その人のその時へ向けて送り出す手紙
#うちひらくれば 9通目を送り出した。封を閉めるときいつも、この紙に載っていることがどれだけの重みを持つのだろうという当てのない問いが浮かぶ。「その人のその時による」という答えを知っているからこそ問うのだろう。自分にとって信仰の話は今もそういうものなのだ。その人のその時によって、心の奥深くまで届いたり届かなかったりする。その時が移ろえば、いつかうっかり届いたりもするかもしれない。この世界は案外至るところにキリスト教のピースが散りばめられているので、どこかここより遠いところで