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X(Twitter)でイベント実況中継を成功させるためのテクニック

こんにちは。職業「戸倉彩」です。
今回は、DevRel Advent Calendar 2023 Day 8 エントリー記事をお届けします。


はじめに

あらかじめお伝えしておきますが、ワタシはX(Twitter、以下X)の愛好家であり、どちらかと言うと「ツイ廃」というカテゴリーに当てはまるタイプの人間です。毎日、空気を吸うのと同じような感覚でXを使用しており、Xをウォッチし続けたり、頻繁にポストしたり、一般的な平均時間 (2023年9月にApptopiaが発表した米国拠点ユーザーは1日あたり平均20.6分) よりも多くの時間をXの使用に費やしています。

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今回はソーシャル戦略の一環として、Xを駆使してイベントの実況中継を行う際に、ワタシが特に心掛けているポイントや実践しているテクニックの一部をご紹介します。ここでは、あくまでも個人アカウントを運用する上で、自分の経験からの学びとおすすめのトピックに絞って取り上げていますので、参考情報として読んでいただければと思います。

0. 事前準備

イベント当日に実況中継をする場合には、事前準備をしておくことでリアルタイムでの情報発信に集中しやすくなります。

イベント内容とコンテンツの理解

実況中継するイベントについて十分に理解し、どのような情報を発信することで価値があるかを把握しておく時間を確保しておきましょう。

事前の告知

戦略的にXでイベントを盛り上げる仲間を集めたい場合には、当日に参加することを投稿しておくことで、興味関心ある人のアテンションに繋がります。

投稿に利用するXの選定

Xのアカウントがあること前提で、投稿するための選択肢がいくつかあります。Xが提供しているWebサイト、iPhoneやAndroidアプリ、それ以外にもX Proや各社が展開しているX向けサービスがあります。必要に応じて事前にインストールや最新版にしておくと良いでしょう。

デバイスの選定

当日にXを投稿するためのデバイスを決めておき、必要に応じてデバイスのアップデートや設定変更をしておくのが望ましいです。とくに実況中継中にOSのアップデートが走ることのないように、自動更新をオフっておくなどの確認をしておくことが安心にも繋がります。

デバイスやモバイルバッテーリーの充電や電源周り

長時間のイベントまたは会場から実況中継することを想定している場合、デバイスを十分に充電しておいたり、途中で充電するための電源確保することを準備しておきましょう。個人的には、Ankerの大容量モバイルバッテリーを愛用しています。

1. ハッシュタグの使用

ソーシャルメディアでの影響力を高めるためには、「戦略的なハッシュタグの使用」が欠かせません。特に、DevRel活動においては、コミュニティのエンゲージメントを高め、ターゲットオーディエンスとの接点を増やすためにハッシュタグは非常に有効です。

ハッシュタグの重要性

ハッシュタグは、特定のキーワードやフレーズに「#」を付けることで、その投稿を特定のトピックや会話に関連付けます。これにより、興味のあるユーザーが特定のトピックに関連するコンテンツを簡単に見つけることができます。

イベント専用ハッシュタグ

近年、テック系のイベントにはイベント専用のハッシュタグが用意されていることが増えてきました。イベント公式サイトや、イベント主催者のXアカウントや投稿から「公式ハッシュタグ」を押さえておきましょう。時々、イベント名だけでなく、年号を加えたものなど、ハッシュタグに揺らぎが見られることがあります。一つのハッシュタグで統一することが理想的です。
もし、イベントで公式ハッシュタグが用意されていない場合には、これを機会に作成することをイベント主催者や担当者に提案してみましょう。

関連ハッシュタグの選定

イベントハッシュタグに加えて、自社やサービス、関連テクノロジーに特化したハッシュタグがある場合には、ハッシュタグを複数組み合わせることで、投稿した内容の識別性を高めます。これにより、幅広く関心を高めることができます。
なお、投稿に多くのハッシュタグを詰め込むとスパムと見なされる可能性があるため、一般的には投稿ごとに3〜5個のハッシュタグを使用することが推奨されています。

2. 写真の活用

ソーシャルメディアでのインパクトを高めるためには、「視覚的要素の活用」が不可欠です。特に写真や動画は、テキストだけの投稿よりもユーザーの注意を引きやすく、メッセージの伝達を強化します。

イベント会場の様子

イベントによって会場内での撮影が許可されているのかは必ず事前確認をするようにしましょう。許可されている場合には、イベント受付や撮影スポットなど、自分のお気に入りの場所を見つけて撮影します。

セッションの撮影

イベント会場の撮影は許可されていても、セッション内容については許可されていない場合があります。こちらも上記と同様に必ず事前確認を行い、イベント関係者や登壇者のご迷惑にならないようにルールに従うようにしてください。

3. リアルタイムの更新

ソーシャルメディア、特にXの強みの一つは、情報をリアルタイムで共有できることです。イベントや重要な出来事をリアルタイムに更新し、フォロワーさんやXをウォッチしている人たちとの瞬間的なつながりを持つことは、ソーシャルメディア戦略において非常に重要です。

リアルタイム更新の重要性

意識しておくべきポイントは下記の通りです

  • 即時性: リアルタイムでの情報提供は、イベントに対する即座の反応を可能にします。イベントに参加している他のユーザー同士とも、Xを通じて一体感のあるデジタル体験を楽しむことができます。

