皮から革へ なめしとは?
はい、今日はめちゃくちゃマニアックな話です。
超絶マニアック過ぎて多分つまんないです笑
でもやっちゃいまーす!!
さて、いきなりですが多分ほとんどの人が革製品って持ってますよね?
お財布とかー、カバンとかー、靴とかベルトとか。でもこれ牛さん豚さんの皮をごめんなさい!!ってやった後そのままいきなり縫い始める…
なんて訳はなくちゃんと加工をしてます。
その事を【なめし】と言います。この事をする事で皮から革になるんですねー。
皮革って言葉あると思いますど、あれは「皮」と「革」の総称の事を指していて、「皮」とは動物の体の表面を包んでいる皮膚そのものの事を言い、「革」は動物の皮が変質しないように加工したものを言います。
そして「なめし」とは皮が腐敗したり硬くなる性質を取り除く為に動物の脂、植物の汁、薬品につけたり、煙でいぶしたりすることをいい。革にするために行う大切な工程となっています。
この【なめし】を行う時にタンニンなめしそしてクロムなめしと言う工程があります。
まずタンニンなめしですが、こちらは植物タンニンやベジタブルタンニンと言った天然植物(草や木の汁、ブランドによっては野菜等)の汁から抽出したタンニン(渋)を使って皮をなめす方法で、有名なのがイタリアのベジタブルタンニンです。イタリアは水質や土壌や気候がよく日本では出せない色合いが出せる事が魅力です。
引用 MUUSEO SQUARE
しかし水に弱く汚れやすく、水分を吸収しやすい為変形する事もあります。
革って水に濡れたらすぐに拭き取るっていいませんか?それはこの為ですね。
ただ、この性質は悪いことばかりではなく、なめし後にオイルや染料を追加する工程があるんですが、タンニンでなめされた革は、水分を吸収しやすい性質があるので、革の芯までしっかりと浸透させることができるという事もまた特徴となっています。
イタリアはこの【タンニンなめし】の歴史が古く、なめし職人もイタリアンスタイルというスタイルがあるくらい世界的にも有名です。
「made in Italy 」って確かになんかいいイメージありません?
次にクロムなめしですが、クロム化合物という薬品をなめし剤として利用する製法です。
タンニンなめしは時間がかかる為、もっと効率的に革を作ることができないかと開発された方法です。
こちらはドラムになめし剤を入れガラガラ回す事で、なめし剤を浸透させるという方法になり、なんと1日程度で工程が完了してしまうそうです。
ちなみにタンニンなめしは2ヶ月程なのでクロムなめしがいかに早いかわかるかと思います。
このクロム剤を使用するとタンニンなめしに比べて引っ張りや傷への耐久性が高くなり、水への耐性もつくので色落ちやシミに強くなるそうです。
また薄く、軽くする事も可能で、加工がしやすく服やバッグにするのにも適しています。
更に、クロム剤の影響でなめられた後に白っぽい色になるんですが、その結果着色が容易になる為鮮やかな色の表現が可能となります。
はい、と言うわけで最初から最後までマニアックな話でしたー!
革製品の経年劣化ってやっぱいいですよねー。使えば使うほど色だったり艶だったりが変化して。
皮の種類の話や、ケアの方法等、他にも革製品の話はたくさんあるのでその辺りもまたやっていこうと思います!
では、また書きまーす!
#ファッション雑学 #タンニンためし#クロムなめし#経年劣化
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?