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新刊『光をたたえる』について

東京SUNNY BOY BOOKSさんでの個展から2ヶ月が経った今、満を持して個展名を冠した詩集を刊行しました。
44P、全25篇収録です。

「Protest_2022_No.2」
「抱擁の中で腕を広げる」
「朝」
「河岸」
「Protest_2022_No.1」
「ここはいずれあなたが至るところ」
「全景」
「生誕の真夜中」
「ハッピーバースデー」
「あなたを助けるすべての友の名」
「夜明け前」
「心臓に生きる太陽」
「愛の実存と実証」
「人々のよすが」
「命の泉の水面に跳ねる」
「汲めども尽きぬもの」
「愛と名」
「この世のあかるみにて転ぶ」
「朝を成すもの」
「この星の観測隊へ」
「ここに在るもの」
「拭浄の地平」
「生誕と払拭」
「観光のおわりに」
「光を留めるということ」

今、一度個展ならびに現在沖縄のある日、さんでひらいている巡回展の展示物の構成について書いてみます。

展示作品「この星で光をたたえる」シリーズは、現在在庫僅かとなった両開きの詩集『目をとじて ひらく』から選抜したものです。

朝と夜にお守りになるような言葉に出会える毎日遊べる本が作りたくて、たくさん詩を書きました。
その詩作と並行して、個展のための言葉を書いていました。それが新刊『光をたたえる』に収録されている詩です。展示作品では「金色の光をたたえる」シリーズですが、作品ひとつずつにタイトルが付いています。(「この星で光をたたえる」シリーズは連番だけです)
2つのシリーズとさらに並行して即興的に作った「Protest_2022」シリーズがあります。主に箔押しの楕円たちです。

「金色の光をたたえる」シリーズは個展の主軸でしたが、作品数もそんなになくてこれから数年かけて向き合っていくテーマということはわかっていたので、本の形でなくとも来てくださった方に目で触れてもらうことだけで十分と感じていましたが、個展に来てくださったお客さまからいただいた言葉に背を押され、読んでほしいという思いが日に日に育った結果、刊行に至りました。
後出しジャンケンのようでなんだかかっこうわるいかもしれないですが、大事な本の生まれです。

折り鶴を再生紙として仕立てた最愛の紙「おりひめ」を本文用紙に使うというかねてからの夢を叶えました(ほんとうに大すきなので…)。加えて「Protest_2022」シリーズの楕円を挿絵としてカラーで刷っています。読んでいると、紙の力なのか強い風の中にいるようなふしぎな感覚になります。
(ちなみに作品の紙箱も折り鶴再生紙ですが製紙工場が異なるため名前が違うのです)

  • また、製本の都合上ひらきやすいので真四角の封筒にお入れしています。
    封筒には一枚ずつ、手書きで言葉を書いています。どの封筒になるかはランダムなのでお選びいただけません。
    →5/20追記:オンラインショップとイベント開場での販売の場合、封筒は付きませんのでご了承ください。

    詩集にはサインも入れさせていただきました!
    100部限定で、重版の予定はありません。
    『目をとじて ひらく』と合わせて、取り扱いは沖縄の「ある日、」さんのみです。
    ゆっくり、確かに、その手の中へ届いてゆきますように。
    どうぞよろしくお願いいたします。


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