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【食の話】歌舞伎町に幻のナイジェリア弁当を求めて
異国の料理が好きです。
知らない味、知らないにおい、知らないビジュアルは好奇心を刺激します。
コロナ流行前、
「夜、歌舞伎町にアフリカ人のキャッチ用に手作り弁当を売るワゴン車が現れる」という噂を耳にしました。
・弁当はナイジェリア料理らしい
・屋台ではなくワゴン車の路上売りらしい
・完全に現地の味で日本人は買わない(というか知らない)らしい
た、食べたい…!
そう思っている間にコロナが流行し、あっという間に1年半が過ぎてしまいました。
そして今日。
仕事帰りにぼんやりと電車に揺られていた私は、突然ナイジェリア弁当を思い出し、気がついたら新宿にいたのです。
時刻は23時をまわっています。
飲み会帰りのご機嫌な人、宗教の勧誘、やる気のないナンパやキャッチ…
新宿はコロナ前の活気を取り戻しつつあるように感じました。
思い出横丁も営業中ですね。(嬉)
久しぶりの人混みに迷いながら、噂の出没スポットに到着。
うーん…しかしワゴン車の気配はありません。
屋台はいくつかあるけど違う。細道まで歩き回ってみましたが、無い…
見切り発車過ぎたな、帰るかと踵を返したとき。
背の高いアフリカ人のお兄さんと目が合いました。よく見ればお兄さん達は5人ほどいらっしゃいます。情報をお持ちでは…!?思わず駆け寄りました。
「あの、お弁当を探していて!」
「お弁当?」
私は「ここでスーパークールなナイジェリア弁当が売られてると聞いた。その為に歌舞伎町に来た!」と熱意を持って説明しました。
あ、勿論日本語でです。英語出来ないです。
お兄さんは歌舞伎町の華やかさとかけ離れたヘボスタイルの私が熱心に弁当を求めていることに驚きつつ、
「さっき30分前に来たから、多分あと20分くらいしたらまた来る。ここで待ってるといいよ」
と、流暢な日本語で教えてくれました。
やった…!!私の中の私が拍手喝采です!
お言葉に甘え、お仕事の邪魔をしないように(ビンゴ!で、ナイジェリア出身のキャッチの方でした)はじで待とうとしましたが、気を使ってかフランクに話してくれるお兄さん。ナンパや勧誘など決してなく、ただひたすらにホスピタリティを感じました。
「お弁当はいっぱい種類がある。ナイジェリア料理が初めてなら、〇〇(名前忘れた…)とフィッシュが美味しいよ」
など話すこと約15分。
「あ、来た」
私達の前にすうっと白いワゴン車が止まりました。タクシーのように静かに。
看板ものれんもありません。ただのワゴン車。ガチすぎて写真は撮れませんでした。
ワゴン車にはカラフルなお洋服のアフリカ人のおばさま達3人。トランクには白い発泡スチロール。この中にお弁当が入っているのでしょう。
お兄さんはおばさまにおそらくナイジェリアの言葉で話しかけ、私のお弁当をオーダーしてくれました。これは…初見で買うのは難しい気がします。お兄さんありがとう!
ゲット!!
お兄さんにお礼を言い、温かいお弁当をかかえて帰宅しました。
ワクワク。
袋から取り出してみると、
タッパーに入っていますね!!
手作り感MAX…興奮します。
開けてみましょう。
美味しそう!!
カレー粉とスパイスの香りがします。
カレー風味のご飯に焼いたお魚…でしょうか。
お兄さんのおススメだと思います。ちなみに税込み1000円でした。
お米は細長くパラパラ。具はパプリカ、グリーンピース、コーン、海老。
そして、とってもとっても外国の味!!!
ピリ辛をやや超えた辛さ。
終始しらないスパイスを感じる…
この説明が適切かわかりませんが、インドカレー屋さんのレジの前に小皿にのった謎スパイスがあるのわかります?あの系統の風味がずっと口の中にいます。
魚はあっさり白身魚。やや固め。
外側真っ黒ですが、焦げだけじゃなくスパイスがいますね。何の魚かはわかりませんが、やや泥くさいので川魚でしょう。
ちなみに、量はめちゃ多いです。
身体の大きなお兄さん達の胃袋を支えてますもんね。一度では食べきれなくて、残りは明日会社に持っていくことにしました。
◼️総評
念願のお弁当が食べれて嬉しかった!
何よりも、お兄さんがとても優しかった。
ありがとうございます。
機会があれば他のお弁当も食べてみたいです。
以上です。