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映画「テーラー 人生の仕立て屋」

映画「テーラー 人生の仕立て屋」を観てきました。

しまった。感想書き忘れていた。覚書程度にちょっとだけ。

映画の公式サイトの雰囲気から、なんとなくハートウォーミングな話なのかと勝手に想像しておりましたが、なかなかシビアな話だった。

ざっくりあらすじ。ネタバレあり。

頑固な父の経営するテーラーで働くニコス。道具を改造するのが得意なのか、朝の身支度では作業台を回転させてテーブルにしたり、天井からぶら下がるツールから鋏を引っ張って鼻毛の手入れをしたり。少々変わり者のようす。ご近所の少女ヴィクトリアと仲よし。

テーラーは経営不振で店舗は銀行に差し押さえられ、さらに父親が入院。店を建て直すため、手作りの屋台? で服を売りに行く。オーダーメイドの紳士服は相手にされなかったが、ウエディングドレスは縫えるかと声をかけられる。徐々にウエディングドレスの依頼が増えていき、仲よしの少女の母オルガの協力を得て、婦人服も売るようになる。
父は最初、紳士服ではなくドレスを縫う息子に難色を示していたが、彼の努力を認め、いい仕立てだと言ってくれる。

次第にオルガとの距離が縮まり、依頼者の結婚パーティーでダンスを踊り、一夜を共にする。ヴィクトリアは二人の関係に勘づく。ニコスとヴィクトリアの関係は壊れてしまう。

テーラーを立て直すことはできず(? 記憶あいまい)ニコスは車に道具を詰め込み、新天地を求めて走る。

だいたい……だいたいこんな感じだったと思う。

ウエディングドレスという題材はロマンティックで美しく、夢がある。女性たちなみんなたくましく、愛らしかった。
一方、老舗テーラーは薄暗く辛気くさい。常連さんは老い、死んで型紙は不要となる。
時代の移り変わりを象徴しているのかなぁ、とぼんやり思った。

華やかさの裏にあるシビアな事情が、リアルで面白かった。あと、お父さんの友人二人がチャーミング。

甘いロマンティックコメディを期待して観ると大いに裏切られる作品。自分的にはなかなか見応えがありました。

ただ、テーラーの仕事ぶりをもっと見られるのかと思っていたので、その点では少々物足りなかった。

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