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「国中全てが右肩下がり」・・・だったら何が大事なのかねぇ


 皆さんこんばんわ、あやすけです。

 
 ようやくお盆も終わり、当店も平常どおりのシフト体制に戻りました。同時に、リスクを抑えやすい平常時の「発注体制」にも戻りました。ひと安心です。

 今年のお盆も何とか無事に、「生き残ること」が出来ました。経営陣の皆様、そしてお盆期間中にも関わらず出勤をしてくれたスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。
 


 少しだけ一息付けるこんな日には、私はこの「note」というプラットフォームの中で「コンビニ」というワードで検索を掛けて記事を読み漁る事が多いです。検索を掛けてみると、個人的に意外なのですが、あんまり無いんですよね、コンビニ関連の記事って。

 
 
 ・・・え?久しぶりの休みの日にすることがそんな事なのかって?

 
 はい、そうです。以前の記事にも書きましたが、私はそういう種類の人間です。そういう毎日を繰り返す人生を「楽しい」と感じる、そういう人種です。

 
 そんないつもの平常運転の中で記事を読んでいると、「コンビニの24時間営業の是非」について書いている記事を見掛けることが何度かあります。そしてその記事の内容の多数派は、「24時間営業を継続すべき」となります。



 私が経営陣の一人として働く当店のコンビニも、24時間営業を辞めてから三年目に突入しています。幸か不幸か、当店が時短営業を始めた時期はコロナ禍が日本を含め世界中で深刻化した時期と一致します。本当に、クソ本当に、このタイミングの悪さよクソッタレ。だから俺は神様仏様を信じちゃいねぇんだよ。

 ・・・しかしこの三年間で心の底から感じていた、その「タイミングの最悪さ」も、今となっては、将来の当店の経営においてプラスとなるタイミングだったのかもと考えるようになりました。その理由は、親父オーナーの言葉を借りれば、次のとおりです。



 「来るべき時が早まっただけだ」


 つまりその意味するところは、コロナが蔓延しようがしまいが結果は同じであり、その「同じ結果」が当店に訪れる「タイミング」が早まっただけ、ということになります。

 その「同じ結果」の中身とは、客数の減による「日販の低下圧力の増」であり、継続的な日販の増減を上回る「人手不足に起因する人件費の高騰」であり、日販と客数を1円でも1人でも上乗せすることを理想とする「既存の全ての施策によるリターン」がそれを実現するために必要な「経費の増加というリスク」を下回る時代が到来すること、と言えるでしょう。



 この国の経済のスケールは右肩下がりが確定しています。それは、「人口の減」という、経済スケールの基礎となる力が減少するという統計データが理論的に裏付けしています。ちなみに「統計」という手法の中で、「人口統計」という数値は最も予測実現性が高い統計の1つです。

 その経済スケールの力を減少させる「人口減」という下向きの数値の力を上回る程の「付加価値の高さ」を提供できる業態は、この国においては多数派ではありません。したがって、「国中全てが右肩下がり」という大きな流れはしばらくの間は続くでしょう。


 商売を生業としている私たち経営者は、神様仏様ではありません。皆さんと同じ普通の人間です。時には経営戦略として一時的にそれと反することをすることがあっても、利益を度外視してでもお客様のためになる事を未来永劫継続して実施することは、神様仏様がすべきことです。利益があって初めて、お客様のためになる「サービス」を提供することが出来ます。私達はスーパーマンではありませんし、超能力者でもありません。


 「日販の低下圧力の増」も、「人手不足に起因する人件費の高騰」も、「既存の全ての施策によるリターン」がそれを実現するために必要な「経費の増加というリスク」を下回る状況も、今後ますます度合いを強めていくことでしょう。なぜなら、「国中全てが右肩下がり」だからです。そしてその外的要因は、「国」という1つの組織が本当に効果のある少子高齢化対策を今この瞬間から実施したとしても、その効果が現れるまであと18年は続くでしょう。


 詰まるところ、サービスを提供する私たちコンビニ経営者も、サービスを享受するお客様も、もうこれまでと「同じ対価」で「同じレベルのサービス」を提供する&享受する、という図式が成り立たなくなって来ているのが、この国の現状と言わざるを得ないと言うことです。

 しかし一方で、「平等で公平」な世界は同時に「残酷で冷たい」世界です。上記のような経済状況の中で、サービスの受益者である「お客様」からそっぽを向けられた瞬間に、当店の経営はたちまち成り立たなくなる事でしょう。

 
 
 そんな状況の中での当店の経営において、「たった1つの正しい答え」が何のかは今の私には正直言って分かりません。というか、そんなモノは無い、というのが率直な気持ちです。ですがいま出来ること、最優先すべきことは分かります。何があっても、必ず、「生き残ること」です。そのためには、どんなことでもすべきだと心から思います。


・・・溜息ばかりの、そして同時にワクワクするような毎日は、まだしばらくは続きそうですね(笑)


 それでは今日はこの辺で。

 このクソッタレな世界で戦う皆様と明日もともに。

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