パターンがわかると落ち着いて対処できるの法則
矢内です。
上の娘が6歳、下の娘が2歳になりまして、子育てもどんどん慣れてきています。
長女が一人だけのときは、ちょっと熱を出しただけでも眠れないほど心配したり、お腹が痛いと言われたら何か深刻な病気になったんじゃないかと不安になったり、マニキュアを手に持っていた時に誤飲したんじゃないかと大騒ぎしたり、夜泣きは何か精神的に問題があるんじゃないかとほうぼうに相談したり、本当に七転八倒でした。
ですが、二人目になるととても慣れます(笑)
そして、人間の成長過程で起こるイベントはだいたい同じだということがわかると、精神的にも落ち着きました。
本当にパターンが同じなんです!
・いつもと違う人に囲まれると夜泣きをする。
・泣きじゃくるので抱っこしようとすると仰け反るので危ない。
・台所の包丁をなぜか取ろうとする。
・0歳児のときはなんでも口に入れようとする。
などなど。
一緒に外食をしていると、どのタイミングで飽き始めるか、こぼすか、椅子から落ちそうになるか、だいたい予想がつくので、被害が大きくなる前にカバーしまくり、結果何事もなかった場合と同じようにレストランを出ることができます。
パターンがわかると、心配しすぎることもなく、対処の仕方も慣れたものです。
同じように、新人がインターンシップとしてスタートした時や、素人から起業にチャレンジし始めた方も、最初に巻き起こす直面のパターンはだいたい一緒だとわかってきました。
夢希望ワクワクで動き出す→現実的な行動量やかけていく金銭を知ると直面して逃げ出そうとする→乗り越えると強くなる
乗り越えられないと、引き留めてくれる友人や家族にやたら相談する→引き留められた形で諦める
乗り越え方は色々あると思いますが、生まれたての0歳児ではなく大人なので、最初にこうだ!と決めたことをやり遂げる選択をし続けられるとかっこいい大人だと思います。
☆格言☆
「どれほど愛し合っていても、相手を100パーセント信じては駄目。
98パーセントにしておきなさい。
残りの2パーセントは、相手を許すために取っておくの」
「初めから疑ってかかるのですか」と不思議そうな顔をする学生たちに、
そうではなくて、
もしも100パーセント信じてしまったら、
裏切られた時、
相手が許せなくなるから、と説明すると納得してくれます。
信じるということは大切なこと、
美しいことですけれども、
悲しいことに人間の世界に“完全な”信頼はあり得ません。
信じることを教えるのも教育なら、
人を疑うことの必要性、
単純に物事を信じてしまってはいけないことを教えるのも
教育の一つの役割なんです。
それは、神でない人間は、他人も自分も皆、弱さを持ち、間違うことがあるのだという事実に目を開かせ、許しの大切さを教えることでもあります。
赤ちゃんが一番最初に習わないといけない発達課題は「信頼」だといわれています。
空腹で泣けばミルクが与えられ、
おむつが汚れれば取り替えてもらえ、
落ちないようにしっかりと抱かれることによって、
赤ちゃんは自分が愛されていることを知り、
まわりの世界への好意と信頼感を身につけてゆくのです。
この時期に十分な信頼感を得られないで発育した子どもは、
不信感の強い大人になると考えられています。
ですから、
折あるごとに子どもたちをしっかり抱きしめて、
基本的信頼を持たせるようにしましょう。
そうすれば、大きくなって厳しい現実に直面し、
人間の弱さが否が応でも触れざるを得なくなった時も、
絶望することなく、
98パーセントの信頼と、
2パーセントの許しの余地を持って、
たくましく、優しく生きてゆくことができるでしょうから。
ノートルダム清心学園理事長、渡辺和子氏
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