親愛なる身体への便り
身体はままならない。ずっとそう思っていた。心の在りように反して痛んだり、心の在りようを増幅させ痛んだりする。気持ちをうまく抑え込んでも、身体は痛みや苦しみを体現する。私の精神より自由なやつ。もしも内臓に性格があるなら持ち主とそうかけ離れてはいないだろうに、私よりずっと繊細で癇癪持ちでまるで幼い子のようにも思えた。その子は大きい声で泣ける。その子は痛みを不平とする。その子は自分が一番がいいのだ。だから、胃腸なんかは私にとって最も気を遣う相手だった。いつからか従えようとするので