見出し画像

青年団リンク キュイ『まだなにもはなしていないのに』公演中止のお知らせ&キュイ10周年記念大感謝祭のお知らせ

青年団リンク キュイの綾門です。東京都からの外出自粛要請や昨今の新型コロナウィルスの感染拡大を踏まえまして「まだなにもはなしていないのに」12月公演を中止することといたしました。10月にワークインプログレスは上演したにも関わらず、肝心の本公演が中止となり、ワークインプログレスが本公演だったと思い込もうとしてみたのですが、どう考えても起承転結の起承、ぐらいしか観た記憶がなく、やはりあれはワークインプログレス以外のなにものでもなかったのだと思いました。


予約していただいたお客さま、予約したけど迷った結果つらそうにキャンセルのメールを送っていただいたお客さま、予約しようかどうか迷ったけど状況が状況だから今回は予約しなかった経緯をありのまま私に伝えていただいたお客さま(予約していなくても全員もれなくお客さまです)本当に申し訳ありません。私からの異様な長文のメールや、要点がどこかいまいちわからない長めの電話にも耐え、ご尽力いただきましたこまばアゴラ劇場の皆さま、本当に申し訳ありません。公演に向けて、ここまであゆみを共にしてきました、キャストのみなさま、スタッフのみなさま、本当に申し訳ありません。あと、やたらと風邪をひくせいで、稽古場に全然いけてなくて、そもそも私だけあゆみをあまり共に出来ていないこともすみません。すみませんの洪水で溺死です。


ABキャスト共に気持ちを切り替え、Aキャストは2021年3月下旬に延期日程を設け、アトリエ春風舎にて公演が出来ないか画策中であるほか、Bキャストはこれからこまばアゴラ劇場にて、配信用の映像撮影の準備に入ります。想像していた形とは違いますが、どうにかして作品を世に出す予定でおります。ここはなんとかこらえていただけないでしょうか。あつ森とかをして、今はお待ちいただけないでしょうか(ふざけているわけではなく、今回の作品はどうぶつの森が重要なモチーフとして出てきますので、予習のために)。


思えば、キュイは旗揚げ公演が3.11直後を予定していたために2011年の4月公演を中止し、7月に延期公演をするという、最悪のスタートを切った団体です。旗揚げもしてないのに中止したリリースは驚くほど誰にも読まれませんでしたが、それと比べれば、この悲しみを共有出来るお客さまの存在を感じられるだけ、まだ前を向いて進んでいけそうです。旗揚げのときに借金だけ背負って、やれなくなった公演のチラシを抱いて、実家のベッドで震えて泣いた19歳の頃の話は長くなるのでまたの機会に改めてさせてください。その話をする場合ですが、最低でも3時間は私にください。


なんの代わりにもなりませんが、そもそも代わりではありませんが、12月14日より「キュイ10周年記念大感謝祭」を始めることについて、このリリースにて発表させていただきます。クラウドファンディングではありません。誰がなんと言おうと大感謝祭です。これまでの10年に思いを馳せる様々なコンテンツを取り揃えておきますので、楽しみにお待ちくださいませ。

キュイ10周年記念大感謝祭
https://cuiiuc.stores.jp/

来年度8月はこまばアゴラ劇場で新作『ダイレクト/ネグレクト』を予定しております。ぜひ大感謝祭にご参加いただきつつ、これからの10年の活動もあたたかく見守っていただけますと幸いです。演劇活動ではなく生命活動になる可能性も完全に否定は出来ませんが、まあ、大丈夫でしょう、演劇は、しぶといですから。ターミネーター2に出てくるターミネーターばりに何度でも蘇るでしょう。2体出てきますが、私が言っているのは液体金属のほうのターミネーターです。T-1000型のほう。


引き続き、よろしくお願いいたします。引き続きますからね。引き続き。


青年団リンク キュイ


綾門優季

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?