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口だけ野郎だった僕がボディメイクを成功させた理由を振り返ってみた

写真の左がビフォー。右は増量、減量合わせて9か月後。


大会に向けて絞ったので、色もこんがりしてます。


左の時点でベンチプレスはMAX70kg、体重62kgくらいで筋トレ歴は7年。
身長170センチです。

右はベンチプレスMAX105kg、体重66kg(絞って)だったはず。

前提として前の記事でも書きましたが、僕は理想が高いのに怠惰という欠点がありました。


そんな僕が成功した(と言っていいでしょう)背景には
要因がいくつかあります。今回はそれを解説していきます。



(1)ボディメイクを妨害したものと対処法

疲労感

工場労働でしたから、8-18時で肉体労働がありました。
ジムに向かうときは疲労度としてはかなり高い。

言葉であらわすと
「早く帰ってYouTubeみてえなあ」です
実際、帰るとそこからジムへ行くなんてできません。


これへの対処法は、家に帰らない。
これ一択です。帰らないでください。

逆にジムにいってしまえば何とかなるので、妨害度としては小です。
ラーメン二郎でいうと もやし みたいなもんです(?)箸休めです。


出勤時のリュックの中に、次のモノを詰め込みます。
・ジムウエア
・運動する用の靴(必要なら)
・ワークアウトドリンク(必要なら)


このままあとはジムへ行くだけ。
はいクリアです。簡単。
逆に荷物を忘れると萎えるので気をつけましょう。


疲れていても意外と人間動けるもんです。
減量となるとエネルギー足りなくてイライラもしてくるので
話が変わってきますが、ちゃんと食べている増量期なら案外いける。


体力が人一倍ない人は別の方法が必要かもしれないですが、
僕は想像しきれないので今回は割愛します。



何やってるんだろう感

はい、これも出てきますね。
習慣化してきたころに ふと出てくる恐ろしい感情。


妨害度としては中です。
なかなか強敵。


荷物を完全に準備して、さてジムに行くぞ!
というとき ふと頭によぎるこの感情。


周りはキャリアアップを目指し努力している。
上司や同僚は残業している。
そんな中で自分はジムに行って大丈夫か。


その先に手に入る報酬が マッチョ っておれの判断は大丈夫か。
しごく真っ当な判断です。これが出来ているうちは救いようがあるとも言える。


マッチョバンザイ!!
ビバマッチョ!!

