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余白部分で、月を愛でる

今夜は『見ると幸せになれる』と噂されるスーパーブルーブラッドムーン。

35年振りの天体ショー。

去年はことごとく空を見ることができなかったので、今年は意識して取り入れたいと思っていたことのひとつ。

私も見るの楽しみにしていました。

西はりま天文台に行こうとも考えたのですが、時間的猶予を考えて断念。

雲の厚さは気になるものの、月のカタチは見えていました。


21:00まで自宅の周辺を散歩して夜道をぶらぶらした後、最終的に自宅マンションのベランダから眺めることに。


月が欠けていくのは思ったよりも早くて、ちょっと目を離すと形が変わっていく不思議。

そして三日月よりもやせ細る白い光と、赤く陰りを帯びた月の同居に感動。

肉眼では赤銅色に見えるのに、携帯のカメラではこれが限界でした。


マンションのベランダで月を眺めていると、道往く人々が空も眺めず、ただすたすたと足早に歩いていく様を何人も見かけました。

外を散歩している時だって、空を見上げている人はひとりとしておらず、携帯で月を収めようとしたのも、私くらい。

ポケモンGOが流行った時は、あんなにみんなして近所のポケストップに群がっていたのに。

ツイッターのタイムラインには、綺麗な赤銅色の月が呟きと共にお行儀よく並んで、足を止めてカメラを構える人がこんなに多いことを知らせてくれる。


なんて寂しい夜なんだ、と嘆きたくなる。


でもきっと、その中のひとりが去年の私だとも思う。

月の綺麗さも世紀の天体ショーも目に入らず、転ばないように前ばかり見て日常を消化していく私そのもの。


次回、ブルームーンと皆既月食が重なるのは2037年。

今度はちゃんと『月が綺麗ですね』と言い合える時間にしよう、そうしよう。



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