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自分が描いた絵や漫画について「どう評価されるか」 ではなく「どう評価されたいか」を考えた

最近フォロワーと話していて「どう評価されるか聞いてみたい」という言葉を聞いた。

その言葉を聞いて僕がフォロワーに話したことがあったんだけど、割と自分で話しててしっくりきたのでnoteにまとめておこうとおもった。

ビジネス観点での評価

漫画やイラストを描く人の評価軸の一つに「漫画や絵を描くことを仕事にできるかどうか」みたいな話があると思うが、言い換えれば「お金になる漫画や絵をかけるかどうか」みたいなことだと僕は感じる。

そういった世界では作品(漫画やイラストを総じてこのエントリではこう呼ぶ)をに対しての評価が「お金になるかどうか」みたいな目線で見られがちだろうし、商業とかほんとそんな感じなんだろーなと感じる。

雑誌はビジネスとして成り立つためのターゲットの選定と雑誌の方向性や最近のトレンドとかを考えた上でブランド作りをしているだろうし(してないわけないよな……)編集者側が自分の雑誌のブランドに合う作品が「高評価」であわなければ「低評価」とするのは、ビジネスする側の目としてはすごく当たり前な気がする。

僕自身コミティアとかの出張編集部にもっていって言われたことをあとから振り返るとそういうことなのだと思う。

「有名な編集者に漫画原稿を持っていき、その編集者のお眼鏡にかなうことを望み、雑誌掲載までもっていけること」つまり編集者に良い評価されることが自分の評価されたい形っていう人を観測することがある。

アオイホノオっていう漫画読むと割と主人公がこの辺のために悪戦苦闘してる。

「商業として成功している人たちが最高峰」という考えが割と根底にあるんだろうな感がする。プロっていうやつですな。

新しい評価

「商業として成功している人が最高峰」っていう観点で考えるとそれこそ最高の幸せなんだろうと思うが、インターネットとSNS、Twitterの出現で違う評価軸が現れたと僕は感じる。

それが「自分がやりたいようにやっていたら、自分のファンがついて読んでもらえることが幸せ」という考え方なのかなと思う。

どっちの評価をされたいか

こないだ話したフォロワーは「自分がどう評価されるか知りたい」という話をしていたが、その枕詞を知らないといけないなと思った。

  • 商業に持っていった結果、自分はどう評価されるかを知りたい

商業の人たちこそ至高であるという考え方に及ぶのであればそれはわかる。

でも評価されるかを知る前にどう評価されたいかを自分の中で決めるほうが大事かなというのが僕の理論だ。

そうじゃないと評価されたところで全く嬉しくないからだ。

僕は「フォロワーに'Great!'’Good!'って思ってもらいたい」

ここからは僕の話。

僕は周りによく言うんだけど、商業志望ではなく、自分の漫画の持ち込みとかも割と否定的だ。
自分が本業で生活できているし、本業に満足しているからというのもあるかもしれんのだけど、「バイト掛け持ちしながら明日のご飯にも困る状態でいい絵や話が書けるとはとても思えない」からってのが割とでかい。そして実際に過去にお金や仕事に困っている間は創作なんて一切できなかった。

そしてお金で仕事を受けて初めて感じたのは「僕はお金をもらって絵を描くということがすごくできない人間だ」と言うことだった。

僕はお金やビジネス的な評価ではなくて、読んでくれた人に`Great!'って言ってほしいだけだったなっていうことに気づいたわけ。

結論:なんだ、今結構幸せじゃん。

そんなこと言ってももし編集者に評価されたら喜ぶんでしょ?

喜ぶと思うし、大多数の人がそうだと思う。けど僕は評価はきっと「ファンの一人にいいねって言ってもらえた」という感じ方をすると思う。

普段Twitterにあげている絵にいつもいいねくれるフォロワーの方が僕は尊いと思うし大事にしたい。

僕はいま商業に対してまったく興味がない。今そちらにいったとしても、僕は評価されてもされなくても、幸せになる確率はめっちゃ下がる。そしておそらくいろんなものを失うだろう。失ったものに対して得たものは、そんな大したものじゃないと思う。

結論:自分の評価されたい方向で評価されると結構嬉しい

僕は自己肯定感が低いので、「綾瀬さん頑張ってるよね」って言われるより「綾瀬さんの絵ってかっこいいよね」って言ってもらえる方が嬉しい。

でも、僕は編集者に持って行くより、SNSやTwitterにあげていろんな人に見てもらえる方が評価されやすいし、自分は幸せを感じるなと思う。

長く創作してて「どう評価されたら自分が嬉しいか」がわからないまま作品の行く末を判断すると、不幸な将来しか見えないんだよな。ずっと考え続けてでた結論だから、割と間違っていないんじゃないかなって思う。

やっぱ好きでいてくれる人に見たり読んだりしてほしいじゃん。


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