CHILLAXYインタビュー#3【CBDブランド、中の人に聞いてみた!】
話題の国内ブランドCHILLAXYインタビュー①&②の続きです!
CHILLAXYベイポライザーのこだわり-世界のccellとのコラボ
トシキさん ベイプのカートリッジとかもいろいろなメーカーがあるんですけど、悩みとしては「味がうまく出ない」とか、「液漏れ」とかもあるんですね。1つccellっていうベイプカートリッジの大手の企業があるんですけど、自分たちも本当はそこと初めから取引したかったんです。今までできなくて、でも今年に入り、正式に弊社が彼らの日本国内のパートナーになるので今年の後半期ぐらいから、彼らとのコラボ商品が出るようになります。
それでなにが違うのかっていうと、カートリッジの場合は抵抗値とか穴の大きさとかで吸いごたえが変わってくるんです。カートリッジの細かいところまで調整することで、他社さんと違いが出てくるんじゃないかなと思います。
Shinさん こういうのは多分、買って吸ってる人が長く使っていくと分かるようになるから、そうなると長くCHILLAXYさんが選ばれるようになるってことですよね。
トシキさん そうですね。こういう細かい部分にもこだわりたいです。
製品の製造過程について- 原料の調達
岡倉 さっき原料はアメリカっておっしゃってましたけど、どうやってそこに行き着いたんですか?
トシキさん 自分の場合は、バックグラウンド的に元投資家の人間なので、分析とか市場調査は得意なんです。なのでこのビジネスをやるってなった時に、アメリカの大きなプレーヤーを全部リストアップしたんです。そして、そういうところに自分からいわゆるコールドコール(飛び込み電話営業)ですね。もちろん大半のところは日本ではルールが違うのでやりたくないって言われてしまって。
岡倉 茎はコストがかかるからできないよっていうことですね。
トシキさん そうですね。ただ大手の中にも・・アメリカ内での市場競争が厳しいじゃないですか。だから先行投資の意味も含めて、赤字覚悟でやってもいいよってところがあったりするんですよね。それは彼らのビジネス選択で。
岡倉 なるほど、だからやってくれるところがあるんですね。なんでだろうって思っていました。
Shinさん うん、じゃなかったらやらないよ。僕もファームやってるからわかるけど。
トシキさん なのでそれを準備させるのに半年とか1年とかそれぐらいかかるんですけど。
岡倉 工場に茎用のスペースを作ったりとか。
トシキさん そうそう、あとは日本のためのペーパーワークとかも全部ワンセットきちんと用意させないといけない。代表のサインとか必要だし。
岡倉 日本の法律に沿ってますよっていう証明ですね。
トシキさん そう、そもそも大手って数百憶円とか売り上げがある中でそういうことをやるのって結構リスクがあるんですよ。だからあっちも準備しないと。そういう規模の企業と付き合いがあると安心できます。
岡倉 順番にコンタクトをとって、もともとやってたとかではなくて「じゃぁうちやりますよ」って言ってくれたところを見つけたっていう感じですか?あなたのためにやりますって。
トシキさん まぁ、そんな簡単じゃないですよ(笑)何回も何回もネゴシエーションをかけたって感じですね。
Shinさん アメリカのその会社とは独占っていうわけではないんですか?日本で同じ原料を使っているところはあるんですか?
