【カナダ・トロント】国境封鎖から一週間、現在の様子について。

カナダのジャスティン・トルドー首相による国境封鎖の発表から一週間が経ちました。

まだ一週間ですが、毎日毎日いろんなアップデートがあり、状況が常に変化しています。

"Enough is enough"首相からの警告(3/23)

首相はほぼ毎日会見を開き、刻々と変わる現状をカナダ国民、カナダ滞在者へアナウンスしていますが、今日の会見では強い口調で国民・カナダ滞在者へ警告をしていました。

“Enough is enough. Go home and stay home, this is what we all need to be doing and we’re going to make sure it happens.”
「いい加減にしよう、家に帰って、家にいなさい。これは私たち全員がやるべきことであり、必ず実現させるものだ」

＜Enough is enough = いい加減にしろ、もうたくさんだ＞
という意味があるので、とても強い表現で警告したのだと思います。

現在トロントでは不要不足の外出は控えるようにと言われています。
すべての学校、街の飲食店、商業施設もクローズしているところが多く、外出する先がありません。（学校の多くはオンライン授業へ移行）

現在トロントで営業している主な施設は以下が挙げられます。

・スーパー、コンビニ
・薬局
・公共交通機関
・アルコール取り扱い店
・レストラン、カフェ(テイクアウトのみ、店内での飲食不可)
・ショッピングセンター(時間短縮営業)
・トロント国際空港

コロナウィルス拡散防止のため、それぞれの施設のクローズという、迅速な対応で多くのカナダに住む人が日用品の買い物以外は外出せず、自宅で過ごしています。

＜買い物へ行くついでに撮影した、ダウンタウンの駅の様子＞

トロント市長より「非常事態宣言」が発令

3月23日の午後、トロントのジョン・トーリー市長より非常事態宣言が発令されました。（※オンタリオ州では発令済）

これにより、25日(水)からNon-Essential Services(重要でないサービス)を全て停止にすることとなりました。(今でも十分いろんなもの停止になってるんですけどね^^;)
今日の午後に発表されたものなので、どの商業施設がオープンしているかなど、また明日にも詳細のアナウンスがありそうです。

この非常事態宣言は、この一週間でカナダ全体のコロナウィルス感染者が一気に増加したためだと思われます。

＜現在のカナダコロナウィルス感染者数＞

≫カナダ政府サイトより

カナダの国境封鎖はいつまで？

一週間前のトルドー首相の発表では国境封鎖はいつまで、というのは明言されませんでした。
これは状況に応じて変動する可能性があるため、明言されなかったのだと思いますが、カナダ政府のサイトには以下のように表記がありました。

Until June 30, 2020, travel to Canada will be restricted for all foreign nationals coming from any country other than the United States (U.S.). Other restrictions apply to those travelling from the U.S.
「2020年6月30日までは、米国以外の国からカナダに入国する外国人はすべてカナダへの入国が制限されます。米国からの旅行者には他の制限が適用されます。」
≫カナダ政府サイト

この表記を見ると、最大6月までは状況に応じて国境を封鎖する可能性があるのかもしれません。今のカナダの頑張りによっては、この状況が早く収束して、国境封鎖の解除も早まる可能性ももちろんあります。引き続き情報収集が大切です。

日本へ帰国するなら旅程を要確認すること

もしこの状況でやむを得ず日本へ帰国する場合、航空券を購入する際にその旅程が問題ないか確認する必要があります。

現在日本政府は米国出発・乗り継ぎを経て日本へ入国する人は検疫の対象としています。日本到着後、14日間のセルフモニタリングが必要です。

トロントからの日本直行便はすでに運休しているため、トロントからアメリカ経由をする場合は注意が必要です。（バンクーバーであればまだ便が飛んでいるようです）

尚、米国経由をしている場合は日本での国内線の利用、公共交通機関の利用が禁止されているため、地方が地元の方は、羽田・成田空港到着となる場合は、東京でセルフモニタリングをするか、自分で車を運転して帰る、または家族に車で迎えに来てもらうか、、という状況になると思うので、帰国の旅程が問題ないかしっかり確認しましょう。

この一週間で感じたこと

この一週間で感じたことは、カナダの徹底した対応がすごいな、と個人的に思いました。

首相もほぼ毎日会見し、国民、カナダ滞在者へ状況の説明。そして毎回、「協力してくれてありがとう」と伝えるところが素敵だなと思いました。

（あと英語で発言したあとにすぐフランス語でも同じことを発言、、記者からの質問も英語やフランス語で飛び交う。。カナダでは当たり前のことかもしれないけど、どちらでも対応できるところがすごくかっこいいです・・）

そして住んでいる人たちも、しっかりと人と距離を置いて、友達との直接の集まりをやめ、オンラインで会話したり、仕事を自宅から行ったり、学校もオンライン授業へ移行を進めたり、、
この状況を受け入れて、即行動に移せるところがとてもすごいと思いました。

きっとこのタイミングで日本にいたら、海外がどのような対応をしてこの状況を乗り越えようとしているのか、知ることも学ぶ機会もなかったと思います。

とんでもない状況にいますが、この状況を今カナダで経験しているのも何か意味があるんだと思っています。

立て続けにコロナの話になってしまったので、次回は楽しい内容を更新できたらと思います！！