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終わりと始まり

日が長くなった、と思う。
普段は、朝から夜までカタカタとパソコンと向き合っているから気がつかないのだけれど、
この間、夕方18時ごろに歩いていたら、まだ遠くの方がうっすらと明るくて、夕方の終わりと夜の始まりの境目がぼんやりと空に浮かんでいて、
あぁ、また季節が巡っていくんだなぁと
冬が終わるんだなぁと
少しだけ、寂しかったりして
少しだけ、春が来るのを待ち遠しく思ったりもして
だけど、花粉だけはいらないなぁとぼんやりと思いながら、
家路につきました。

一年前、撮影に参加していた映画が完成して、ワクワクしながら部屋で観たのですが、
あの頃の風景とか匂いとか、寒くて澄んだ空気とか、キャストの皆さん、スタッフさんの声とか、
全てがブワッと蘇ってきて、
なんとも言えない、鼻の奥がツンっとするような、胸がキュンっとなるような、そんな感覚になりました。

これは余談ですが、一年前の私は今よりも拙いお芝居をしていましたが、何よりも楽しそうで、嬉しそうで、お芝居が好きなんだなぁと、伝わってきました。それがすごく嬉しかったな。
幸せそうでよかった。

その映画の中で、夜の終わりと朝の始まりが混ざり合う空が映されているのですが、
それが儚くてとても綺麗で、
ずっと、ずっと見ていたくなりました。
夜の暗闇と朝の明るさがグラデーションになって、
どっちとも言えない、言ってしまえば中途半端な空ですが、絶妙な色をしているなぁと思いました。

終わりと始まり。

誰にでもそういう時期ってあると思いますが、
今の私はちょうどその時期に身を置いているような気がします。
この1年間、会社でお世話になった人に言われたことがあって、
私、お芝居をしていて、そっちに専念したいので、春から社員じゃなくなるんです、ごめんなさい、と伝えたら、

いいじゃないですか。平さん、1年間十分頑張ったし、もういいと思います。素敵ですね。

と言われて。

誰に言われたわけでもないのですが、
たった一年しか働いていなくて、何もできてない、中途半端な一年だったかもしれない、とずっと思っていました。
なので、この言葉がすごく沁み渡って、心を軽くしてくれました。
あまりにも温かい言葉で思わず涙が出そうになりましたが、さすがに会社で泣けないぞ…と頑張って引っこめました。

頑張ったのかなぁ、頑張れてたのかなぁ、と今でも思ってしまうことがありますが、かけてもらえたこの言葉をお守りにして、大丈夫大丈夫、と思いながら進んでいきたいです。

どうしよう、お腹がすごく空いてきました。


3月の私は、終わりと始まりの間で忙しなく過ごしています。
いつか見た空みたいに綺麗ではないけれど、自分にとってすごく大事な時期だな、と思って過ごしています。一生に一度かな、とも思いますし。
ちょっと忙しくて目が回りそうですが、美味しいものを食べて、好きな人に会って、テレビドラマを見て、本を読んで、なんとか保てているのでご心配なく。

とにかく今は、4月からの新生活が楽しみで仕方がないです。

これを読んでくれている方々は、いかがお過ごしですか?
私とよく会ってる人もいれば、そうでない人もいると思います。
お元気ですか。
私は元気です。応援してくれる人がいて、その人たちがいるおかげで、私は好きなことを追いかけることができます。

お芝居を始めて3年目の春になります。
はやい。
今、大好きな人たちと日々お芝居をしています。
見たことのない景色を見るために、頭を悩ませながら、それでもお芝居を楽しみながら、毎日を過ごしています。
今年はお世話になった人に、いい報告がたくさんできるようにします。

ついこの間、このnoteを読んでるよって声をかけてくれた人がいて、すごく嬉しかったなぁ。
また読んでくれているだろうか。
読んでくれているといいな、と思いながら書きました。

お腹空いたのでそろそろ終わりにします。
エネルギー補給して、今日もお芝居します。

たぶんまたすぐに、思い出したように更新します。
その時はどうか私の雑談にお付き合いください。


3月5日 平彩乃


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