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「野球だけの人生」なんて考えられない私は/#藍スポ編集部

徳島インディゴソックスの球団代表・谷田成吾は「尊い」が分からない。というか、みんなよく分からないらしい。そんな人生ある? と考えてしまったが、無理もない。藍スポ編集部の面々は、多くが「野球漬けの人生」を送ってきた人達だ。

こんにちは、藍スポ編集部、三次元生まれ二次元育ちの奈良綾乃です。サムネイルにした写真は、カメラロールの中から見つけました。私は大学で野球部のマネージャーを辞めた後にチアダンスをやっていて、その試合前に勝利祈願で明治神宮に行ったのに、間違えて谷田のNPBドラフト指名を願ってしまいました。


「推し」がいない人生があるなんて

ちなみに冒頭の件について球団代表・谷田やYouTube班リーダー・大西にも分かるように説明すると、私の言う「しんどい」や「尊い」は、君たちの「エグい」とかとほとんど同じような意味です。

※「エグい」とは
「えげつない」の略で、ちょっと心揺さぶられるようなことがあるとすぐに使われる表現。少なくとも野球部では頻繁に用いられていた。「やばい」より少し強めの表現。

「しんどい」や「尊い」は、「推し」がちょっと心揺さぶるようなことをしたときに(私の場合)すぐ使う表現です。「やばい」より少し強めの表現です。具に言語化することを諦めたオタクの間に、気がついたらあっという間に浸透していました。

そう、彼らは基本的にオタクではありません。

私は結構何にでもすぐにハマってしまう性質で、二次元三次元関係なしに、あっと言う間に「推し」が出来るし、気がついたら「沼」にハマっています。エースの戸田懐生選手のことは正直徳島インディゴソックスの「玄関マット」だと思っています。

※「沼」とは
何かにどっぷりと浸かってしまうこと。
(例)インディゴはマジで沼だよ
(訳)インディゴにハマったらなかなか抜け出すことはできないよ
※「玄関マット」とは
そのジャンルにハマる入り口になりやすい、人気のあるキャラのこと。入り口には玄関マットが置いてあることから、ファンなら必ず通る道としてそのように形容されるようになった。
(例)徳島インディゴソックスにハマる入口になりやすい、人気のある選手のこと。戸田懐生選手。


オタク的見解も求められる不思議な会議

YouTubeチームで会議をしていると、私はしばしば「オタク」的な見解を求められます。多方面にオタクであることが活きたのは生まれて始めての経験です。

例えばメンバーシップを導入する話になった時も、YouTubeのメンバーシップに入ったことのあるメンバーがチーム内にいなかったので、驚きました。自分で買ったことのないものを売る、というのは難しい体験だろうと私は思います。

まず「何でメンバーシップに入ろうと思うの?」と聞かれました。

これは少々難しい問いです。
私は「水溜りボンド」のメンバーシップに加入しているので、加入した時の気持ちを振り返りました。

「正直私としては、私のワンコインで推しの生活が潤ってくれるなら割と何でもいいくらいの気持ちでやってる……推しを推すことで生きているみたいなところがあるし……」

しどろもどろATMみたいなことを言ったので失笑を買いました。
皆さんにはここまで重篤にならないでほしいです。

※「ATM」とは
ハマっているものに対して、惜しみなくお金を使ってしまうことの例え。

「どんな時にメンバーシップに入ろうと思うの?」とも聞かれました。

「シンプルに、コメント欄とかチャット欄とかでメンバーシップ加入者用のバッジがあるのが見えるから、それつけたくなっちゃった……」

これについては、その場ではあまり理解してもらえませんでした。

しかし結局、YouTubeチームのほとんどがメンバーシップのバッジなどに釣られて先日のライブ中継中にメンバーシップに加入してしまったので、面白かったです。分かってもらえてよかったです。


みんな「野球漬けの人生」を選んできたんだな

さて、彼らと話していると、一体どうやってここまで生きてきたんだろうなと思うことがあります。

私は「推し」を推すことで生きてきたというか、常に何かしら推していないと生き甲斐がないというか……世には数多の沼が存在するのに、よくどの沼にもハマらずに生きてきたなというか……そんな道あった? よく歩いて来られたね……と思います。

考えてみれば、球団代表・谷田はつい最近まで(今も?)、YouTubeチームの大西や球団職員の戸田も大学まで、野球漬けの毎日を送ってきたわけです。野球のことだけ考えて……

いや、そんなことあるでしょうか? 

どんなに野球漬けの毎日を送っていても、野球のことしか見えないなんてことは有り得ないはずです。だから、他にも色んな道があることを知りながら、野球漬けの毎日を、自分で選んで進んできたのでしょう。

私のような浮気者は、「あそこの沼はすごいらしいよ」と聞くと「どれどれ」と覗き見しては、気がついたらその沼にも落ちていた……なんてことが多々あります。そんな道草だらけの人生を楽しんでいるようなところもあります。

だからこそ野球選手には狂気すら感じますが、野球って、そういうところがありますよね。一度辞めてしまったら、完全に道が絶たれてしまうような……。


徳島から夢追う人を増やす

徳島インディゴソックスの私の個人的な推しポイントの一つに、「一度野球を辞めた人にもチャンスがある」というのがあります。

野球以外にも沢山の道がある中で、野球以外の道の方が魅力的に感じられて、野球を辞める人もあるでしょう。それなのに、野球の道は険しく、たった一度や二度の道草で、夢が絶たれてしまうようなところがあるように感じます。

しかし、徳島インディゴソックスは良い球団で、そうした人にも等しく道が拓かれているように感じます。「徳島から夢追う人を増やす」という球団理念にピッタリ合った、とても良い球団です。


どんな名選手にも、等しく引退の時は訪れる

今、YouTubeチームにいて嬉しいのは、野球場に来られない方にもその勇姿を届けられることです。そして、選手たちが野球をしている姿を、動画として残せることです。

野球選手を応援していて一番寂しいのは、その選手の引退ではないでしょうか。

しかし、どんな名選手にも、等しく引退の時は訪れます。

だからこそ、ファンの方々には勿論、選手たちにも、いつか野球を引退した後に「お父さんは野球選手だったんだよ」って見せたくなるような動画をYouTubeに残していきたいです。


「野球だけの人生」なんて考えられない私は

野球のことも徳島インディゴソックスのことも好きですが、「野球だけの人生」なんて私には考えられません。私の人生の一部に野球があることをとても嬉しく思いますが、私には「野球漬けの人生」すらありませんでした。

徳島インディゴソックスのお手伝いをしていると「本当にちょっとしか野球を知らないな」と自分のことを思います。私にとって野球は、美味しい道草の一つに過ぎないからです。

しかし、楽しい道草の食い方にはめっぽう詳しい私なので、そのあたりで徳島インディゴソックスには貢献できたら嬉しいです。

執筆:奈良綾乃(Twitter

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