見出し画像

ふたりは ともだち[読了]/あやりの本棚

こんにちは!あやりです。

1日に友人姉妹と遊びました。1年に1度連絡をとるかとらないかですが、小学生の頃から付き合いのある大切な友人です。
この前の土曜日におはなしの森という地元の絵本屋さんに行きました。産まれてくる息子と読む絵本を探していたら、友人と学校で音読していたおはなしで、大人になってもずっと覚えているシリーズ本を見つけたので、つい購入してしまいました。
同世代の方はご存知かもしれません。
がまくんとかえるくん2匹の友達のおはなしです。

アーノルド・ローベル 作 ・ 三木卓 訳『ふたりは ともだち』(文化出版局、1972)

内容まとめ(381文字)
『ふたりは ともだち』はアーノルド・ローベルさんが描く、がまくんとかえるくんの絵本シリーズ4部作のうちの1冊です。三木卓さんが翻訳していて、5つのおはなしが入っています。「はるが きた」は冬眠から起きて来ないがまくんをかえるくんが何とか外に連れ出そうとするおはなし。「おはなし」は寝込んでしまったかえるくんにがまくんが面白いおはなしをしてあげようと四苦八苦するおはなし。「なくした ボタン」はがまくんの無くしたボタンを2匹で探しにいくおはなし。「すいえい」は2匹で水遊びに行ったがまくんが自分の水着を恥ずかしがるおはなし。「おてがみ」は自分への手紙を待っているがまくんのためにかえるくんが手紙を出すおはなしです。中でも「おてがみ」は国語の教科書に採用されたお話です。なんとなく愛嬌のある2匹のかえるの絵本は、例えかえるが大嫌いな人でも気にせず楽しめる作品だと思います。


今回は5話の中から「はるが きた」と「なくした ボタン」と「おてがみ」を話題にしようと思います。

「はるが きた」は4月になってはるが来たので、かえるくんが冬眠しているがまくんを起こしに来るところから始まります。まだ眠いがまくんは全然起きて来ないので、かえるくんは家に入って一緒に遊びに行こうと必死に誘います。でもがまくんは「5月のなかばごろになったら、もう一かいきておこしてくれたまえよ」と深く布団に潜ってしまいます。がまくんと遊びたいかえるくんはカレンダーを来月分まで破ってしまって、「もう5月だよ」とがまくんに言います。5月だと思ったがまくんは起き出してきて、かえるくんは無事2人で遊びにいくことができました。

勝手に家に入って寝室から引っ張り出したり、今月分のカレンダーも破ってしまってでも友人を遊びに誘うなんて私には到底できませんが、そういう友達っていいなと思います。
きっとこの後がまくんが、まだ4月じゃないか!とかえるくんに言う日が来て、それを2人で笑っている様子が思い浮かびますが、とってもうらやましいです。

それでも小学生の頃は気軽に家に行って誘えたし、遊びに行けましたが、大人になってしまったのでそうも行きません。
今は、お互いやることがあって、多分ある程度自分で生活をやっていくやりがいもありますが、あののんびりした誘い方はもうなかなかできないので懐かしく思います。


「なくした ボタン」は、がまくんとかえるくんが遊びから帰ってきたところから始まります。がまくんのボタンが1つないのです。「ああいやになっちゃう」とイライラするがまくんにかえるくんが来た道をもう一度探そうと提案します。2人は道中色んな動物に尋ねますが、見つかるのはどれも違うボタンで、しまいにはがまくんは怒って帰ってしまいます。しかし、がまくんが家の中に入ると床にボタンが落ちていました。がまくんはかえるくんに面倒をかけたことを反省します。そして、次の日見つけたボタンを上着に縫い付けてかえるくんにプレゼントします。かえるくんは大喜びしました。

私はよくがまくんのようなことをして同居している祖母を困らせていました。主に無くすのはDSのカセットです。大体ポケットとか、エレクトーンの譜面台に紛れているのですが、遊んだところを一つずつ探してもらい、無いと癇癪をおこしていました。
そんな祖母もいなくなりましたが、ミシンをかける手を止めさせてたくさん面倒をかけたなと思います。がまくんみたいに少しはプレゼントしたりすればよかったです。

子供にとって親と先生以外の大人が一緒にいてくれることは貴重なことだなと思います。祖母の自転車の後ろに乗って近所の百貨店や商店街に連れて行ってもらうのは楽しかった思い出があります。大きくなってから友達や恋人とする自転車の二人乗りとは違う楽しさがありました。大喧嘩もしましたが親や先生や友達とはまた違う安心できる存在で、その身を持って色んなことを教えてくれました。祖母がいたおかげで、より今の仕事が楽しめているんだと思います。


「おてがみ」は、がまくんが自分に手紙が届くのを待っているところから始まります。がまくんは自分宛の手紙にあこがれていますが、一度も届いたことがありません。それを聞いたかえるくんはがまくんに手紙を書いてかたつむりくんに配達をお願いしました。がまくんのところに戻ったかえるくんは手紙を待とうと誘いますが、がまくんは不貞腐れてしまっています。しかもなかなか手紙は来ません。結局かえるくんはがまくんに手紙を書いたことを伝えました。それから手紙が到着するまでの4日間、ふたりは幸せな気持ちで待っていました。

私は手紙が大好きです。書くのももらうのも好きなので、たまに書いて送ります。気に入っているお手紙やメッセージカードは箱にとってあって、たまに見返すこともあります。
今は、出産に向けての里帰りでアパートに夫を残してきているので手紙を書こうと思っています。

「おてがみ」を習った時に、みんなも手紙ほしいんだ!と思ったのを覚えています。自分が書くということを思いついて、よくカードや手紙を書くようになりました。

手紙を出したりカード付きプレゼントを渡したりするようになると、自分も嬉しいことがわかりました。今までもらいたい!もらいたい!という気持ちでしたが、受け取ってほしい!受け取ってほしい!という気持ちも追加されました。
買ったプレゼントを受け取ってもらうのとは違う独特の嬉しさがあります。
これからもたくさん手紙を書いて、受け取ってもらいたいです。

がまくんとかえるくんのシリーズを読むと、友達っていいなと思います。
まだ何年も先ですが、産まれてくる子供にもいい友達ができてたくさん遊びに行ってくれたら嬉しいなと思います。

最後に読んだ日 2022/03/07
読むのにかかった時間 30分
書くのにかかった時間 2日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?