祈りの中に、こころみの中に
「我らをこころみにあわせず、悪より救い出したまえ」
この祈りを、別の言葉で、信じるものによらず、別の場所で、異なる名の、あるいは名もなき、おおきな力に向けて、祈っている人で溢れているのが、わたしたちのいるこの世界だ。今日生まれるかもしれない人に向けて世界のことを教えるとしたら、この世界には様々なものを信じる人がいることを教えたい。そうしたことが時に困難な世界であるけれども、しかし必ず可能であるべきだという希望を、希求する心を教えたい。生まれたばかりの人のつややかな瞳、ただ