【King & Prince】5月23日なんて来なければいいのに。《2022.11》

11月4日金曜日 11時23分
夜遅くにキンプリちゃんから届いたメール
「King ＆ Princeファンクラブ会員の皆様へご報告」
ドキッとしてすぐにメールを開いた

そこには

・3人の脱退・退所
・廉ちゃんと海ちゃんは事務所に残り、今後は2人でKing ＆ Princeとして活動していくこと

King & Prince/ファンクラブ動画

が書いてあって、5人が話す言葉もうまく飲み込めなかった。
正直、何が起きているのか理解が追いつかなかった。それと同時に呼吸が次第に浅くなり、気づくと息がうまくできなかった。

私の目の前が一気に真っ暗になった。
唐突に幸せな世界の終わりが目の前にやってきて、世界が豹変した。

狂ったように「あれ？」を繰り返して、
今まで信じていたものに裏切られたような、そんな感覚に一気に襲われて。

あの日夜はひたすらにSNSにへばりついたことだけは記憶にあるが、よく覚えていない。

今までキンプリが見せてくれていたあの優しい世界は、
世界を目指すといって進んできた夢は。
5人の絆は、
ファンとの想い出は
それっぽっちのことだったのかと、
全てが私の中で崩れ落ちていった
こんな感覚は23年間の人生で初めてだった。

私の部屋にはキンプリの写真やCD、グッズばかりが並んでいる。
そのどれもが、グサグサと私の心を痛めつけてきた。
毎作品、新たな5人を味わえる幸せをかみしめながら購入してきた”モノ”のどれもが、そもそもその価値が消えていくように思えて苦しかった。

あまりその日の夜のことを覚えていないけれど
朝までずっと眠れなくて
死ぬほど涙を流してた

私のいまは、
ただ5人とずっとアイドルとファンという
関係でいられればそれだけでよかった。

それだけで十分に楽しくて幸せで、
就活から逃げ出しかったあの頃や
傷ついたときも苦しかった時
仕事が毎日涙が出るほどつらかった時も

キンプリがいたから、
前を向いて歩いてくることができた。

今の私からキンプリがなくなると
心は空っぽだ

なんのために生きるのか、
なんのためにこの仕事を頑張ってきたのか、

その私にとっての「意味」が
全て崩れ落ちてしまった

推しにこんなに依存する私の気持ちに引く人なんて沢山いるだろうけど
でも私はこんなにもキンプリのことが、
全てを賭けてキンプリのことが、
5人のことが大好きで尊敬していて生きがいで
希望だった

怖いくらいに優しくてあったかくて
努力家で、熱くて
人柄に嘘がなくて
未熟なところも全部かわいくて
みんなが人に心を配れるような人で
誰かを傷つけることなんてしなくて
幸せな世界だけを見せてきてくれた
ファンと一緒の目線でいてくれた

そんな素敵な5人が好きだった

もちろん完璧な才能も実力も顔も好きだったけど
それ以上に彼らの人間性の魅力にずっとずっと惹かれていた

だったはずなのに。
今だにこんな状況になったことが
信じられない。
信じたくない。

だからいま私は、
現実逃避をしながら。
キンプリが5人ではなくなるという事実から目を背けながら。
なんとか明日から何もなかったように生きていくしかない

つい最近の雑誌でも
「King ＆ Princeはまだまだ挑戦していきたい」
「楽しみな発表があるからね」
「新曲も長く歌い続けていきたい」

そんな風に言ってくれていたのは
なんだったのだろうか。

これまで積み重ねてきた5人の努力はどこにいってしまうの？
たくさんの犠牲を重ねて厳しい世界でがむしゃらに頑張ってきたはずなのに
そんなに簡単にあきらめてしまうの？

もう何も信じられない。

彼らの言葉を信じればいいのかも、
やっぱり事務所のせいなのかも、
どれが正しいのかなんて全然わからなくて。
でも彼らを責めることもできなくて
ひたすらに悲しくてたまらない。
感情の行き場なんてない。

5人と一緒に過ごす日々が楽しかった。
毎回CDやアルバム、雑誌の発売日を死ぬほど楽しみにしていた。
1年に数回、ライブで会えることが生きがいだった。
そのために色んなものを我慢するのでさえ幸せに感じてた。
海ちゃんのメンカラの黄色の服を見つけて手に取るのが楽しかった。

「みんなにどれだけ感謝を伝えても足りないよ」
「繋いだ手を離さないでね」
「これからももっと綺麗な景色をみんなと見ていきたい」
「みんなと感情を分け合って一緒に歩いていきたい」

そんな風にファンのことを想ってくれたその一つひとつの言葉ことが嬉しくてたまらなかった

「私にはお守りがいるから最強だよな」
って変わらずに謎の自信があったのも、
自分を肯定できてきたのも、
全部5人のおかげだった。

今は他のグループのファンが楽しそうにしているのを見るのもつらい
何をしていても思い出してしまってつらい、苦しい
日常の全てがキンプリで彩られていたから。

5人の絆を感じる姿を見るのがつらい。

考え方のクセがもうすでにキンプリで
私の人生の中心がキンプリだった
私の心の中のほとんどはキンプリが占めていた
これからも小さなことで死ぬほどワクワクしていたかった

来年の5月23日以降は
もう5人で歌って踊る姿を見ることもできないのだろうか。
くだらないことで笑う5人を見ることもできないの？
そんな現実が、本当にこの先訪れるんだろうか。

この2年半で私が見てきたものや想いが消えてしまう。

海ちゃんが残ってくれることはもちろん嬉しい。
でもそうじゃない。
そうじゃない。
そんな形でキンプリが続いていくことを望んでない

私はやっぱり5人のキンプリが大好きだった

正直前向きになんてなれない
5人もつらいことはわかってるけど
今は自分本位な悲しみに沈んでいくばかり。
今は事実から目を背けていくことでしか自分を守ることができなくて
ごめんね。

まとまりのない文章を読んでくれてありがとうございます。。
とにかく私はキンプリが大好きでした
いまも。