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人を憎まないと決める①

人を憎まないと決めた。
煙草をやめようと思ってやめたように、人を憎むことをもうしないと決めた。
「やさしいんだね」と言われた。やさしくはない。良い悪いじゃない。すでに答えが出ている問いとして置いておけば、その感情の前に立ったときに何も考えずに選ぶだけで済む。たったこれだけのことが今まで何度自分を踏み留まらせてくれたかわからない。これを「憎んでしまっても仕方ない」としておくと手当り次第に善悪の定規をへし折り、ありったけの感情を焚べて火柱のようになってしまう。もうそんな風に自分を使うことを自分にだって許したくない。
これは「自分の人生(や肉体や魂)への態度」であって、誰かに強要するつもりはないし共感も必要ない。なにかを憎み火柱として生きることをあなたが選ぶなら、それもあなたの人生への態度だと思っています。その選択はおおきな力をくれる。人を守れるくらいおおきな力を。人はあなたをやさしい人と呼ぶかもしれない。

好きな人を好きでいたい。どこまでも好きでいたい。
憎む自由よりも愛する自由をゆるされたい。
「人を憎まない」と決めてよかったとこれまで何度も感じてきたけれど、そもそもこれは「好きな人を好きでいるために」決めたことだった。
好きな人を好きでいたいと思ってよかった。
よかったんだね。
よかったよかった。




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