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圧倒的カロリー不足

食べられない。
経腸栄養も途中で捨ててる。

退院日は疲れてるし、遅かったからと思ったけれど。

夜寝る前に栄養剤を入れたら、夜中に気持ち悪くなってほとんど寝られなかったと。
ベッドにもおられず、ソファにずっと座っていたらしい。

翌日は相当しんどいようで、杖が要るとか、トイレも大変とか。
遠方の家族に電話して、
「思ったより短い、今月中やと思う」
とか言い出す。
まあ、寝られなかったらそうだよね。
ご飯も全く食べてないし。
退院日の合計摂取カロリーは400+20(ちょっと口に入れたおかず)キロカロリー。

ちょっと心配なのが、ミネラルバランス。
これだけ食べてないと、水を入れてもバランスが崩れてそう。
下痢の時って、水飲んだらそのまま出てきたりする。
OS-1とか濃いポカリとか、できたらお粥や果物食べたほうが早くおちつく。

経腸栄養剤だけではミネラルバランス崩れやすかったよなー、と調べてみる。
塩分不足になるらしい。
治療は塩分投与、そりゃそうだ。

おそらく外科の先生は、口から食事摂ることを想定してのはず。
それが、明らかに狭いところもないのにつかえて食べられない。
大変だっただろうな。

ともあれ、改善できることはしよう。
早速、腸瘻から入れる水の中に塩を添加。
ここで入れすぎ注意も思い出す。
安全なのは生理食塩水って看護師さんが言ってた。

塩分濃度が高いと、浸透圧の関係で腸管を痛めてしまう。
文献を見ると、水100gに塩2gで損傷が起きた例がある。

しっかり計算してもいいけど、絶対面倒になって続かない。
ということで、うちでは水100gに塩軽くひとつまみ。
塩ひとつまみが1g弱、軽く減らしたら多分0.7gぐらい。
生理食塩水が0.9%なので、生理食塩水より少し低いぐらい。

そして、父の希望で顆粒のビタミンcも溶かす。
これは手術が決まった直後から飲んでもらってたもの。
個人的に一番効くビタミンc。
他のに比べて圧倒的に値段がいいんだけど、それに見合う効果ある。

錠剤は頑張れば飲める。
味覚障害に亜鉛も補充、ドラッグストアで亜鉛サプリ購入。
元々飲んでたビタミンB群タブレットも継続。

胃切除後は、ビタミンB群、特にB12が欠乏する。
手術後長期間経ってから欠乏症の症状が出るんだけど、減らさないに越したことはない。
B12は赤血球の産生に関わるが、神経修復にも必要。
整形外科では、痺れに対して処方することもある。

夜間の経腸栄養も中止。
寝る3時間前でおしまいにする。

夜8時ぐらい、バッグにラコール残ってる…
…全部入ってませんが?!
圧倒的なカロリー不足。
でも、ここで自分が小言を言うと、絶対凹む、もしくはいじける。
ぐっと我慢。

翌日は、かかりつけの先生を受診。
本人は、看取りしてくれと言いに来たみたい。
現状をシェアして、先生に話を聞いてもらう。

先生に、
「遺残があったとしても、すぐすぐダメになることはない」と
直接言ってもらった。
そうよね〜
そんな1-2週で癌も大きくなれないよね〜

「まずは、栄養アップしてリハビリせんことには」
至極真っ当。
子供からではなく、看取りの主治医になってもらう医師からの言葉が効く。
「リハビリしようにも、栄養取らんとできない」
ほんそれ。
先生、ありがとうございます。

特に痩せている人に多いけど、筋肉つけようとして、碌に食べないまま運動だけする人がいる。
それ、逆効果。

筋肉はタンパク質でできていて、飢餓状態では筋肉と骨を溶かして(異化亢進)エネルギーに変える。
なので、カロリー不足で運動すると筋肉はかえって減少する。
まずは、基礎代謝以上は食べられるようになってから、運動。

かかりつけの先生に言ってもらって、1日ラコール3本入れる、投与スピードも上げると決めた様子。
それでもまだ600キロカロリー。

ここからアップできると信じて。

この下は覚書なので見る必要なし。

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