つぶやき23日目(https://youtu.be/as4XMi_z5eE から転載)

「鎌状赤血球貧血症」というのを聞いたことはありませんか?この病気は遺伝子に関わる病気で、赤血球が鎌状(三日月状)になってしまうことで、酸素の運搬が正常になされません(つまり、普通の人よりも生き残りにくい)。

遺伝子は2つで1組なのですが、この遺伝子は2つ揃えば(ホモ)大体成人前に死んでしまいますが、1つだけだと(ヘテロ)、生きてはいけるのですが、やはり酸素が欠乏した状態で生きなければいけません。

しかし、この病気はマラリアが流行っている地域ではよく見られます。それは何故なのでしょうか。実は、この赤血球の形ではマラリアに感染しにくいのです。なので、マラリアに罹る人よりも鎌状赤血球貧血症の人の方が、その地域では生存しやすくなっているのです。しかし、その地域に鎌状赤血球貧血症の人ばっかりになっているかというとそうでもなく、さっき2つ両方が揃えば死んでしまう、といったように鎌状赤血球貧血症の人同士の子どもは、親の1つの遺伝子を受け継いで約1/4で両方の遺伝子を持ってしまいす。なので、鎌状赤血球貧血症の人ばかりでなく、正常な人も一定数存在します。

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