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間欠性内斜視の手術

2ヶ月前、間欠性内斜視の手術を受けた。
全身麻酔の手術で、2泊3日の入院。

私は実際に受けてみて、手術して良かったと思っているが、
斜視で悩んでいる人、手術を迷っている人は少なくないだろう。
このnoteが、その中の誰かの参考になれば嬉しい。

手術を決めたきっかけ

結論、処方されたプリズム量が大きすぎて、メガネ作成を断られたから。

異変が起きたのは高校生の頃。
景色や物が2つに見えるようになった。
鏡を見たら、左目だけ、ほんの少し内側に寄っていた。

念のため、MRIも受けたが脳には異常なし。
紹介状をもらい、大学病院でも検査。
結果、プリズムメガネを処方してもらい、見え方は解決した。
(メガネを外すと物が2つに見えるのは変わらないが)

高校→専門学校→社会人と時は過ぎ、去年の夏。
メガネしても物が2つに見え始め、近くの眼科で検査。
私の目に合うプリズム量は3→6と倍になるくらい、ひどくなっていた。

「大学病院の紹介状を出せますが、斜視手術したほうが楽ですよ」
と言われたが、メガネで解決できるなら手術までしなくていい、
と思っていたため断った。

処方箋を持って、高校生の時にプリズムメガネを作成してくれた所へ。
しかし、「5までしか作れないんです」と断られてしまった。
他のお店でも同じ理由で断られた。
最終的に、眼鏡市場から「フレームは限られますが作成できます」と
折り返し電話を頂けたため、なんとかメガネ完成。

ただ、このことをきっかけに考えが変わった。

これ以上プリズム量が多くなり作成できなくなる前に、どうにかしなきゃ。
手術は怖いけど、メガネがなくても普段通りの生活がしたい。
そう思い始めた。
その旨を眼科に電話で伝え、大学病院の紹介状をもらった。

全身麻酔を選んだ理由

大学病院では手術の話がトントンと進み、
「局所麻酔と全身麻酔、好きなほうでいいよ」と言われた。

身体的なダメージが少ないのは、局所麻酔だと思った。
ただ、今まで手術を経験したことがない私にとって、
「いっそ寝ていたほうが精神的に楽かも」と思い、全身麻酔を選択。

手術前日

手術前日(=入院初日)は血液検査や目の検査、同意書記入、
麻酔科から全身麻酔の説明を受けたり、夕方まで忙しかった。

病室は、コロナで面会制限もあった影響か、静かだった。
ベッドの上では読書、チャット返信で時間を潰した。

でも話す人がいないのは不安で、夜は通話可能な共有スペースに移動。
いつもお世話になっている、本社にいる上長と1時間ほどビデオ通話して、気を紛らした。なんか安心して20時半には寝てた。

あと、寄っている左目だけ手術だと思っていたが、
両目とも手術するとその日に知った。思い込みって怖い!(確認不足)

手術当日

病室で手術着に着替え、そのまま手術室まで自分で歩き、手術台に寝るまでが緊張した。初めて行く手術室だったのに、医療ドラマの観すぎで既視感。

全身麻酔は「麻酔いれていきますね~」までは覚えてる。
目をあけて抗ったつもりが、気づいた時には「終わりましたよ」と言われた。「嘘・・・」って状態のまま病室まで運ばれた。

それくらいあっと言う間だった。

手術後

術後(全身麻酔明け)は、まず3時間は動くのダメだった。
目は両目塞がれていて、口には酸素マスク、左手は点滴、
右腕は血圧計、右の指に血中酸素測定で3時間耐久。

その後、ロキソニン服用しても尋常じゃない痛み、37℃台の熱、頭痛、
1人でご飯が食べれない、着替えもできない、みたいな状態だった。
(痛みの感じやすさは個人差あると思うけど、私は痛みに弱いタイプ)

会社の人や家族から励ましのチャットが来てたけど、
iPhoneを開く余裕もないくらいしんどかった。翌日なんとか返信できた。

退院後

退院後も両目の充血と痛みが続いた。
街を出歩くのもなんか気が引けるくらい、目が真っ赤。

毎日4回目薬、洗髪しに美容室に通い(自分で洗髪NG)、
土日と有給含め5日間は安静に過ごした。

入院は3日間だったけど、退院後も有給を多めに取っていて正解だと思った。あとは、わがまま言って本社の上長とビデオ通話して有給を消化した。

かかった費用

私の場合は限度額適用認定証のおかげで10万円もあれば、
これまでの通院費用や入院費用、準備費用は充分足りた。

また、私が会社で入っているIT健保【ITS】では付加給付制度もあるため、
後日、会社の口座に付加金が振り込まれる。

●一部負担還元金等(付加金)
さらに当組合では付加給付制度を実施しているため、保険医療機関等で受診した際の支払額(「入院」「外来+調剤」別)が20,000円を超えたときはその超えた額が一部負担還元金等(付加金)として給付されます。高額療養費に該当しない場合でも一部負担還元金等(付加金)は給付されます。

入院・手術を受ける前には、保険の確認や申請をお忘れなきよう!

最後に

斜視手術は成功し、今はプリズムメガネなしで生活できている。
物も1つに見えている。

5年間、メガネで過ごした時間はなんだったんだろう、
もっと早く斜視手術をしていれば、と思う。
外見にも、ほんの少し自信が持てるようになった。

手術受ける前までは本当に不安だったけど、
プリズムメガネなしで過ごせるって本当に最高!
6月の通院(経過観察)も頑張る。

もし、斜視手術するかしないかで悩んでいる人がいるのなら、私はすすめたい。この投稿が、斜視手術に悩んでいる誰かの参考になりますように。

それでは、また。

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