「ニッポン放送オールナイトニッポン50周年ALL LIVE NIPPON Vol.6」<DAY2>

2023年4月16日の放送で「ニッポン放送オールナイトニッポン50周年ALL LIVE NIPPON Vol.6」<DAY2>の話題が上がったので、実際に行った私の思い出を書こうかと思う。




私は、ALL LIVE NIPPONに行こうか悩んでいた。

チケットは7900円。
たとえオードリー目的とはいえ、社会人一年目で貧乏な私の財布からは、気軽に出しにくい金額だった。

場所は横浜アリーナ。電車賃だけでも結構な金額になる。

<DAY1>は、WANIMAからT.M.Revolution西川貴教さん、菅田将暉までいる豪華っぷり。

それに比べて、オードリーがMCをする<DAY2>のメンバーは…

  • Creepy Nuts

  • 水曜日のカンパネラ

  • miwa

  • RADIO FISH

オードリーの周辺人物。

うーん…


オードリーのオールライブニッポンでは、毎週嫌になるほど告知が繰り返しされていた。

しつこいほど告知をする。
それはつまり、
それだけ「チケットが売れていないのかもしれない」

もちろん。スケジュールが空いている。

私は悩んだあげく、最終ゲストが発表された時点で行くことを決心した。




横浜アリーナは遠かった。

昨日行われていた<DAY1>の方が人気だったようで、売り切れている商品もポツポツとあった。

グッズを全く買わないのも気が引けたので、500円くらいのALL LIVE NIPPONのクリアファイルを買った。

チケットの座席はアリーナ席から順番に席を埋めていたらしく、結構直前で申し込んだ私は、2階席だった。

私の周りの席は、19歳くらいの若い女性ばかり。
23歳の陰キャの私がちょっと負い目を感じてしまうくらい、キラキラとしたオーラが放たれていた。

まぁ、「オールライブニッポン」というくらいだから、アーティストの若い女性ファンが集まるのは当然だろう。

一方、奥の席はガラガラだった。
私の予想通り、集客に苦戦していた。

まぁまぁ、今回はアーティストさんが主役だし、私は司会のオードリーを応援するのに専念しよう。




オードリーの活躍をあまり期待せず、低いテンションで挑んだオールライブニッポン。

しかし、実際は思ったよりも、オードリーのオールナイトニッポン一色のイベントだった。

オープニングのMC中に花道でふざけまくり、時間が押してスタッフに怒られるオードリー。

レディオフィッシュの演出はド派手で、見ごたえがあった。

ラブレターズは、花道のど真ん中で西岡中学校のラップネタをやるカオスっぷり。

ニューヨーク、ラブレターズ、三四郎、Creepy Nutsで、単発のラジオ枠をかけて争った結果、なぜか春日さんが優勝した。意味わからん。

横浜アリーナの広い会場で、ヒロシのコーナーを生で見れたのは嬉しかった。

面白かった。
リトルトゥースとして、来なかったら一生後悔していたと思う。

それだけオードリーの良さが全面的に出た、素晴らしいイベントだった。


私は2階席なので距離があったけど、クビを振らずに花道全体が見れたので、走り回る芸人さんをずっと見れた意味では、良い席だったと思う。
満足満足。


しかし、、、なぜかライブ感がなかった。

なんかテレビを見ているようだった。

水曜日のカンパネラが「一休さん」が流れ、謎の白色バルーンが会場に放たれ、まるで、私が今置かれているふわふわした感情を表しているようだった。


そして、最後。

若林「ラストは…BLACKPINK!!!」

若林さんが呼び込みのMCをする。

キャー!!

今までなかった、若い女性の歓声が会場に響き渡った。

BLACKPINKのファンと思われる若い女性が、自作のグッズをカバンから取り出す、ガシャガシャ音が響き渡る。

キャー!!!

スターの登場に、さらに湧き上がる黄色い歓声。

女性たちは待ってましたとばかりに、ドサドサと席を立つ。

私は、心のなかで呟いた。
「この人たち、ライブ慣れしている…!!!」

さらに驚いたのが、BLACKPINKのファンが固まっていた席が…


私の周辺の席だった。




そういえば、私がチケットを買ったタイミングは、最終ゲストが発表されたタイミングであった。

追加で出演発表されたアーティスト。

そう。それが、BLACKPINKだった。

ちょっと整理しよう。

先着で席が埋まるなら、申し込み開始の時点で申し込んだリトルトゥースは、アリーナ周辺に集まる。

締め切りギリギリで買った私の周りには、同じタイミングで発表されたBLACKPINKのファンが集まってる。

つまり、アリーナ周辺は笑い声が少なく、私の周りは笑っているもののアリーナ周辺ほどではない。

だから、テレビに似たような雰囲気だったんだ。

私は納得した。


振り返ってみると、リトルトゥースとは無縁であるはずのBLACKPINKのファンの子たちも、オードリーで普通に笑っていた。

私は、それだけで誇らしくなった。




BLACKPINKの歌唱中は、若い女性ファンの歓声が凄すぎて、音楽が全く聞こえない。

アリーナ席のリトルトゥースは、BLACKPINKのファンの勢いに「スゲー」と呆然としているのが、遠くからでも伝わった。

私は一目散に逃げたくなったけど、そこで逃げたら、まるでリトルトゥースが負けを認めているようなもん。
私は座り込むことで、「ここにもリトルトゥースはいるよ!!!」と無言のアピールをしていた。

今振り返ると、その席にいた私は、完全なる陰キャだった。


歌が終わり、出演者がもう一回登場。
BLACKPINKとオードリーの軽いトーク。

日本語を頑張って勉強しているのが伝わってきて、完全にスターの立ち振舞だった。

きっと、みんな良い子なんだろうな…。

はるばる遠いところから来てくださり、ご苦労さまです。

陰キャである自分が、申し訳なく感じた。


ステージから出演者が立ち去り、オードリーが立ち去る。

もちろん、春日さんはゆっくりと退場する。

「春日さーん」

と叫んだ。

春日さんは無言で手を上げた。

私たちのスターは、目の前にいた。


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