日米でこんなに違うよ!妊婦健診
只今妊娠7か月に突入しております!
今回は日米の妊婦健診の違いについて書いていこうと思います。あくまでも私の経験を元に書いておりますので、ご参考程度に!
1.妊婦健診と出産の場所が違う!
日本では妊婦健診と出産は基本的に同じ病院で行われます。しかし、アメリカでは妊婦健診は主治医の先生のオフィスで行われるのが一般的で、出産病院するとは異なります。私の主治医のDr.Okamuraも例にもれず、定期健診は先生のオフィス、出産は先生の所属するBeth IsraelというNICUもある総合病院で臨む予定です。陣痛が来てから初めて出産する病院にいくなんて不安だと思っていましたが、エコー検査等の詳細検査で何度かBethに行くことになっています。
2.エコー検査の頻度が違う!
定期健診の頻度は日米でそんなに変わらない(日:約14回、米:約11回※ただしオンライン診療含む)のですが、圧倒的に違うのはエコー検査の頻度です。日本ではほぼ毎回エコー検査をしてくれますが、アメリカでは3回(10週目、18-21週目、32週目以降)のみ。但し、その3回はかなり詳細に時間をかけて検査してくれます。
というのもアメリカにはエコー検査を専門に行う技師さんがいらっしゃるんです。その技師さんが1時間程度の時間をかけてじっくり検査してくれ、産婦人科の医師はそのエコー検査の結果を確認して診察をするという流れです。
詳細なエコー検査を3回もしてもらえるのは安心感がありますし、何より1回の時間が長いのでリラックスして技師さんに色々質問できるのが良いところ。日本だと忙しそうな医師の方にあたるとあまり十分時間がなかったりしますよね。一方で、もらえるエコー写真が少ないのは少し寂しい気もしました。
3.NIPT(新型出生前診断)の受けやすさが違う!
妊娠すると必ず、遺伝子検査を受けるか否か考える必要があります。日本では簡易的な遺伝子検査(クアトロテスト等)すら受けない方が多いですが、アメリカではNIPT(新型出生前診断)を受けるのが一般的なようです。sensitiveな話になりますので、不快に思う方はスルーしてください。
NIPT(Non-Invasive Prenatal genetic Testing)とは、一般的な染色体疾患(遺伝子疾患の7割を占めるダウン症、13トリソミー、18トリソミー)や性染色体をスクリーニングできる検査です。血液検査なので流産等のリスクがないけれど、他の血液検査による遺伝子検査よりも精度が高いというメリットがあります。とはいえ、あくまでスクリーニング検査なので、疾患の有無の可能性を検査するものであり、陽性・陰性という結果が出るのでその結果を受けて確定検査(羊水検査)を受けるか否か判断する必要があります。日本でももちろん受けることはできるのですが、保険適用外で高額(15万円程度~)であり、日本医師会の認定機関においては一般的に高齢出産と言われる35歳以上の妊婦さんでないと受けられない等条件があります。日本医師会の認定を受けていない機関では誰でも受けることはできますが、人気があって予約が取りづらかったり、カウンセリングが不十分であったりするようです。私もNIPTには興味はありましたが、主人とも話し合い、日本では第1子、2子ともクアトロテストのみ受診しました。
今回の妊娠で、妊娠初期の診療でNIPTについて医師から説明を受け、35歳以下の妊婦でも保険適用外で100ドル程度で受診できる(35歳以上だと保険でカバーされることが多いらしいです)ことを知り驚きました。また、副産物として性別を知ることもできると知り、慣れないアメリカでの出産準備のために事前に性別を知れることは大きなメリットだと感じましたので、主人とも相談してNIPTを妊娠14週目で受けることにしました。ちなみに、NIPTは妊娠10週目から受けることができ、MA州の法律では堕胎は23w6dまでとのことでした。
結果は2週間程度で出ると聞いていましたが、約1週間で先生のオフィスから電話で連絡があり、結果はnegative、性別は待望の女の子だと判明!ちょうど悪阻が辛い時期だったのですが、その報告を受けてかなり前向きになれました。
※念のため、我が家はnegativeという結果だったのでそれ以上の検討は不要でしたが、NIPTを簡単に受けられるからという理由だけで受けるのはもちろんお薦めしません。万が一positiveだった時にどのような対応をとるのか、パートナーとしっかり話し合われてから受けるようにしてくださいね。
4.最後に
異国での妊娠生活に最初は不安を感じていましたが、妊婦健診を何度か受診するうちにそのような不安も徐々になくなってきました。日本とアメリカ、妊婦健診のやり方に違いはあれど、どちらも赤ちゃんをしっかり検査してくれているのに変わりはないなと思えているからだと思います。細かい違いは他にもありますので(アメリカではB群連鎖球菌の培養検査が必須となっているが日本ではなっていない、等)、参考までにDr.Okamuraから頂いた妊婦健診のスケジュールを記載しておきます。これからアメリカでの妊娠・出産を控えている方々の参考になれば幸いです。
<定期健診スケジュール>
妊娠10週目 → エコー検査+血液検査、それに付随するオンライン診療
妊娠14-16週目 → オンライン診療
妊娠18-21週目 → エコー検査+オンライン診療(エコー検査結果の詳細説明)
妊娠23-25週目 → オンライン診療
妊娠28週目 →糖尿病スクリーニングテスト、成人用三種混合ワクチン接種
妊娠32週目 →オンライン診療
妊娠34週目 →オンライン診療
妊娠36週目 → エコー検査(赤ちゃんの位置確認)、B群連鎖球菌 の培養検査、子宮頚管の診察
妊娠37週目 →オンライン診療
妊娠38-39週目 → 子宮頚管の診察
妊娠40週目→ 子宮頚管の診察
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