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~歌うたいのショパン~ 2022年6月4日 マルティン・ガルシア・ガルシア ピアノリサイタル@ミューザ川崎シンフォニーホール

ラッキーなことに、自宅からドアツードアで20分ほどのところにあるホールに来て演奏してくれました!昨秋に開催されたショパンコンクール3位のガルシア・ガルシア(通称:ガルガル)。

私が行った回はソロ・リサイタルでしたが、コンチェルト+ソロの公演回も追加で開催とのこと。(そっちにも行きたかった~!)

ショパコンでは、憂いや悲哀のあるショパンならではの曲を、鼻歌交じりにラテンの陽気で弾きこなし評判となりましたが、今回のリサイタルでも弾き語りを生で聞き、感動すら覚えました。「光と闇は表裏一体。それを表現したい」という彼のインタビューでの回答が、腑に落ちました。
 
ショパコンでは、ガルガルとFAZIOLIの相性の良さも話題となりました。
(本選出場12人中、1位、3位(ガルガル)そして5位入賞者がFAZIOLIのピアノをセレクト)

FAZIOLIは、イタリアの家具職人の息子が1981年に創業した新しいピアノメーカーで、そんな未知の可能性を秘めたピアノとも、陽キャなガルガルはいい化学反応を起こし、本選まで勝ち残って行く様も興味をかきたてられました。そして今回の川崎でのリサイタルでもFAZIOLIを持ち込み、華やかな演奏を聴かせてくれました。  

有名コンクールで入賞すると、世界各地からお呼びがかかり、ツアーが始まると言われます。ガルガルも来日するであろうと見越し、「日本ツアーをすることになったら、岩手県の北上さくらホールに是非来てください!さくらホールにはFAZIOLIのフルコンがあり、きっとあなたとFAZIOLIのマリアージュを聴きたい人がたくさんいます。それから岩手は、ショパコン入賞者で審査員も務めた小山実稚恵さんの出身地でもあり、県民はショパコンに関心が高い(はずだ)から、きっとあなたを歓迎します!」と彼にDMを送りました!が、今回のツアーにはさくらホールは入っていませんでした...残念。次の機会に期待します。

アンコールは6曲、その中のフェデリコ・モンポウに魅了させられました。スペイン人が作った名曲をスペイン人が奏でると、こんなにもエキゾチックで魅惑的なものなのかと。ホジャイノフが弾くラフマニノフやスクリャービンも別格でしたが、誰彼が表現できるものではないと感じさせるものでした。 

このご時世によく来日してくれました。
食べ物や景色のInstagram投稿からも日本ツアーを楽しんでいる様子が伺え、それも嬉しいです。

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