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私は「HUNTER×HUNTER」を知らない

先日ミーティング中、「HUNTER×HUNTER」に登場するシーンについて激論を交わす機会に遭遇した。

私は「HUNTER×HUNTER」を読んでいない。
いや正確には、かじってはいる。Wikipediaで調べたところ、「ハンター試験編」とやらは読んだような気がする。おそらくだが、その後も何冊か単行本を手に取っているはずなのだがそれも随分昔のことで、主要なメンバーのビジュアルやだいたいの性格はおぼろげに覚えてはいるものの、細かい設定やストーリーはほとんどわからない状態である。ほぼ「HUNTER×HUNTER」初心者といってもよいだろう。

そんな私が、「HUNTER×HUNTER」で盛り上がるミーティング中、どんな顔をしていたか想像をしてほしい。「〇〇いいよな」「△△のここすきなんだよ」飛び交う愛溢れるコメント、そのどれもがわからぬ。〇〇も△△も聞いたことがない。すごくいい話っぽい流れになっているのに、「いい話っぽいなあ」という感想しか抱くことができない。こんなにも悔しいことがあっていいはずがない。

残念ながら私は「HUNTER×HUNTER」を読む教育を受けていない。鹿児島には「HUNTER×HUNTER」売っていなかったのではなかろうか。もしくは「HUNTER×HUNTER」を読むには何か免許が必要だったのではなかろうか。ありもしない妄想でなんとか現実逃避する。「HUNTER×HUNTER」は鹿児島にもたしかにあった。でも私は「神風怪盗ジャンヌ」を読んでいた。生粋のりぼんっ子だった。

このミーティングにおいて、いや人生において「HUNTER×HUNTER」を読む者と読まざる者。そこには深い溝があった。

あとから調べたところ、ミーティングを激烈に盛り上げた該当のシーンはどうやら「HUNTER×HUNTER」28巻での出来事だったようだ。28巻。「ハンター試験編」でつまずいている私が到底知りえるはずもない。

「HUNTER×HUNTER」をあの日の私が読んでいれば……悔やんでも悔やみきれないが、これが現実だった。


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