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警察官の僕がアイドルのマネージャーになりました 最終話

~翌日~

AM10:00~Seed&Flower合同会社レッスン室~

史帆:そろそろだね...
美玲:そうだね...
金村:大丈夫かな?
上村:○○さん達を信じましょう!
金村:そうだね...

公安1:失礼します
公安2:警視庁公安部です
○○:ご苦労様です
公安1:鈴木部長...
○○:はい
公安1:いいんですね?
○○:これが仕事ですから
公安1:そうですか...
直正:せいぜい後悔するんだなw
??:失礼するよ
公安123○○絢音寺田賀喜:越谷警視総監...
越谷:君が鈴木○○巡査部長だね?
○○:そうです
越谷:チャンスを与えたのに、なぜ消えなかった?
○○:私達は上からの圧力に屈して犯罪を見逃すつもりはありませんので
越谷:そうか...優秀な刑事を失うのは残念だ...
○○絢音寺田賀喜:・・・
越谷:おい
公安1:はい。では、鈴木○○巡査部長。鈴木絢音巡査部長。寺田蘭世巡査長。賀喜遥香巡査の4名を...
○○:ちょっと待ってください
越谷:なんだね?
○○:静かに捕まるなんて誰も言ってませんよ?
越谷:どういう意味だ?
若月:失礼します!
生田:警視庁刑事部です!
新内:越谷警視総監。警視庁公安部特別捜査班。橋谷直正さんに逮捕状が出ています
直正:どういう意味だよ?
新内:そのままの意味です
越谷:上司である私を逮捕する気か?
新内:では、あなたは正しいことをしてる部下を逮捕するおつもりですか?
越谷:お前は上司に対して何を言っているのか分かっているのか?
田村:あなたこそ何をやっているのか分かっているんですか?
越谷:何を言っている?
田村:私が尊敬する警察官に正義と犯罪は紙一重だと言われました。あなたがやっているのは正義ですか?それとも...悪ですか?
越谷:お前!階級は?
田村:警視庁捜査一課特殊犯捜査係の田村真佑巡査長です
越谷:巡査長ごときが誰に口を聞いてるんだ!
田村:・・・
越谷:忘れるな!これは俺の正義だ!
○○:階級がそんなに大事ですか...
越谷:当たり前だ!
○○:だったらこれはお返しします
(警察手帳を床に捨てる○○)
越谷:どういうつもりだ?
○○:知ってますか?どんな上司よりも恐ろしい警察官は今の私たちのようにいつ辞めてもいいと覚悟を決めた警察官なんですよ...
越谷:お前!自分が何をしているのか分かってるのか!
○○:分かってます。ですが、何もしないで捕まるなら、正しことをして捕まりたいじゃないですか?
越谷:・・・
○○:助けを求めてる人が居るなら、助けるのが我々警察の役目ではないんですか?
越谷:・・・
○○:一つ聞かせてください。人を傷つけなけばいけない正義に何の意味があるんですか?
越谷:・・・
○○:人を傷つける正義に、あなたの正義に一体何の価値があるって言うんですか?
越谷:・・・
直正:おい!何黙ってるんだよ!こいつらを早く!
○○:うるせぇな。少し黙ってろ
絢音寺田井上:(あ...○○がキレた...)
直正:黙ってられるわけないだろ!
○○:こっちは黙ってろって言ってんだ!
直正:・・・
○○:今は警察官の話をしてるんだ!部外者は黙ってろ
直正:・・・
越谷:お前は...助けを求められたのか?
○○:はい。求められました
越谷:お前に助けを求めた人間は...お前のキャリアを…お前のこれからの人生を捨ててまで救う価値のある人間なのか?
全員:・・・
○○:僕にはその質問の意味が分かりません
越谷:そうか...お前らともっと早くに出会っていればな...
新内:越谷警視総監。あなたを逮捕します
堀:午前10時12分です
井上:公安部のあなた方も逮捕します
樋口:午前10時13分です
公安123:・・・
弓木:公安の三人を連れていきます
○○:頼む
金川:行きますよ
公安1:はい...
遠藤:あなたもです
公安2:はい...
早川:行きましょう
公安3:・・・
(部屋を出ていく公安123弓木金川遠藤早川)
越谷:・・・
○○:あなたは日本で一人しかいない警視総監ですよ?なんでそれを誇りに思わないんですか?
越谷:どこで間違えたんだろうな...
○○:それは...あなたが自分で気づかなきゃ意味がないんじゃないですか?
越谷:そうかもな...
○○:ただ、一つだけ教えておきます
越谷:なんだ?
○○:正義は表に出さないくらいがちょうどいいんですよ
越谷:・・・
久保:行きましょう
越谷:新内刑事部長
新内:なんでしょうか?
越谷:あなたの部下は良い警察官だな
新内:・・・
(部屋を出ていく越谷久保堀)
直正:お前ら!俺が誰だか分かってるんだよな?
○○:はい。あなたは橋谷直正さん。タレントで橋谷議員の息子。そして公務執行妨害の被疑者です
直正:俺を逮捕したらお前らは世間から叩かれるぞ?
○○:だったら何ですか?
直正:は?
○○:そんなことで罪を見逃すほど警察は甘くありませんよ?
直正:・・・
○○:あ、小坂さんへのストーカーに関しても見逃しませんから
直正:・・・
○○:橋谷直正。あなたを逮捕します
絢音:午前10時15分
○○:連れて行ってください
井上:分かった
真夏:行きますよ
直正:・・・
(部屋を出ていく井上真夏直正)
絢音:はい。これ
(○○の警察手帳を拾って○○に渡す絢音)
○○:ありがとう
若月:じゃあ、あとは脅迫文だけだね...
○○:あ、脅迫文は犯人がもう分かってますよ
若月生田絢音寺田賀喜:え?
○○:脅迫文の犯人は殺意が無いので大丈夫ですよ
生田:どういうこと?
○○:僕たちはある意味騙されてたってことです
若月:まったく分からないんだけど...
生田:とにかく潜入捜査は念のため来週まで続けて?
○○:分かりました

