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医学生、研究室に通ってみよう🐤 ①研究室に行く手順

こんにちは、あやたかです。
※このnoteはブログからのお引っ越し記事です。

私は学部2年のときから研究室に所属し、3年夏にオランダに留学して基礎研究を行っていました。

医学部には卒論がなく、そもそもゼミや研究室に配属されるというシステムもありません。(配属はあるっちゃありますが他の学部とはやや異なります、これについては後述)

この記事では、そんな医学部生活の中でどのように研究室に所属し、オランダ留学につなげたのかについてご紹介します。

※一般的に学生が研究室に行くとなると

①学部生(低学年)が個人的に行く
②高学年で、ゼミやラボに振り分けられて通う
③大学院生が希望する研究室に通う

等のバリエーションが考えられますが、このnoteで扱うのは①です。


(1)はじめに

最初に断っておくと、私は研究者志望の学生ではありません。

研究室を探し始めたときも、
「研究って実際は何してるんだろう」
「楽しいかな?」
「3年夏に留学するにはそろそろ自分の大学で研究室に所属しなくては〜」

くらいのゆるいテンションで探していました。

医学部の6年間のうち、現場に出始める(ポリクリ)のは5年生からで、最初の4年間は机にかじりついて勉強する時間が長いです。
もともと実験やフィールドワークが好きな性格なので、低学年でも何か手を動かしたい!という気持ちもあって研究室を探していました。

学部の仲間内で「研究室に通っている」と明かすと
「ものすごく意識が高い人や…」
「研究者になりたいんだな…」

と一歩引かれることもありますが、私の場合はそうでもなく、ゆるっとした気持ちで通っていました。

そんな感じでも受け入れてくれる先生はいます。ありがたや。


だから、研究にそこまで興味がなくても、なんとなくの理由でも、やってみないことには分からないので手を出してみたらいいと思います。(違ったら撤退すればいいだけ)


(2)医学部と研究室

医学部を卒業する際に必要なのはもろもろの単位を取り、実習に参加し、臨床実習修了後 OSCE & 卒業試験に合格することです。研究室やゼミに所属して、論文を書く必要はありません。

かと言って、6年間の間に一度も研究に触れさせないのはまずいので、どこの大学でも3~4年生に「研究室配属」の期間があります。期間は大学や年によってまちまちですが、話を聞く限り1~6ヶ月です。

私の大学は研究室配属期間が1ヶ月、その後に夏休み1ヶ月というスケジュールで、夏休みも研究すれば、2ヶ月間集中して研究することができます。

よっぽどやる気と能力があれば話は別ですが、大抵の場合はカリキュラムで与えられた数ヶ月ではほぼ何も身につきません。(と思う。)


だから、もっと研究をやってみたい人は放課後や長期休みに「研究室に"自主的に"通う」ということになります。

私の場合は、研究室配属の期間に海外の大学に行ってみたいとずっと思っていたので、その理由や動機を作るためにまずは自分の大学の研究室に所属することにしました。

何のテーマもなしにいきなり海外に行ってもしょうがないので、
「1年くらい下準備すればいいかな〜」
と何となく思って2年生の春から研究室を探し始めました。


(3)所属するまでの手順

ざっくりいうと、

①気になる先生・研究室を見つける
②アポを取る
③研究室見学に行き、色々お話しを聞く
④研究してみたいとお願いする or 他の研究室に行く 

という流れで、これを繰り返します。順番に説明します。


①気になる先生・研究室を見つける
私は児童精神科医になりたくて医学部に入ったこともあり、「精神疾患」「神経系」というテーマで広く研究室を探していました。

自分の興味分野を頭の片隅に置いておくと、日頃の授業などで「お、この先生がやっていること面白そう」と思うタイミングがあります。

その先生にアポを取ってまずは話を聞いてみましょう。

研究室見学を希望する学生はそんなに多くない(というか全然いない)ので、アポを取るだけで大体はものすごく喜ばれます。

また、先生とお話しする際に、
「今色んな研究室にお伺いして、どこに入ろうか考えているんです〜」
をアピールすれば、

「そういえばあの先生も面白いよ」
「その分野に興味があるなら〇〇先生につないであげるよ」
「〇〇先生のところに行ってごらん」

など、次の先生に繋いでもらうこともできます。

低学年のうちは授業に登場する先生も多くないので、ここでの芋づる式の情報収拾はかなり役に立ちます。


②メールでアポを取る
気になる先生を見つけたら、次は研究室見学のアポを取ります。以下に実際に私が送ったメールを貼り付けます。

件名:研究室見学のお願い 医学科X年〇〇
本文:
〇〇先生

はじめまして。
医学科X年の〇〇と申します。

突然の連絡失礼いたします。
本日は〇〇先生にお願いがあり、ご連絡差し上げました。

最近、研究者の方のお話を聞く機会に恵まれたことや、研究室に所属されている先輩方の影響を受け、基礎研究に興味を持つようになりました。

そのため、いくつかの研究室を見学させていただいているのですが、
もしよろしければ、〇〇先生の研究室を見学させて頂くことは可能でしょうか?

突然のお願いで大変申し訳ありませんが、ご検討のほどどうぞよろしくお願いいたします。


…やや不審な文面ですが、こんなもんでも大丈夫ということです。

この後大体「歓迎します!」という返信がくるので、日程調整をし、実際にお邪魔する流れになります。


③.研究室見学に行き、色々お話しを聞く
いよいよ、研究室見学です。指定された日時に普段着&手ぶらで行くだけなので、特に気負うことはありません。

大学によっては研究棟の作りが不親切なので、事前に下見するかメールで行き方を尋ねておくと安心です。

大体は、

1. 先生の部屋を尋ねて挨拶
2. 研究室ツアーwith先生
3. 先生とお茶飲みつつお喋り

という流れです。

2 ,3 でチェックするポイントは次の章で紹介します。


④研究してみたいとお願いする or 他の研究室に行く
いくつか研究室を見学し(もちろん1つだけでもOK)、行きたい研究室が決まったら、 やってみたい分野や心惹かれた理由をメールし、「先生と一緒に研究させてください!」とお願いをします。

ここで断られたという話は聞かないので大丈夫だと思いますが、もし断られても他の学生にフレンドリーな先生のところへ行けばOKです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さんが素敵な研究室や先生方に出会えますように!


研究室探しのポイント、心得については以下のnoteをご参照ください。


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