トシキさん 独占ではないですね。一回や二回見たことがあります。でもほぼほぼ独占に近い感じではあります。自分たちは日本のニーズをしっかりとフィードバックしているから。あっちからしたら、日本はガラパゴスの国だから、日本人がいないと難しいですよね。製造コストはアメリカでのコストだから別に許せるじゃないですか、でも人件費は、オフィス構えてとか新しい日本人を雇うとかそういうことまで考えてなくて。彼らからしたら僕を入り口に相乗りしたいって感じなんですよね。
僕は僕でなるべく彼らのブランドは取り扱わずに原料を取扱いたいので。それこそ自分が取引している会社はアメリカとかだと多分みんなが知ってるようなメーカーの顔だし、パッケージで売れてるところのブランドなんですよ。だけど、アメリカ市場内での競争は厳しいし、なかなかこれ以上は彼らのシェアが広がらないという見方から、パートナーは日本国内で原料だけでもいいからシェアをとりたいと。あと、中国とアメリカはライバル視してるので、中国には原料を流せないしと(笑)
Shinさん 中国はやめたほうがいいよ〜(笑)
岡倉 レピュテーションが下がっちゃいますもんね、もし何かあった時に。
トシキさん でも実際どの産業もそうですけど、アメリカと中国で取引できないなら他の国に流すしかなくて、その第一候補が日本っていう感じに見てるから、とにかくそこ(日本)での取り扱いを増やしたいというか。
岡倉 茎以外が解禁になった時も、うちは長く日本に輸出してましたっていう信用になりますもんね。
トシキさん そうそう、そういう感じのスタンスのところじゃないと・・日本なんてあっちからしたら赤字でしかないから(笑)
「合法のままどこまで本物に近づけられるか」
トシキさん 日本ではどうしても規制が厳しくて、その中でできる限り良さを伝えないといけないから、僕が言ってる良さっていうのは、結構日本で今CBDのスタートアップたくさん出てると思うんですけど、CBDだけで一人歩きしてるところがあるから。僕は正直そういう感じでは売りたくなくて。ヘンプとか、植物をワンパッケージで売りたいというか。でももちろん日本国内でそんなことはできないから、合法のところでどこまでそこに近づけるかっていうのがゴールというか、目標なのかなって思ってますね。
岡倉 私がインタビューをして回りたいっていうのもこういうところで、こういう話を消費者の方も代理店の方もみんな聞くべきだと思うんですよね。
トシキさん お願いします(笑)
Shinさん どれくらい深く関わるかの覚悟でやってるかってところだよね。CBDっていうものがブームになったからどこかのOEMに任せてとりあえずブランド作って、とりあえずCBDの製品持ってますみたいな感じでやってるところと、長いスパンで見て最終的には日本の法律が変わって日本で麻や大麻が栽培できるようになったらそれで自社のブランドを作るのが目標って考えてるところがあって。
岡倉 そういうところを知った上で選んでもらえたらいいですね。
トシキさん そうですね。自分たちもそういう風に選んで欲しいし、そういう風に・・なんだろう、でも難しいのは、あまりヘンプヘンプしすぎると、緑の葉っぱがあるだけだとちょっと下品っぽくなってしまうというか。ああいうのは正直あんまり好きじゃないんですよ。おしゃれじゃないじゃないですか。でもね、これ(CHILLAXYの製品)もよく見たら大麻柄じゃないですか。そういうちょっとさりげない感じでやりたいんです。
岡倉 これ写真で見たことありますけど、実物の方が全然可愛いですね。ネックホルダーとか懐かしい。アメリカにいた時こういうのに鍵とかつけて首からぶら下げてました。
トシキさん あとこれね、チャージャーになるんですよ。
岡倉 すごい本当だ。ワンインオールだ。このアイディアもオリジナルですか?
トシキさん アイディアは他にあったんですけど、それの応用ですね。
Shinさん このハイブリッドっていうのは何の意味でハイブリッドなんですか?
トシキさん 品種の意味でのハイブリットですね。一応テルペンが入るんで、THCとか入ってないんですけど、でもフレーバーのところで。
岡倉 テルペンって他の植物のテルペンを持ってくるんですか?
トシキさん そうですね。あと商品の製造過程でいうと。最初は何もないところから、1から少し荒めの商品を作り、徐々にプロトタイプみたいのを4〜5回作って、最終的なものを出していく。
あとは自分たちの場合だと一回商品を出したら終わりとかではなくて、お客様からもフィードバックを結構もらうので、そういうのを次の製造ロットに反映させ、徐々に改善していきます。
岡倉 チャレンジングだったこととかってありますか?
トシキさん やっぱり最初ですかね。あとは、CBDってネット広告とかできないので、どういう風に商品をアドバタイズするかは苦労しました。今でもそうなんですけど。だからアメリカとかでどういう風に広めてるのかっていうのは気になりますよね。
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お読みいただき、ありがとうございました。
次回で最終編です。
引き続き楽しみにしていただけたら嬉しいです!
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