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「石暦」制作ひそひそ話

「石暦」の生いたち

2022年のカレンダーを作りました。
石好きださんの拾われる石と撮られるお写真が好きで、まだお会いしたこともない頃に閃きと衝動で「一緒にカレンダーつくりませんか」とお誘いしました。
石選びと撮影を引き受けてくださり、わたしは月替わりの詩を添えました。デザイン全般も担当しています。もうずっと制作がたのしくて、走りながら、送ってもらったカレンダー用の写真を待ち受けにしながら、踊りながら、迎えた入稿日は初めてお会いする石好きださん宅の真夜中のこたつで終えました。ミラーボールの電源だけ切り方がわからなくて、その夜はこたつにうずもれてミラーボールを眺めながら眠りました。
(そして翌日は荒れる日本海にて石拾いをして4kgの石たちを連れ帰りました...旅の話は月末の記事にでもまた...)

石暦のいちおしポイント

先日印刷会社から納品物を受け取り「石暦」と対面しました!

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取り囲んでいるのはわたしの手持ちの石たちで、石暦には掲載されていません!

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サイズは見開きA4です!上半分が石、下半分が暦です。

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いちおしポイントいきます!

1.曜日が古代文字(読めなさそうで読める!)
2.二十四節気と月の周期がわかる(人間のバイオリズムに寄り添う暦!)
3.石と猫などにまつわる記念日付き(いっしょに祝いましょう!)

そしてとっておきのひみつをお伝えいたします......

毎月の石たちは石好きださんがさりげなく季節感を演出してくださっているのですが、この石たちの中にはなんと......
前の月の石がひとつ紛れ込んでいます
一緒に並んでいる石が変わるとふしぎと見え方が変わってくるもので、すぐには見つけられないかも...?
カレンダーをめくったら、前の月に出会った石を探してみてくださいね。

わくわく購入特典

石好きださんのお店で購入していただくと石シール(※紙製)が付いてきます!

池田の店で購入していただくと石のしおり(※紙製)が付いてきます!

ふたりともにやにやにこにこしながらいろんな種類をこしらえているところです。
どうぞおたのしみに!
配送は12月中旬を予定しています。販売期間は12月31日までです。
部数に限りがあり、完売しても追加販売は検討していません。

あなたの日々のかたわらに石と詩を。
来年のカレンダーのことをぼんやり考えている方、ぜひご検討くださいませ。

池田からのお詫び

「石暦」に一点、誤りがありました。
5月のページに詩が掲載されていませんでした。
(詩は用意できていたのですが入稿データを作っている際に誤って消してしまったようです...)
対応といたしましては、池田の手持ちの部数に関しては一点ずつ手書きで詩を書かせていただきます。詩の内容は印刷されるはずだった5月の詩で、すべて同じ内容です。
石好きださんのお手元の部数に関しては同様の5月の詩を印刷したものを貼り込んでくださるとのことです。
すでにご購入いただいたみなさんには後からのお知らせになってしまい申し訳ございません。


「石御前」なるもの

石好きださんがとびきりのセットを作られました!

内容物:
石暦1点
とっておきの石11個
暦に掲載されていた石1個
飾るための板1枚


石暦と石12個と板1枚で構成されたスペシャルなセット、その名も石御前です。わたしは御前の名前を付けさせていただきました。

~お品書き~
ほとりで待ちあわせ御膳 【完売】
もののけとかげふみ御膳 【完売】
いいにおい御膳
日々の宴御膳 【完売】
あかるい死のためのはなうた御膳 【完売】
まあるくてやわらかいもののために御膳
漂流と乾杯御膳
降り積もった夕焼け御膳
ふるくてあたらしいおまじない御膳
宇宙のたべこぼし御膳【完売】

各1点限りですので完売している御前もございます。
わたしは石好きださんの拾う石たちが大すきなので、このセットが世に現れたことに一ファンとして感動しています。決して買えなかったものが買えるようになった、とそのように事象を捉えています。それは石という漂着物に値段が付くべきではないという凡庸な見解を飛び越え、未だかつて石好きださんの石への思いにこうしてふれられる機会がなかったという事実の重みゆえです。
ダジャレみたいな価格ですが(ちなみにカレンダーの販売価格も仕様が固まる前に即決でした)、これ以上語らずとも然るべきひとにはきちんと真価が伝わると確信しています。

ここにあってほしいものをつくることへの滾り

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入稿の際にミスをしたり、あまり正気じゃないような時間に入稿することになったり、自分の至らなさやまだまだできたことはあると深く思い至った今回の制作ですが、それでも、やっぱり隅から隅までたのしいと言い切ることができます。たのしいやうれしいがこうして販売物としてかたちになることに、わたしはこの世に生きることの「いいにおい」を見出しているのだと思います。「あ、こっちだ」とまたひとつ頷きながら前へ進んでゆけます。
ここにあってほしいものへ、「ここにあってほしい!」と希求する心ひとつで駆け出して、ひとに出逢い、悩んだり失敗したりしながらも、作り続けることへ自分のすべてを捧げてゆける。そのことがただひたすらうれしいのです。もっともっとよりよいものを作れるようになりたい。ここにあってほしいものを迎えにゆきたい。

最後になりましたが、毎月の詩に関しては、日々の中で見つめ続けられるものということを意識しつつ、そのまなざしを見つめ返せるよう存分に愛とエネルギーを込めました。こう言い切って発表することって普段あまりないのですが、暦は実用品なので、詩も実用品であると自分の持てる力の限りで証明してゆきたいという思いです。

「石暦」をどうぞよろしくお願いいたします。

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