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友人からの不倫の告白と過去の自分

2年前に書いた下書きを公開します。
こんな事を書いていた自分にびっくりしてますが、ちょっと今の気持ちとは合わないのでそのうち下書きに戻します。



私には何人かの友人が居ますが、そのうちの何人かは不倫や浮気をしている。
30代の子育て真っ最中の頃は、自分自身、ちょっと不倫とかする人の事は信じられなかった。人としてどうなのか?と思っていた。
多分嫉妬なんだと思う。自分はこんなに子育て頑張っているのに、それで更に不倫とか?浮気とか?ハァ?みたいな。

しかしながら、自分も40代になり、ふと洗濯物を干しながら思ってしまった。

このまま自分は誰とも交わることなく枯れ果てて死んでいくのか?

ふと思ってしまった。ふと寂しくなってしまった事は覚えている

しかしながら、それでどうにかしたいとか、相手を見つけるとか、そんな行動に出ることはなく、ただただ欲求不満のまま時は過ぎていくのだった。

そんな頃、近所のママ友から道ならぬ恋を打ち明けられた。なんて事は無い、私が2人でいる現場を目撃してしまったから。私のような「歩く拡声器」に見られてしまった場合、彼女は咄嗟の判断で否定して隠すよりも、全てを打ち明けて口止めをする方が懸命だと考えたのだ。

彼女の判断は正解だった

私は噂好きで口は軽いが、私を信用して信頼を寄せてくれる人の秘密は守る人間である。彼女も誰かに話したい時だってあるだろうし、それを私に話してくれれば良いと言ってある。

私は彼女を否定はしない。ただ「絶対に人にバレないように」そのことだけしか伝えない。私は、不倫を肯定も否定もしない、ただ秘密は貫けとだけ言ってある。なぜこのように言うのかは理由がある。

20代前半、私は20歳年上の人と不倫をしていた。はっきり言って見た目はタイプじゃないし、私にはオッサン好きの趣味も無い。
「ただ暇だったから」
と言う理由だけで付き合うことに決めた。2年近く付き合ったけど、私が他に好きな人が出来たので別れる事になったが、今思うとそれまでよく続いたなと思った。

しかしながら、私からは何度も何度も別れ話をした。
「そもそも不倫はよくない」
「誰にも言えない恋愛なんてしたくない」
「親にバレたらどうしてくれるんだ」
何度も何度も泣いて懇願したが、相手から反論された。
「自分は前にも付き合っていた人は居たけど、親になんてバレない。今は携帯もあるからそっちが自爆しなければバレる事は無い。」
「誰かに言いたきゃ言えばいい。社外の友達とか。ただ、社内だけは絶対に言うな。一瞬で広まるから」
「いいも悪いも、恋愛するのが悪いことなのか?」
それはそれは、ああ言えばこう言う状態で、20代前半の私には全く太刀打ち出来ない人だった。

そんな時、私が学生時代の男友達(地元の宮沢とかではない)と飲みに行った際に、いつものようにネタとして「自分は不倫をしている」と暴露したら、その男友達の1人が怒り狂って私の携帯を手に取り、不倫相手に電話をしたのだ。そこで、男友達は酔っぱらった勢いで不倫相手に向かって怒鳴り散らした。

その後、私は不倫相手から烈火のごとく怒られた。

「何で自分が20歳そこそこの男に説教されなきゃいけないんだ。あんな男友達と会うのはやめてほしい。友達に不倫の話をするのはいいと言ったけど、男友達に言うのはやめて欲しい」

それはそれは怒られたが、私は反論した。

「男友達は私の事を心配して電話をした。あなたが私を傷つけているんじゃないかと、一言モノ申したくて電話をした。その気持ちをわかってくれないの?男友達は私を友達として大事に思ってるから、そうした行動に出たと言っていたんだよ。」

すると不倫相手が言った。

「じゃぁさ、その男友達は平山の事抱けるの?満足してあげられるの?平山の話を聞いてはくれるかもしれないけど、そういう事はできないんじゃないの?話を聞いたりとかは誰でも出来るんだよ。友達だから大切に思ってるなんて、口では何とでも言えるんだよ。抱く事も出来ない癖に偉そうな口叩くんじゃないよ。」

まさに言いくるめられた。20歳そこそこの私には、衝撃的な大人の意見だった。私は何も言い返せなかった。



話を戻します。

「罪悪感は孤独には勝てない」

そう話す友人に、私は正論を振りかざして「不倫は良くない」なんて偉そうな事は言えない。私は彼女の話を聞いてあげる事は出来るけど、抱きしめる事は出来ない。彼女の孤独を私には埋める事が出来ないのだから。


それにしても自分が現在、当時の不倫相手よりも歳上になってよくわかったことがある。もし今私が当時の不倫相手の友達ならば、私はきっと「たいがいにしておけよ」と言うだろう。「20歳やそこらの小娘に何をやらかしてるんだ」と説教するだろう。「何の責任も持てないくせに、何が恋愛だ、何が恋だ、何が愛だ」と私は正論を振りかざすだろう。あの時の男友達と同じように。
40歳と20歳だったら、それは40歳のせいだと思うから。

今思うと、安易に「暇だから」という理由で足をつっこんだ不倫の世界だったけど、あの時、その一歩を踏み込んだ自分を、私は未だに人生の汚点だと思っている。


以上、2年前に書いたものですが、なんかちょっと恥ずいっすねw
今の気持ちと現状は違います。
現状は……
不倫してる友人に「いつか小説書きたいから、もっと詳しく話聞かせて~」と言う、ゲスな自分になってしまいましたwww
更に、
自分の過去も経験もなんでもかんでもネタにしてナンボ!というアホ人間になってしまいましたwww

はい、ごめんあそばせ~





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