AM19:00~Seed&Flower合同会社屋上~

??:・・・
○○:夜の街って綺麗ですね~
??小坂:○○さん...
○○:脅迫文をSeed&Flower合同会社に送ったのはあなたですよね?
??:・・・
○○:宮田愛萌さん

小坂:え?
愛萌:何時気づいたんですか?
○○:小坂さんが橋谷さんに言い寄られてた時にメンバーが脅迫文を送ったのかもと思ったんです。そしてメンバーを観察したら愛萌さんが一番怪しかったので...
愛萌:やっぱり○○さんは凄いですね...
小坂:どういうことですか?
○○:愛萌さんは小坂さんを助けたんですよ
小坂:え?
○○:小坂さんが橋谷さんからストーカー被害を受けていたのに愛萌さんは気づいてたんです。でも被害届を警察に出しても、もみ消されると思ったんですよね?
愛萌:そうです。それにもみ消された場合、橋谷直正から菜緒への被害が増えると思ったんです。それで、信頼してる○○さんを頼ることにしたんです
小坂:それなら普通にお願いしたって...
○○:僕たちが所属している機捜はストーカーの捜査をずっとするわけにはいかない。そう思った愛萌さんは、僕たちが潜入捜査をするように脅迫文を送ったんです。誘拐事件の後なので警察は脅迫文が来た以上は捜査をしなきゃいけませんし、日向坂を捜査するなら顔見知りの僕たちが捜査をすることになると思ったんですよね?
愛萌:全部お見通しですか...
○○:刑事を舐めちゃだめですよw
愛萌:やっぱり○○さんを頼ってよかったです
小坂:愛萌。ありがとう
愛萌:今まで何もできなくてごめんね...
小坂:大丈夫だよ...
愛萌:○○さん。私はどうなるんですかね?
○○:脅迫文からは指紋が出なかったし、筆跡も分からないし、被疑者不明のまま捜査終了ですかね~
愛萌:いいんですか?
○○:愛萌さんは正しいことをしただけですからね~
愛萌:○○さん...ありがとうございます!
○○:いえいえ
愛萌:○○さん!私、日向坂を卒業したら、○○さんみたいな警察官になろうと思います!
小坂:かっこいいね~
○○:おすすめはしませんけどね...

~1週間後~

~Seed&Flower合同会社レッスン室~

柿崎:みんな集合!
メンバー達:は~い
柿崎:今日で○○さんと絢音さんと寺田さんと賀喜さんが警察の仕事に戻られます
史帆:○○さん!絢音さん!寺田さん!賀喜さん!本当に!
メンバー達:ありがとうございました!


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