見出し画像

note写仏部活動中✧♡⑳青森県人が九州の石仏を描く

 さて、久々の写仏です( ´艸`)

 noterさんには神社仏閣、仏像、石仏に興味のある方々が多く、写仏部じゃない方々の素敵な記事も、あっと思ったものはどしどしフォルダに収納している。いつか描きたくなるんではないか?と思い、モチーフの収集。

 フォローしている虹色のかめと花笑のさるさんの記事に魅力的な石仏を発見✧♡
 早速、「写仏・写仏」フォルダにゲットです。このフォルダの記事、部員の皆様も自由に使って、写仏してください。

田の神様。
お国言葉で「タノカンサア」と呼ばれる石像で鹿児島・宮崎の一部に分布し、その数2000以上もあるといわれています。

五穀豊穣・子孫繁栄をもたらす「田の神様」
春になると山からやってきて稲作を守り、稔りの秋を見届けると山へお帰りになるとも。

虹花さんの記事より

 「春になると山からやってきて稲作を守り、稔りの秋を見届けると山へお帰りになる」

 なんて優しい神様なんでしょうか💖

 お地蔵さまは日本各地にいらっしゃいますが、田んぼを見守る神様の存在を初めて知りました。私の住む青森県では見かけたことはありません。

 大らかでなんともほっこりする九州ならではの素敵な石仏に、この記事を読んでいる皆さんも是非、出会ってください。

 日本語が美しい虹花さんの記事はこちら👇


虹花さんの記事のヘッダー写真、もう、この方を描くと決める

 今、虹花さんの記事から写真をお借りして気づいたのは、一番いいな!と思った写真の御顔を描いていないこと。

#なんのはなしですか

 自分は何をしているんだか( ´艸`)
 時々、自分の中で意味不明なバグを起こしている気が。

 この写真が大好きなのです。
 普通は絵でも写真でも人が向いている方を広くとると安定するのですが、田ノ神様の後ろが大きく空いているこの構図がたまらなく好きです。
 九州の自然は私が背負ってるわ、安心して。
 と仰っているように感じます。

 まあ、気を取り直して作品発表です。
 私がいつも描きたいと思うのは御仏の表情。
 御顔のアップです。


御顔を描く

 風雨にさらされて御顔は摩耗しているけれど、微笑んでいます。
 なんとも優しい表情です。
 パソコンに入った写真のデータをアップにした時に、御顔に不思議な模様めいたものが浮かびました。もしかしたらこれは画像の処理上のウネウネしたものかしら?それともこの石の質感が、こういう変わった石なのかしら?

 どっちかわかりません( ´艸`)

 でも、私が出会ったのはそのウネウネした画像で、その模様が古代文字みたいでオモシロイ!ので、どっちでもいいことにします( ´艸`)

 なんのはなしです怪のような神様のいたずらかもしれないし。

 墨で、くねくねと描いた後、また、ホワイトペンでウネウネと模様を描いた。そういえば昔から模様を描くのが好きな子供だった。従妹の肖像画を夏休みの宿題で描いた時、そのスカートの模様を全部描いた。
 絵には記憶スイッチがあるので、そんな昔のことを思い出す。

 この絵はどうやったら終わりなのか、ほんとうに御顔は描けたのか三日ぐらい描いていたけれども、ホワイトペンが登場したところで手放す。
 でも、模様ばかりに焦点をあててしまい、この像のおおらかさが描けたのが疑問に思う。

 よし、全体像を描いてみよう。


野原に穏やかに座っておられる


 全体像を描いてみて思った。
 田の神様の印象は。

 農家の、いきのいいふくよかなおばちゃん( ´艸`)

 野原に座って、スコシ休んでいるところみたい。

1.蒲生町漆の田の神
像の高さが108cm,亨保3(1718)年。
頭にシキという、お米などを蒸す際にセイロとコメの間に敷くむしろのようなものをかぶり、上衣のそではタスキでくくり、長いはかまに立膝して、両手でメシゲ(しゃもじ)をななめにもっています。「農作業姿の神舞型」といわれるタイプです。

虹花さんの記事より

 描きながら、何かかごを背負っているのかなと思っていたが、たすきだったのだ!そして、面白い頭の形だなあと思っていたけど「お米などを蒸す際にセイロとコメの間に敷くむしろのようなもの」をかぶり、しゃもじをななめに持っている?

