人見知り漫才師

現在は就職出来るように、うつになった人達を支援して下さる施設に通ってまして、午後は職員さんがビジネスマナーやコミュニケーションの取り方などを教えてくれます。僕も施設の利用者という立場でありながら、こういう業界でレクリエーションすることにも興味あったので、午後の時間を僕にやらせてくださいとお願いしたところ、お時間をとって頂けました。

この施設には老若男女の利用者が数名いて、僕は入りたてですが、まあまあ馴染めました。人間が嫌いな利用者もいるので、無理にコミュニケーションを取る必要はありません。挨拶すら、してもしなくてもいいようです。一方で、話たいけど人見知りで話せない利用者もいます。僕はその2種類を見分けることが出来ないので割と受け身です。

馴染み始めた僕に、職員さんから「某利用者さんが人見知りだけど、直したいしコミュニケーションとる練習したいようなので、別室で2人きりで会話して貰っていいですか?しんどくなったら部屋出てギブアップしてもいいので」と言われたので、その利用者さんと初めて会話した。まあまあお笑いは好きで向上委員会は見てるらしい。今年の8月、僕はミルクボーイとニッポンの社長を勧めてみたらハマってくれた。ご存知の通りミルクボーイはM-1優勝したけど、この施設内では僕きっかけでミルクボーイが既に知名度上がり、みんな和牛とミルクボーイを応援してた。僕は囲碁将棋も。

その利用者さんと軽く意気投合して、僕とよく話すようになったら結構笑顔になったらしい(僕は入りたてなので前をあまり知らない)。そして人前で喋るのは苦手だけど、実はふざけて笑わせたいと思ってる事が判明。ここで僕が「某日の午後は僕に自由時間頂いてるんだけど、2人で漫才しよう!面白い漫才師沢山知ってるし、僕達でも出来そうで、老若男女が笑えるネタをする漫才師も絶対知ってるから、そのコンビのネタをまんまやろう!」と誘ったら、とても悩んでたけど、とりあえずネタと練習してからとのこと。カベポスターのこのネタを見せたらハマってくれたので、早速こっそり練習。

https://youtu.be/xXz6um8gH4U

練習も別室で2人きりでみんなに内緒で毎日やった。普段も練習も小声だけど、本番は声大きめでお願いしますと頼んでみた。当日が近付くにつれ緊張していったらしい。僕は全暗記したので、忘れても小声で教えれると伝えたら少し安心してた。

当日、僕達が漫才すると聞いてからみんな驚いてた。あの某利用者さんが漫才!?って。漫才でみんな笑ってた。流石カベポスター。昔から某利用者さんを見てた方は、人前でしっかり喋れてることに感動してた。某利用者さんは漫才中緊張しててみんなが笑ってたかは知らないらしいけど、人前で喋る緊張じゃなくて暗記出来てるかなって緊張だったらしい。この後カベポスターにハマってくれた方もいて一石三鳥以上あった。

漫才は予め言うセリフと言われるセリフが決まってるので、コミュニケーションが苦手な方でも慣れやすいのでは?と勝手に思いました。人見知りって恐らく「変な事言っちゃったらどうしよう…」とか「無視されたら嫌だな…」という心理から来てるので。あと、「漫才どうでしたか?」というコミュニケーションのきっかけにもなるので本当に良いと思います。


囲碁将棋広めてえなーーーーーーーーーーでもまんまやっちゃったら「やってみろよ!」で怖くなっちゃって泣いちゃう利用者もいるんだろうな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?