  • インタラクティブな要素: リアルタイムの反応や意見を求めることで、フォロワーさんとの対話を促進します。また、他の参加者の投稿にいいねのリアクションや、コメントをすることでイベントならではのデジタルコミュニケーションが生まれます。

リアルタイムに投稿するためのコツ

  • 入力スピードを上げる: 普段から筋トレのように、コツコツとタイピングスピードを上げる練習をしておくと良いでしょう。

  • あらかじめ投稿テキストを用意しておく: イベント概要、セッション情報、登壇者情報など事前に把握できる情報があります。これらをその場で入力するのではなく、あらかじめテキストに書き出しておくことで、コピペで投稿文章を作成することができ、効率的に投稿準備を進めることができます。

  • ユーザー辞書登録を活用する: ハッシュタグや出現率の高い単語については、OSに搭載されているユーザー辞書機能などに登録しておくことで、即座に呼び出すことができます。タイポや英語スペルミスも軽減することにも役立ちます。

4. 簡潔で明確なメッセージ

今日現在、Twitterでは標準的に280文字 (日本語の場合は140文字) までの投稿が可能です。Twitter Blueの加入者に限り、より長文の投稿が許可されています。Twitter Blueユーザーは最大25000文字 (日本語では12500文字) までの投稿が可能になっています。

簡潔なメッセージの重要性

ソーシャルメディアにおける成功の秘訣の一つは、「簡潔かつ明確なメッセージング」です。情報過多のデジタル世界において、ユーザーの注意を引き、伝えたい内容を効果的に届けるためには、シンプルで直接的なコミュニケーションが必要です。

効果的なメッセージを作成する

効果的なメッセージ作成のためのいくつかのポイントを挙げておきます。

  • シンプルな言葉を使う

  • 必要に応じて専門用語や複雑な言葉を避け、分かりやすい表現に置き換える

  • 届けたいメッセージの中心となるポイントに焦点を絞る

  • 受動態よりも能動態を使うことで、メッセージをエネルギッシュにする

  • 文字数制限を考慮し、参考リソース(URL)を合わせて紹介する

5. 自分の言葉で感想や反応の共有

Xは、個人の意見や感想を共有するために理想的なプラットフォームです。しかし、自分の声を効果的に伝えるためには、ちょっとしたコツを把握しておくことが重要です。

自分らしさを加えて鮮明に伝える

ワタシは自然体でのデジタルコミュニケーションを大切にしたいと考えており、そのために意識していることは下記の通りです。

  • 自己表現の明確化: まず、自分の中で伝えたいメッセージや感情を明確に理解します。これが、効果的なコミュニケーションの基盤となります。

  • 個性を生かす: 自分らしさを表現するために、個性的な表現やスタイルを活用します。これにより、他のユーザーとの差別化を図ることができます。

  • エモーショナルな要素を加える: 感情を込めることで、共感を呼び起こすことができます。ただし、感情の表現は適切にバランスを取ることが大切です。「嬉しい」「楽しい」「ワクワク」「満足」「感動」など。

  • トレンドや時事に合わせる: イベントで独自に生まれたトレンドや、時事に関連付けることで、より多くのユーザーの関心を引き、エンゲージメントを高めることができます。

やってはいけないこと

所属している企業によってはソーシャルガイドラインが用意されているので、必ずそれに従う必要があります。個人でXアカウント運用している場合でも、所属先を明らかにして活動している場合には注意が必要です。

  • 誹謗中傷や攻撃的な言葉使い: 他人の名誉を傷つけるような表現、または第三者が見た時にそのように受け止められる可能性のある表現は避けるようにしましょう。また、差別的な内容や過激な意見を投稿することは、社会的な問題に発展するリスクがあります。とくにデジタル上では建設的な意見や議論になるよう、礼儀正しいコミュニケーションを心がけましょう。

  • 個人情報の公開: 自分や他人の個人情報を公開することは絶対に避けてください。プライバシーの保護は非常に大切です。例えば、仲が良いエンジニアさん同士だったとしても、ソーシャルで所属先や役職を明らかにしていない場合には、配慮する必要があります。

  • 過度な自己アピールや宣伝: ノイズになるような内容や頻度で投稿があることはイベントに参加している人たちだけでなく、自分のフォロワーさんにとっても気持ちの良いものではありません。(それが芸風という方もいらっしゃるかもしれませんが) 自然なかたちで、受け取り手の方の立場にも立って、情報共有することをオススメします。

  • 感情的な反応: 感情的になりやすいトピックについては、冷静になってから投稿するように心がけるのが吉です。感情的な投稿は誤解を招くことがあります。

まとめ

Xの個人アカウントでのイベント実況中継の成功には「準備」「戦略」「思いやり」そして「自分が楽しむこと」が鍵となります。イベントの内容と目的を理解し、それに基づいて関連する情報をリアルタイムに共有できることで、イベントをデジタルで盛り上げることに寄与できるだけでなく、自分自身もイベントに関して多方面に理解が深まりより、よいイベント体験を得ることができます。また、実際に自ら手を動かすことで、他の参加者の投稿を見る機会にも繋がるためリアルタイムのソーシャルリスニングにも役立ちます。
Xを用いたイベントの実況中継は、より多くの人々に影響を与え、イベントの成功にも影響する場合があります。効果的に実践する上で慣れが必要な部分もあるため、焦らずに自分のできる範囲でペースでやっていきましょう。

ぜひ今回の記事を読んでいただき、参考になった部分が少しでもありましたら、他の人にもシェアしていただけると嬉しいです。






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