となっているよりは
この感情が出てくることにまず安堵しましょう。


この感情への対処法は すり替え です。


ジムに行くことには意味があるんだ。
キャリアにもプラスになるんだと言い聞かせる
という正当化です。


自分を洗脳するのです。


ジムに行くことで得られる効果を羅列しておきます。
ピンときた屁理屈を繰り返しとなえてアタマに沁み込ませましょう。

(1)運動を取り入れることで身体だけでなく、頭が活性化されてジムに行かないより、その後の仕事効率が上がる。

(2)身体つきは社会人たるもの身に付けなければいけないもの。ビジネスの場での威圧感は成果に直結する。

(3)普段の我慢やストレスをウェイトにぶつけることで、精神的健康を得る。結果として長期的なビジネスパフォーマンスが上がるのだ。

(4)今どきジムに行かないのは遅れている。ファッションとしてジムに行く方が正義。


一旦ジムに入ってウェイトに挑み始めると
何やってるんだろう感は消えるので
行くまでの辛抱ではあります。ゆえに妨害度は中どまり。


次からはジムの中で妨害してくるものです。




重量への恐怖

これは生来の性格(逃げ癖)が関係しているかもしれません。
でもだいたいの人は重いのが怖いだろうと思います。

筋肉は限界まで追い込まないと肥大していかないわけですが、
追い込む=重量×回数 と考えていると罠にハマります


正しくはこれだと思っています。
追い込む=十分な重量×適度な回数

だんだん重くなってくると持つのがしんどくなってくるんですよね。
例えばベンチプレス。左の写真でMAX70kgだったと言いましたよね。


正直このときの感覚としては、60kgを持った時点で
「あ……。重っ……。あと3回上げたらやめよう」
となるくらいしんどい。


実際には8回くらい上がると思うんですけどね。
私は気持ち弱いですから。

この感情が毎回ジムで種目ごとに襲ってくるわけです。


しかもこれにちゃんと対処しないと筋肥大してこない。
地味ですが妨害度としては大とします。


僕が7年も伸び悩んだのはこれが原因だったかもしれません。
ジムにいく習慣ができてるのに伸びない人
は今一度あてはまってないか振り返ってみてください。


これへの対処法は トレーニングノートをつける です。


トレーニングノートをご存知でしょうか。
ジムで周りを見渡してみるとマッチョほど
なにかチマチマ書き込んでいるのが見えませんか。


もれなく彼らはトレーニングノートを書いています。
当時のノートがあったので載せておきます。


増量中と思われます

暗くて申し訳ないですが、
ノートには 扱った重量、挙上した回数、セット数、種目
などが記載してあります。

隅っこの方には何やらメモを書き込んでますね?
「突然 軽くなるのなんなん?」
とあります。感情があらわになっていますね。


重量に加えてこういった感情を書き出すことで、
前回との比較をしやすくしています。


なんでトレーニングノートを書いた方がいいかというと、
重量への恐怖があると重さを下げてしまいがちになるとお伝えしたとおり、トレーニングノートをつけずに放っておくと、毎回感情に合わせて軽い重量を扱ってしまうすると頑張っているのに筋肥大しない

それを防ぐ効果がトレーニングノートにはあるのです。
前回はこの重量でやったのだから今回もいけるだろう。
という動かぬ証拠になります。


先ほど載せたジムへの持ち物に
トレーニングノートとペンも追加しておいてください。


めんどくさがりの人でもぜひやってほしい。
僕は圧倒的紙派なのでノートをおすすめしますが、
スマホでも良いです。

ただし感情の書き込みは意外と大切なので
そういう意味でもノートは良いですよ。


これで重量への恐怖は克服できました。
これが出来ればかなりの確率で筋肥大していきます。


器具の順番待ち

これは混雑具合にもよります。
よって妨害度は小~中。


一般的には仕事終わりに行くひとが多いと思うので、
混雑しているとほぼ間違いなく発生します。


問題は器具が空くのを待つのか、違う種目をやるのか。

答えは 待つ です。


例外としてトレーニング初心者なら
そこまで順番はこだわらなくても、とりあえずできる種目から頑張れば良いです。


しかし中級者となると
ちゃんと筋肥大に特化して取り組む方が良い。


そのための筋トレメニューは筋肉を効率的に疲労させる順番になっているので、
その順番を変えてしまうと、追い込み切れない。

なので順番は固定したいところ。


これ、一回体験してみないとわからないと思うので
順番待ちせず空いた器具から始めてみるのも経験としてありだと思います。

試しにペックフライ、ダンベルフライ、ベンチプレスという順番でやってみる。
すると疲労感がいまいち足りない。となりがちです。
(ただし筋トレの面白いところは、たまに順番変えるとそれが刺激になることもあるということです。)

基本的には待っていつも通りの順番でやるのが良いです。
待ち時間がストレスにならないように、
コンディショニングをするのもオススメです。


さて、ボディメイクを成功させるうえで、妨害してきたものとそれへの対処法をご紹介してきました。


続いてはプラスに働いたものです。


マイナスを減らすだけでも筋肉はついていくと思いますが、
劇的な成功を導くためには、プラスの要素も欠かせません。


一部は再現可能な要素ですが、再現できるかどうか運任せな要素もあります。
ご自身にあった方法を選んでみてください。


(2)ボディメイクにプラスに働いたもの

危機感(背水の陣感)

もうここで勝たなきゃ人生終わりだと思ってました。
それくらいの背水の陣の心構えで挑んだので、そりゃ成長しました。


当時副業で物販ビジネスをやっていたんですが、
音声で講師の話を毎日すり込んでたんですよね。


工場へ出勤する車の中。
半分ねながら(危ない)スピーカーから音声を流して、
無意識の脳にすり込みます。

内容は要約すると
こんな物販みたいな簡単なビジネスを成功させられなかったら人生おしまいだぞ!
的な結構熱血のやつです。

さすがに今きいたら温度差で耳がやけどするので聴いてないですが、
当時のマインドの下地はこれでつくられてました。


やっぱ影響を受ける度合いとしては
対面 >>> 音声 > 文章 
って順番だと思います。音声もそこそこ効果はある。


筋トレするときにこのマインドでいくと

「もう1回上げられなかったら俺は死ぬ!」
「絶対あげて金持ちになってやる!(筋トレと関係ない)」
「何が何でもかわいい彼女つくってやる!!」

という鬼気迫った感じでやるので、トレーニングの質が上がります。
(正直このときの熱量を今も持ててるかというと、否です。)


ちなみに僕はトレーニング中、結構顔が崩れるほうですが、
下地はこのときにつくられています。


……どうでもいい情報でした。


でもこれくらいの危機感をもたないと正直やらないですよ。
危機感無しでできるのは一部の筋トレオタクか、ゴリゴリ体育会の人です。


僕はそのどちらでもない。どっちかというと口だけの男。
真剣になるのは特別な状況。ぼくにとってこの危機感だったのです。


なにをやっても中途半端。でも理想に近づきたい。
どうしたらいいかわからない。俺には筋トレしか残されていない!


