情報ヒエラルキーのピラミッドと「もうダサい=一般化の証拠」だと思う話
みなさん、こんにちは。あやにーです。
突然ですが、皆さんは一体どこから情報を得ていますか?
先日インスタマーケに詳しいカイユリコさんのこんなツイートが話題になっていました。
いわんとすることはめちゃめちゃわかる。どこにいってもフォトジェニックを推しているし、雑誌もフォトジェニックな特集ばかり。
インスタがトレンドの発信地になっているのは間違いないと思いますが、結局「同じようなもの」ばかりが並ぶんですよね。
でもこれ、実際のところまだまだ「ださい」ではない、そんな現状があるんですよね。今日は情報はピラミッド型で落ちてくる。という話について書きたいと思います。
情報は平等ではなくピラミッド型
私は名古屋で仕事をしていたので、基本的にトレンドが降りてくるのは東京で流行った2年後です。たった1時間半の距離なのに、2年後にしか名古屋に来ないんです。
ネットがこれだけ発達しても、結局それだけの時差があります。
東京にいても、実際に属性・クラスタや、情報感度によって情報を手に入れたり、トレンドを体感するのには差があり。
情報感度の早い人によって情報が拡散され、それを情報感度のアンテナが高い順に手に入れ、体験していく。
全く持ってドカン!と話題爆発のように見えても、それは一部だけで、実際に一般的には認知されていない、購入されない。という現象は当たり前のように日々起こっています。それはなぜでしょうか?
私は、この一番の理由に完全に情報はヒエラルキーで階級があり、ピラミッド型になっているという情報の受け取り格差が一番の原因だと考えています。
一体これはどういうことなのか。
ヒエラルキーの典型「展示会、レセプション」「クラウドファンディング」
情報というのは、基本的に「拡散されそうなところ」を狙って発信されます。以前であれば絶対的な拡散力のあったテレビやラジオ、新聞。
最近になりSNSを活用した拡散を狙い、インフルエンサーやインスタグラマーを活用するインフルエンサーマーケティングも増えました。
このインフルエンサーマーケティングの対象となるのはフォロワーが多いことが条件となり、ある一定数を超えると様々なブランドや企業から記事広告の依頼や、パーティーなどへの招待が届くようになるのです。
昨今、インスタグラムを開くと、人気のインスタグラマーがこぞってファッションブランドの展示会やオープニングレセプションなどキラキラしたパーティーでおしゃれな写真を撮影し、毎日のように新作をアップしている。
インスタグラムがこれだけトレンドになった今、企業も「インスタグラム映え」に対して対策を練らざる得ない。
ブランド名が分からないような自撮りではなく、自撮りするときに使ってもらえるようなブランド名入りのスイーツを用意したり、フォトプロップスを作成したり、フォトブースを作ったり。
とにかくインスタグラマーをなんとかコントロールし、「写真を撮ってもらえるような試作」を試し、拡散を狙っていました。
これはだいたい2年くらい前からずっと行われていた手法です。
もはや都内の人気インスタグラマーやインフルエンサーからしたら「またフォトプロップスか。」「同じようなブースばっかり」みたいな飽きが蔓延し、「あんまりイケてないイベントだったね」と帰りのお土産袋をガサガサしながら帰る、というような事態になる。
でも、実際のところ、これを体験出来るのは情報ヒエラルキーの上層部でしかありません。上層部が飽きて「あーまたこれ?」と思う頃、情報はピラミッドの頂点から下層部に降り、一般化されているのです。
大型ショッピングモールのイベントブースや、大勢の人が押し掛けるファッションショーイベントなどに行くと、まだまだ「Photo Boothで写真をはじめて撮る人」がたくさんいます。
情報の上層部で飽きられた頃、ようやく下層部では「あのよくモデルの子がイベントで持っているフォトプロップス!写真が撮りたい!」という子が山ほどいる。
これは東京でなく地方であれば、あるほど。
また、これも重要なことなんですがトレンドの流れに時差があるので、東京で流行ったからと行ってすぐ取り入れても、追いつかないんですよね。
さらにもう1つ、分かりやすい例がクラウドファンディングだと思います。
こちらの記事↓↓を読まれた方も多いかもしれません。
山田孝之、新ブランドでのクラウドファンディング利用に批判殺到!?
たとえば、私はキャンプファイヤーもMakuakeもPolceもリリースした日から知っているし、クラウドファンディングに対して不信感を持ったことはありません。その理由はクラウドファンディングに関する情報をいち早く得て、理解度が高いからだと思っています。
私自身、クラウドファンディングはもはや起業や商品開発などには欠かせないと言っても過言ではないし、一般的な認知も高いのでは?と思っていました。
最近はテレビや新聞などマスメディアでもたまに「クラウドファンディング」という言葉を耳にするようになりました。
しかしそれでも「一般人からお金を取るなんて!」「自分で借金してお金を作れ!」「お金がないわけでもないのに、人から集めるなんて」というような批判がされるのです。
私はこのニュースを見て、クラウドファンディングがまだまだ一般的に浸透しておらず正しい認識が生まれていないからこそ起きる批判だと感じました。
「自分の知らないことに対して、不信感を持つ」というのはとても自然な感情の一つだと思います。(とはいえ、批判やバッシングはよくないけど)
とにかく「すでに飽きられてますよ!」「常識ですよ」、って思う情報って実際その人が情報ヒエラルキーのどこにいるかで変わってくる。
トレンドになっているかどうかは、ざっと見渡しただけでは見えないものなのだと思います。
「どこの誰に届けたいか」を休日のショッピングモールで考える
私はSNSに疲れると、休日のショッピングモールに足を運びます。
ここには、Twitterやインスタグラムの中にはない、リアルな一般消費者がいるからです。
「商品をインスタ映えするから、というだけで本当に買うのか?」
「Twitterでは話題になっていたけど、売り場での反応はどうか?」など『マスとなる消費者行動』が詰まっています。
自分が届けたいものは何か、どんな行動につながるのが理想か。
SNSだけではない、リアルな世界が広がっているのが休日のショッピングモールです。
ここにいる何パーセントの人がフォトプロップスを持ったことがあるのか。どれだけの人がクラウドファンディングを知っているのか。
毎日驚くほど話題になっている仮想通貨だって、インスタで人気の行列のアイスクリームショップだって、ここにいる人の中でどのくらいの割合で知っているんだろうか。
いつも目に見えているものばかりを当たり前に思ってはいけない。
自分を基準にしてはいけなくて、大多数である一般のマスを基準にしなければいけない場面は実は多い。
何事も、感覚ではなくデータの上で判断する必要があるのではないか。
私は情報ヒエラルキーのピラミッドが出来るだけ高さを低く、色んな人に必要な情報が行き渡る時代になるといいなとずっと思っています。
知らないことを知り、人生がよりよくなる情報だって世界にはたくさんあるから。
意識高いおばけに取り憑かれているあやにーTwitterはこちらです。
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