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痴漢にあった時、人はどうすべきなのだろうか

先日Twitterを見ていたら、こんなツイートが話題になっていた。
痴漢にあったら、安全ピンで刺しなさいと先生に教わったという旨の話だった。これに対してフェミニストとしての活動をされている方や多くの人が色んな議論をしていたのを見て
私も思うことがあったので、今日はそれについて書いておきたい。

私は痴漢にあった時に人を刺せるだろうか?

私は外見が優れているとは全く言い難い外見で、しかもすでに30代を超えているが過去何度か痴漢を体験している。

ズボンを履いていても、露出の少ない格好をしていても、色んなタイミングで痴漢にあったことがあって声を上げることができず、最悪な時は下着の中まで手を入れられた。
その時に私は声を上げることもできず、ただただフリーズすることしかできなかった。電車を降りてからも放心状態で誰かに痴漢にあったことを話すこともできなかった。
他にもリアルな話は色々あるけど、正直なところ「痴漢をする人の心理ってわからないので怖い」という思いがあったし、当時はTwitterなどなかったのであまり言えなかったなと思う。
流石に車に連れ込まれかけた時は警察に相談したが犯人が捕まることはなかった。

ここで私は「何をすればよかったのだろうか」という問題にぶつかった。
声を上げれば良かった、というのは本当にその通りだったし、防犯ブザーを持っていても実際に後ろから抱きつかれたり、そもそも自分の勘違いなのではないかという時は鳴らすのを躊躇った。

今回の件を見ていて、一番に私が思ったことは
私は多分どんな痴漢にあったとしても人を刺すことはできない。
これは痴漢をする人は刺していいとか、そういう問題で乗り越えられる心理的ハードルではなく、そもそも人を刺すという行為に恐怖しかない。
被害にあった人は、本当に安全ピンで刺すことができるのだろうか?

私が痴漢対策としてやっていること

過去の経験をもとに、私が今できる痴漢対策としてやっていることがある。
私の場合、男性に対してやめてほしいとなかなか言い出せない弱い自分がいて、どうすることもできないので自分で声が出なくても、使えるものをずっと探した。

基本はスマホを手に持って電車に乗る→いざとなれば音が出せる。
色々証拠も残せる可能性が高まる。
そこに入れておきたいのが「痴漢撃退アプリ」だ。
これ、とても良いので入れておくと安心。
大きな音が出せたり、周りに助けを求められる機能があるものも。痴漢対策でアプリを検索してみてほしい。

また私は電車に乗る時は基本的に女性専用車両が安心できるなと思うが、それ以外に乗る時は「出口に近いところ」に乗っている。
それは痴漢にあった時に、誰も助けてくれなくても次の駅で降りられることを想定していて「制裁を加えたい」という気持ちよりも「逃げたい」が今まで圧倒的に多かった。
なのでとにかく入り口に近いところを選択している。

以前新幹線で隣に座っていた男性から盗撮をされた。
その時を境に、新幹線はグリーン車に基本乗る、もしくはすぐ席が変われるように通路側でできればデッキに近いところを取るようになった。

痴漢は許される行為ではない。
ただ、私は許される行為ではないからこそ「まずは自分が少しでも安心して電車に乗れる環境は何なのか」を考えたことによって気持ちが少しだけ晴れた。
そして痴漢被害にあった後、しかるべきところに相談したことも私はとても大切だと感じている。
警察や駅員の方は今まで一度も私は嫌な思いをすることなく、親身に話を聞いてくださった。「私がいけないのかもしれません」という一言に、力強く「あなたがいけないのではなく痴漢をする人がいけないのだから」と見えない加害者を批判してくれた人もいた。

そうした経験の中で「次はこうやって防ごう」と自分の行動に少しだけ前向きになれた気がする。

本当に「自分が出来ること」を考える是非

私は性別関係なく満員電車の中で悲しいことやトラウマになるような出来事が起きることについて、違和感を覚えるし、どれだけ啓発しても痴漢行為がなくならないという事実に対して憤りを覚える。
やってはいけないことは百も承知で、それでもスリルや自分のストレス、性的行為の発散を目的とした痴漢行為があちこちで起こっている。

私はもう一つ、痴漢対策として「周りを気にする」ことを意識している。
これは周りに加害をする人がいるのではないか?と気にするのではなくて「周りで被害にあっている人はいないか」を気にするようにしている、ということ。

私が被害にあった時は隣の人、気がついてくれないかな。
誰か助けてくれないかな、と苦しかった。
だから、私は誰かを少しでも助けることができるかもしれないという気持ちで少しだけ気持ちを引き締めて電車に乗るようになった。

そのおかげか、電車で席を譲るべき人にすぐ気がつけたり
スマホから目線を人に移したことで色々な発見や世の中のニュースも目に入るようになった。
私は通勤で毎日電車に乗るわけではないけど、それでも周りが気がついてくれることやお互いに見守り合えるのは少しだけ安心した気持ちになれるような気がしている。
満員電車は痴漢だけでなく、スリなども起こるから。そうしたよく見る目を持っておく思いやりを私は大切にしたいなと思っている。

こうした被害者がいるものに関しては「何をしたら防げるのか」という答えはなかなか出ないものであると思っている。
ただ、私は自衛だけでなく、他の人とも守り合う「共衛」は一つの抑制力になるのではないか、と。

少しでも苦しむ人が減っていくように、自分が出来ることは何なのか?
少しだけ自分と社会を広く見て考えることで私は安全ピンで誰かを刺す、刃物や武器を持ち運ぶ以外の選択肢も出来るといいなと思うばかりだ。

どうか皆さんの思う対策をシェアしてください。

最後に一つだけ。
私はこうした痴漢や車内での迷惑行為に関するライフハックはいろんなものがシェアされるといいなと思っている。
今回の「安全ピンで刺す」というのも、選ぶかどうかは人次第であるが、一つのライフハックであると思う。

性別関係なく、私はそうしたライフハックをもっと集めてシェアしていけるといいなと思っています。是非コメントやTwitterのリプライで教えてください。
自分のできることで自分を守れば私はそれが一番だと自分には思っています。

痴漢含め迷惑行為は許すべきではない。
だからこそみんなでもっともっと対策を集めていって、対策集のようなものが作れたらと思っています(しっかり集まったら後日noteで公開できればと思っています)
どうか良ければ教えてください。

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