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スエードとヌバック

平日は毎日 #ファッション雑学  を書いていますが、週末には日常的なことを書いています。
今日は平日なのでファッションの話。

今回は【スエード】と【ヌバック】について書いていこうと思います。
一見、見た目の似たこの2つですが、明確に違います。特徴も違うスエードとヌバックの違いを知れば靴やカバンの購入の際役に立つと思います。

はじめにこの2つの共通点ですが、スエード、ヌバックともにクロムなめしした革を起毛させたものという事です。

(クロムなめしについてはこちらを見てみてください。)

起毛させたもの、つまりもともとある動物の毛ではなく、繊維の毛羽立ちを利用し、加工したという意味です。

それでは早速スエードから説明していきましょう。

スエードは、皮(革)の裏面。つまり肉側の面を使用したものをいいます。
この裏面は肉に近い部位のため、繊維がやや粗く、長めの毛足を作ることができます。
スエードの製法はクロムなめしした後、革の厚みを均一にするためにシェービング(刃で削る作業)します。次にサンドペーパーでやすりがけ(バフがけとも言います)を行い全体を均一に起毛させます。
上品な見た目でありながら意外と丈夫です。しかも革製品に必要なクリームになどによる保湿が必要ないということもメリットとなっています。靴や手袋と、消耗の激しいモノにもよく使用されます。

ちなみに「スエード」という名称はフランス語でスウェーデンの意。
更にこの技法が開発されたのがスウェーデンということでその名がついたそうです。

次にヌバックについです。

ヌバックは皮(革)の表面。皮膚側を使用したものを言います。
表面は裏面に比べて皮そのもののキメが細かく、繊細な加工をすることができます。
スエード同様にクロムなめしをした後、サンドペーパーでやすりがけを全体にかける事でつくられます。
非常に目の細かいサンドペーパーを用いることで、スエードよりも毛足の短い滑らかな風合いに仕上がります。

画像引用

※左側スエード右側がヌバック

もうひとつ別名で表面を銀面。裏革を床面という言い方もあります。革専門のお店なんかでは特にこう表現する人が多い気がしますね。
そしてスエードは一般的に子羊や子牛、豚の皮革の裏面をサンドペーパーを使って毛羽立てたモノが多く、ヌバックは牛皮革を使用しているモノが多いです。ただ技法なので種類は様々あります。

と言うわけで今回はスエードとヌバックについて書いていきました。

スエードの説明のなかで保湿が必要ないと書きましたがスエード専用の栄養剤が販売されているのでそれを使った方がより長持ちすることは間違いないです。ただ、いわゆるスムースレザーといわれるようなよくある皮革製品より水や汚れに強いため、汚れや雨が気になる人はそう言った理由でスエードを選ぶこともいいと思います。


この流れで言うとヌバックも強いと思うかもしれませんがヌバックは元が表側の革なので雨や汚れには弱いです。
この辺は間違えると大変なので覚えておいた方がいいでしょう。

それでは今回はこの辺で!
また書きまーす!!

#ファッション雑学
#スエード
#ヌバック


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