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オルタナティブな干し柿

今住んでいる家はいろいろ突っ込みどころが多いのだが、まだ引っ越していない理由の一つに庭の渋柿の木がある。この柿の木、毎年この時期になると大量の実をつけるのだが、去年初めて干し柿に挑戦してみた。これがなかなか面白い。

まずは、なけなしの運動神経を駆使して椅子のうえでバランスをとり、手の届く範囲の柿を収穫する。枝と葉で視界が遮られるし、手の届きやすい範囲の柿はすでに隣人に収穫されてしまっていたので、収穫は思いのほかアクロバティックな様相となる。ちゃんとした脚立があればもっといっぱい収穫できるのだろうが、近所のリスとカラスに分け与えると考えてまあよしとする。本当は枝がT字になるように収穫しないと非常に干しずらいのだが、なんだかたくさん枝を切るのがかわいそうでいくつかは最低限の枝を切るにとどめる。

あとは皮をむき、ひもで結って煮沸消毒し、日の当たりのいい軒下で干すだけ。なのだが、ひもがない。買うのも面倒だが…と思ったが捨てられずにとっておいたプラスチックの袋を細く切るとひもとして適切であることが判明。これだからますますものを捨てられない習性が強化されるし、なんなら今年も同じ方法でプラスチックの袋製のひもで干した。

今年もオルタナティブな見た目の干し柿

これを、ハンガーにかけて軒下にかければ完成である。インスタ映えとは程遠いオルタナティブな干し方であるが、日光にあたる柿はそれ自体が美しいのでこれでも何となく様になる(ということにしている)。去年は干した後に長雨がつづいてカビに悩まされたが、今年はしっかり天気を確認してから干したので、ちゃんと乾いてほしいな、と願いを込めて毎日眺めている。

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