な日だったなあって思う。

りくくんの顔を見たらまた涙が溢れてきた。

お昼からなにも食べてなかったのにお腹は減ってなくて、でもなにか食べなきゃって思ってびっくりドンキーに連れてってもらった。☺︎

とっても美味しかった、全部食べれちゃった(笑)

この時点でもう23時を回っていた。次の日も朝から仕事だから早く帰るべきだったんだけど、明日になるのが怖くて今日を長引かせようとしてた。

私の気持ちが伝わったのか夜景に連れて行ってくれた。

ここでりくくんから「毎日泣いて苦しんでまで続ける意味はないよ、辞めたとしても逃げじゃないよ」って言われた。

ありきたりな言葉なのかもしれないけど私はりくくんの言葉にこの4月何度も救われてきたからこそ、心の奥になにかが強く響いた。

そして明日の仕事はお休みを頂いて自分の心がどうしたいかじっくり考えることにした。

朝、お休みの連絡をする時はとても心が痛んだ。

その日の朝、お父さんとお母さんが仕事に行く前に辞めるか悩んでいることを伝えた。

辞めるにしても親に反対されたら続けるしかないと思っていたのが正直なところだった。

そしたらすんなり受け入れてくれて「合わないなら無理して続けなくていい、合うのをゆっくり見つければいい」って言ってくれた。

予想外の返答に泣いてしまった。

それと同時に、大学まで出してもらったのに、自分の心が弱いせいで心配をかけてしまっているこの現実が心苦しい、、って自分が情けなかった。

そこから店長に退職したい意思を伝え、何度か面談を繰り返して4月30日に退職をした。

先輩社員の方、店長、職場の雰囲気、とにかく人に関してはすごく恵まれている環境だったからこそ申し訳なくて罪悪感でいっぱい、、

友達のサブ垢のストーリーには仕事のグチが書いてあって、だけどみんな頑張って続けてる、、

学生時代にブライダルのバイトとかなにか経験を積んでいたらまた違った未来があったと思う、、

ここでタラレバを言ってもキリがないから私は、自分の決めた道を進んで、その結果に納得できる生活を送ることが次の自分のステージに繋がると思ってる。

大学卒業まで特に道を外すこともなく平均的な学生だった。だからこそ3月までの自分は新卒1ヶ月で会社を辞めているなんて想像すらしてなかった。

今でもこれで良かったのかとか、これから先の自分のことを考えると不安で押し潰されそうになる。

中学の頃からブライダルしか興味がなくて今、自分のやりたいことがなにかすらも分からない。

だけど4月の毎日泣いていた自分よりも今の自分の方が自然な笑顔でいれてこの決断は間違ってなかったって思える、。

1ヶ月後の自分がなにをしているのかすら今分からないけれど、「意外となんとかなる」ってことは分かってるから自分のペースで明日からも生きていきたい。

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