膿
知らぬわ散りゆく花びらなど
お前が背を向け起こした風 戻りてその身を切りつける
ぬめる傷
腐乱する断崖に爪を立て 今さら何を乞う
お前は堕ちていく 無明の膿へ
まばゆい散りゆく花びらよ と
お前が淫靡に流した欲 燻りその身は焼け爛れ
朽ちる塔
腐乱する城壁に爪を立て 今さら何を乞う
お前の尊厳は 崩れゆき 虚無
すがる腕
嗚咽する喉元に牙を立て 今さら何になる
私は穢れなき 唯一の尊厳
お前は堕ちていく 無明の膿へ…
私は穢れなき 無限の闇へ… 傲慢が膿む闇へ
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