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第16回クライバーンコンクール 雑感 #2

クライバーンコンクール、あっという間に準決勝ラウンドまできました。
このレベルのコンクールになると、歴戦の強者揃いで、誰が通過するかしないか、順位や結果はまるで水物。ショパコンとは違って、予選の課題曲は委嘱新作の1曲のみで、他の演奏曲は多少の傾向はあるものの、バッハから現代曲まで様々で、審査員に基準を尋ねてみたいものです。(聞いたところで分からないけれど…)

会場の観客も、めったに披露されないような現代曲の変奏曲ならいざ知らず、ショパンのソナタ第3番第1楽章が終わったところで拍手があったり、超絶技巧系の曲の方がブラボーの声が大きいなど、客層が幅広い気がしました。

*楽章の間に拍手をすることはどうなのか…はよく話題になるようですので、こちらを置いておきます。

次のラウンドに進まなかったとしても、このような有名コンクールに参加して、ストリーミングやアーカイブでも演奏を披露できることは、演奏家にとって名誉なことで、これ以上ない広報活動になると思います。実際、私も吉見友貴さんの神がかったリストソナタや、ケイト・リゥさんの深淵なシューベルトのアレグレットと出会うことができました。生演奏を聴く機会があれば是非行きたい!


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