救える命と救えない命　第三話

ＡＭ９：３０～坂之上出張所～

坂井：中署行くぞ～
○○絢音京子中元高瀬山崎：はい
佐藤：は～い
○○：にしても、全員で中署に出向とは珍しいな…
中元：史帆ちゃんのこともあるんじゃない？
○○：そうだろうな...

ＡＭ９：５５～中消防署前～

○○：後方よし。降車。どこに停めます？
坂井：救助はあそこで救急は隣。ミニは車庫の前で
○○：わかりました

○○：オーライ！オーライ！1m！50！ストップ！

佐藤：オーライ！1m！50！ストップ！

山崎：オーライ！1m！50！ストップ！

～中消防署～

坂井：お疲れ様です
中一１：お疲れ様です
中救一隊長：あ、お疲れ様
全員：お疲れ様です
中救一隊長：呼んだ理由なんだけど。加藤が復帰するまでの間の救急隊の交代要員として坂之上総合病院の研修医の丹生明里さんに来てもらった
丹生：丹生明里です！よろしくお願いします！
中救一隊長：通常は医師が交代要員をすることは無いが、医療スタッフとして救急現場のことを知るのもいい経験だからよろしく頼む。以上だ

○○坂井絢音京子山崎高瀬：よろしく
丹生：よろしくお願いします！
佐藤：坂之上救急隊隊長の佐藤だ。よろしく
中元：坂之上救急隊の機関員の中元です。よろしくね！
丹生：よろしくお願いします！

指令：ピロピロピロ。漏油警戒。第一出動。中区坂之上乃木坂交差点。出動隊、署外活動中。坂之上。59分

絢音：え？もう？
○○：勤務中はいつでも行くんだよ。行くぞ！
絢音：よし！
中元：行ってらっしゃ～い

～中消防署前～

○○マイク：消防車災害出動します！

ウーーーーーウーーーーー

～現場～

○○：後方よし。降車

坂井：状況は？
影山：この二台が交差点で事故。負傷者はいません。こっちの車からガソリンが漏れてるので処理をお願いします
坂井：わかった。佐々木！鈴木！乾燥砂撒け！
○○絢音：よし！
絢音：こっち側撒きます！
○○：頼む！
坂井：俺と齋藤は火災の危険性が無いか確認する！
京子：よし！
○○：ん？...鈴木。ここ頼む
絢音：え？

橋本：では、相手側の車が赤信号なのに来たんですね？
女性１：は..い...
○○：ちょっとすみません
橋本：どうしたの？
○○：事故でどこか打ちました？
女性１：・・・
バタッ（倒れる女性１）
橋本：!?
○○：大丈夫ですか!?
橋本：大丈夫ですか!?

○○無線：佐々木から坂井隊長。救急隊を要請します
坂井無線：何があった？
○○無線：女性1名が意識なし。事故の影響かと思われます
坂井無線：了解。要請する

坂井無線：坂之上救助から消防横浜。現在対応中の事故現場で意識不明者1名あり。救急隊を要請する
本部無線：消防横浜了解

～中消防署内～

佐藤：じゃあ、戻るぞ
中元山崎高瀬丹生：はい

指令：ピロピロピロ。救急指令。第一出動。中区坂之上乃木坂交差点。出動隊、署外活動中。坂之上救急、坂之上ミニ。9分

高瀬：この住所って...
中元：救助が向かった現場...
佐藤：行くぞ
中元丹生：はい
山崎高瀬：よし！

～現場～

○○無線：佐々木から齋藤。救急資機材と感染防止衣を持ってきて
京子無線：了解

○○：わかりますか？
女性１：・・・
○○：橋本。この方、なんか言ってなかったか？吐き気がするとか、気分が悪いとか、どこか痛いとか...
橋本：あ、少し吐き気がするって...
○○：脳内出血か...
京子：持ってきました！
○○：齋藤。この方は脳内出血の可能性がある。慎重にネックカラーを付けてくれ
京子：よし！
坂井：状況は？
○○：20代女性。事故による脳内出血の疑いあり。意識レベル300です

ピーポーピーポーピーポーピーポー

佐藤：救急隊現着。状況は？
○○：20代女性。事故による脳内出血の疑いあり。意識レベル300です
佐藤：わかった。わかりますか？
中元：ストレッチャー降ろします！丹生ちゃん！手伝って！
丹生：は、はい！
中元丹生：1.2.3！
佐藤：中元！搬送先探してくれ！
中元：わかりました！
佐藤：ストレッチャー乗せよう
○○：分かりました
佐藤：乗せるよ！
佐藤丹生高瀬○○：1.2.3！
高瀬：ストレッチャー上げます！
高瀬丹生：1.2.3！

佐藤：救急車収容するよ！
佐藤高瀬丹生：1.2.3！
山崎：ドア閉めます！

～救急車内～

佐藤：搬送先は？
中元：坂之上総合病院が受け入れてくださるそうです
佐藤：わかった。報告したら出発してくれ
中元：はい！

～現場～

佐藤：坂之上総合病院に搬送する！
○○：わかりました
橋本：あとで行きます

～救急車内～

佐藤：出ていいぞ！
中元：はい！

～現場～

ピーポーピーポーピーポー

坂井：よし、乾燥砂撒いてる途中だから続きやるぞ～
○○絢音：よし！

～数十分後～

～坂之上出張所前～

○○：後方よし。降車
絢音：降車

○○：オーライ！オーライ！1m！50！ストップ！

山崎：オーライ！1m！50！ストップ！

～坂之上出張所～

坂井：さっきの事案の報告書を書いたら提出してくれ
○○：わかりました

～数十分後～

中元丹生：ただいま戻りました～
坂井：お疲れ様
中元丹生：お疲れ様です
○○：さっきの患者さんは？
中元：初期対応が良かったので無事だそうです
○○：そうか...
高瀬：あ、もうお昼だ...
○○：弁当食べますかぁ
京子：私も～