「この1回に賭ける!!」
その気合いが僕を変えてくれました。

フィジークに出られてるのはそのおかげです。


皆さんはお持ちでしょうか、危機感。
内側からくる本物のものです。
影響度は 大 とします。



魅力的な女性との出会い

これは運任せなものですが、効果ありです。影響度は中の上。
惚れっぽい性格なので、惚れたら頑張ろうって気になります。

減量期のギリギリでも頑張ろうと思えたのは
魅力的な女性と出会ってたからですね。


さらによかったのはこの子が筋肉が好きだった。
筋肉経由で仲良くなった。


もっとデカくなって他の日本人とは比べ物にならない男になろう。
ハーフの子だったので、ライバルは欧米人の男たちのつもりです。


そのなかでも負けないくらいデカくならないと俺はもう終わりだ。
こんな素敵な子はもう現れない!
その気合い。懐かしいです。


おかげで初めての大会出場なのに
信じられないくらい絞りました。


当時の担当してくれたパーソナルトレーナーが若干引いてたくらいです。
いまこの努力しろといわれても無理です。
無理だし、皆さん本当に減量はムリしちゃだめです。反動がきます。


フラれるときは一瞬なもので
彼女のインスタにDJっぽい男が流れてきて、淡い恋心は終了しました。


出会いは筋トレのエンジンとして非常に強力ですが
フラれると急にエンジンが無くなるので、諸刃の剣です。


再現性もないですしね。
良い人に出会えるかどうかは時の運。

あえて再現しにいくなら渋谷の道玄坂へいきましょう。


ナンパするしかありません。
基本的に箸にも棒にもかからないですが、
気の合う男といくと面白いです。


歩いてると減量にも活きますしね。
ちょっとボディメイクにプラスに働いた話から逸れたのでもとに戻します。


結局のところ欲に忠実になるのが大きいので、
モテたいから筋トレ、というのはそういう点で相性がいいですね。



成長してる感(俺すげえェ感)

先に挙げた2点を抑えたうえでトレーニングしていると、
1ヵ月、下手したら2週間単位で筋肉の成長がわかります。


3か月たつとどうなるかというと、
職場でいつもすれ違うだけのおじさん(お兄さん)から
通りすがりに腕を鷲づかみにされて
「きみスゴイ腕してるねぇ!!」
と驚嘆の一言をもらえるようになります。


それがいいのか悪いのかは置いておいて、
他の人から明らかに反応がかわるわけです。


人からみてわかるくらいなんで
自分で鏡を見てるとなおのこと変化がわかります。


俺すげえ!もうすぐフィジーク選手じゃん!
ベンチプレスも100kg上がっちゃったよ
何でもできるじゃん最強!

めちゃくちゃテンションが上がります。

筋トレしたい、筋トレする、成長する、筋トレしたい、筋トレする(以下、ループ)

正のスパイラルが回っていくので、どんどん成長していくんですね。


心が安定すると筋肉の成長に良いんでしょう。
もう無敵でしたね。全然筋トレ以外の仕事は変わってないんですけど。
すごい楽しくて、週5の70分のトレーニング、それでも続けられちゃいました。


影響度は中とします。


トレーニングの土台

本気になった時点で7年間のトレーニング歴があったのは
ボディメイクを加速させた大きな要因です。


これは身体ができあがってたからではなく
トレーニングの要点をある程度抑えていた
ことが大きいです。


どういうことかというと
バーベルを触った経験がない初心者の人からすると
わかりにくいと思いますが、

効かせるとはどんな感覚か。
逆に効いてないとはどういうことか。
追い込めてるときはどんな感覚か。
これはおおよそ正しいフォームか。

そういった無数の体験値があったということです。

ジムで多くのひとがやる筋トレと
ボディメイクに特化した筋トレは若干違います。


例えると、料理未経験のひとがレストランのシェフをやるのか、
ずっと自炊をしてきたひとがレストランのシェフをやるのか、
そんな感じでしょうか。


レストランでは大量に料理をつくるために
下ごしらえの仕方が自炊と変わってくるでしょう。
でも、わざわざ包丁の握り方まで変える必要はありません。

ところが未経験の人はまず包丁の持ち方から
正しい切り方、力加減、食材の保存方法、洗い方などなど
無数に覚える工程があります。

その過程ですぐ疲れるし、ケガもするかもしれません。


もちろん本気でやればそれは身についてくるでしょうが、
これまでかけてきた時間が違います。

全てにおいて経験者と同じレベルに到達するには
やはり数か月、もしかしたら数年かかってくるのでしょう。

ボディメイクにも同じことが言えます。
目には見えないところで、ある程度積み重ねが当時の僕にもあったのです。

影響度は中です。


筋肉をつけて良かったこと

時間軸が前後しますが、これについてもお伝えしないといけません。
(しかし眠いのでここまで書いて休憩とします。)

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