なんとものどかでカワ(・∀・)イイ!!御姿💖

 私がこのタノカンサア(田の神様)のたすきを背負いかごだと思ったのには訳がある。
 八戸には、かごを背負った「イサバのかっちゃ」というお母さんたちがいるのだ。

かごを背負ういさばのかっちゃ達

 面白いyoutubeまで発見!
 八戸市の観光案内にもなっているので、お時間のある方はどうぞ!
(私は1.5倍速で見たw)

 戦後より八戸の台所として人々の暮らしに根付いている「いさば」。
 いさばとは魚市場のこと。陸奥湊駅前朝市も毎朝多くの人々で賑わいます。イサバのカッチャは働き者。暗いうちから働き始めます。
 そんな浜, の暮らしぶりを、生まれてからずっと朝市で買い物をしているというカッチャを通して紹介します。
出演:中山 央子, 監督:山中 有, 製作:青森県観光国際戦略局観光企画課

youtubeの解説より

 いさばのかっちゃを物語るのに、こんな美人な女優使ったの?!と思ったら、いさばのかっちゃとして登場する中山さんの若い頃だった( ゚Д゚)

 どんだけ美人だったの( ゚Д゚)

 津軽にも津軽弁丸出しのいきのいいあば(お母さん、かっちゃ)達がいるけれど、日本全国にこういういきのいいかっちゃたちがいるのではないか?

 そういう昔から日本にいた台所を守ってきた女の人の力強さを感じる。

 タノカンサァは、そういうかっちゃが石仏化したようだなあと私は描いてみて思った(⋈◍>◡<◍)。✧♡


野原と一体化するこの後ろ姿

 後ろ姿がまた植物と一体化していて、なんだかとてもいい。
 苔むしているんじゃなくて、ツタがしたから這い上って来て、大地のチカラを湛えているように見える。

 絵具がアクリル絵の具でちょっとキラキラしいのが残念、もっと自然で感じのいい絵具があったかも?


今はもっと草の勢いが増して、覆われているのかも?

 私の絵より、虹花さんの写真がカッコいいので、後だしにしています💖
 最後にもう一枚。
 

田の神様だけど田の神像ではない田の神さま。
指宿市の揖宿神社前にいらっしゃる田の神様は、「ムクノキ」です。
「樹木に田の神が宿る」という田の神石像が作られる前の信仰のかたちを伝える珍しい事例といわれています。

虹花さんの記事より


木の御姿を描きたくなった

 いつか像ではなく自然そのものを描いたりすることがあるのでは?と思っていたら、今回でした。りっぱな木を描きたくなりました。

 しかし( ´艸`)
 描き始めて、とても後悔。

 自分が川端龍子ではないと気が付く瞬間です。

 いつも、雲とか木とか自然を描いて思うのはその難しさ。
 人間みたいな形がはっきりしていて理由があるもののほうが、よほど簡単に感じる。私は、漫画を描きたい人間だけに、漫画ではあるけれど、人間を、数多く描いてきたのだろう。

 雲とか、どうかいても、どう間違って描いてもわかんないだろ~と気楽に描き始めると、描いている本人も、どこを描いているのかわからなくなる。 
 あ~あ。
 この木も、どこを描いているんだか、途方に暮れながら描いていた。

 できる気しねえ( ´艸`)

 タノカンサァを描いている方がまだ楽だったかな。
 人間が作ったものを描いている方が。

 神様の作ったものの形の複雑さと、美しさ。

 神様に追いつける気は、まるでしないけど、神様には負けられないっていう気持ちで臨むこと。

 それが大事だと思った。
 
 その、最近読んだ小説のタイトルが気に入ってます。



 義肢装具士の専門学校に通うの3人の若者が、義肢の製作を通して成長していく話。はすっぱな口調のピンクの頭の子が小説の序盤で「神様には負けられねえっス」と言う。おおタイトルでてきた!と軽い調子で受け止めていたその言葉が、物語の最後にはとても重たくなってきて説得力を増してくる。それぐらい、3人は一生懸命だった。
 とても爽やかな読後感のいい小説でした。

 高校生に読ませたいw。


これどうやって描けばいいのかわからないけど描いてみるって気持ちが大事だね( ´艸`)