アイドル達が誘拐されました　第四話

○○：これは事故なんかじゃない...殺人だ...
寺田：とりあえず、全員に電話繋げてるけど...
若月電話：急に蘭世に警察学校に来てくださいって言われて向かってるけど...どういうこと？
○○：まず、日向坂のメンバーは多分、警察学校から1ブロック以内に居ます
生田電話：え？
賀喜：警察施設の近くに潜伏なんてしないと思いますけど...
○○：被疑者の目的はそれだよ
賀喜：え？
○○：普通は警察の近くに誘拐犯が潜伏してるなんて思わないでしょ？
井上電話：普通は賀喜ちゃんみたいな反応をするね...
絢音：なるほど...
○○：それと、警察学校に突っ込んだトラックはブレーキが効かないように細工されてました
真夏電話：細工？
○○：はい。多分、トラックを運転してた被疑者を殺すためだと思います
久保電話：なんで、そんなことを...
若月電話：仲間割れか...
○○：多分そうです。それと、最初の被害者のバスの運転手も被疑者の一人です
堀電話：どういうこと？
○○：まず、東京ドームから寮に帰るのに湾岸は通る必要はないです
真夏電話：でも、バスは湾岸に向かった...
絢音：それは、メンバーを誘拐するため...
寺田：つまり被疑者は3人じゃなくて...
絢音：4人だった...
○○：そういうこと
若月電話：でも、なんでバスの運転手を殺したの？
○○：湾岸で遺体が見つかれば、捜査一課の刑事は湾岸に向かいます。そしてここ警察学校までは約1時間。時間稼ぎには完璧です...
若月電話：見事に罠にはまったと...
○○：そういうことです...
生田電話：でも、誘拐した理由は？
○○：それは、分からないです...
若月電話：わかった。防弾ベストを着装してから付近のマル索をして！私たちも急ぐから！
○○：わかりました！

○○：じゃあ、行きますか...
寺田：どこから行く？
○○：あそこの倉庫から行きますか...
絢音：被疑者は拳銃を持ってるんだよね...
○○：そんな物騒なものどこで手に入れたんだか...
絢音：前も同じこと言ってたねｗ
○○：銀行強盗の時ねｗ
絢音：そうそうｗ
寺田：行くよ
○○：は～い

～1件目～

絢音：鍵が閉まってるね...
○○：人の気配は？
遠藤：無いです...
寺田：裏口とかもない...
賀喜：窓から中を見てみましたが何もなかったです...
金川：空振りですね...

～２件目～

絢音：ここも鍵が閉まってる...
○○：そっか...
遠藤：人の気配もないです...
寺田：裏口とかもないね...
賀喜：窓から見ても何もないです...
金川：また空振りですね...

～１時間後～

若月：どう？
○○：全部確認しましたが...
絢音：見つかりませんでした...
若月：そう...
生田：どうする？
井上：本当に全部確認した？
○○賀喜金川遠藤：え？
井上：○○の推理が間違ってるとは思えないんだけど...
寺田：私も○○の推理は間違ってないと思う...
絢音：まだなんか見落としてるのかも...
○○：見落とし...

ウーーーーウーーーー

○○：うん？
絢音：あの緊走してるトラックってどこのですかね？
真夏：機動隊じゃない？
久保：何で機動隊が？
○○井上蘭世絢音：まさか...
○○：あのトラックを止めろ！
賀喜：え？
金川：どうしてですか？
絢音：多分あのトラックの中にメンバーが乗ってる！
遠藤弓木早川：え!?
井上：どうやって止めるの？
○○：相手はまだバレてることに気づいてないはずです。なら止まるはずです
井上：だといいけど...