もう流行に振り回されない~中原淳一展に行ってきた
先日、誕生日にこの本を姉からプレゼントして貰った。発行から4年経っちゃってるけどずっと欲しくてね。
自分の青春時代を生きた90年代を見てみると、、、
私の高校時代の私服は左側のような感じ。
原宿系ですねw
同時にコギャルブームが来たんだけど、私は私、コギャルなんかに負けないわよ!(完全に負けてたけどw)
この本の中で一番惹かれたのはコチラのページ↓
今はまさに昭和ブーム、レトロブーム、ヴィンテージブーム。
だからなのか?
だからこんなにも私は心が惹かれるのか?
ノンノン、私は昔からこんな感じのクラシックなスタイルが好きだった。今のゴスロリと呼ばれているファッションにも通じるものがある。
でもコレ戦前よ、戦前!
全く古さを感じないんだけど。
それにしても、この絵を書かれている中原淳一とは誰ぞや?
ちょっと調べてみた所、今渋谷で展覧会を開催中との事じゃあーりませんか。
フッ軽な私は早速行ってみた。
戦前、戦中、戦後の混乱の時期、人々は生きることすら必死な時代に、中原淳一が女性達をワクワクさせた、この素晴らしい作品達をどうぞパネルでご覧あれ。
これらは戦後の混乱期に、人々が夢と希望をもって、美しい暮らしを志して欲しいという願いを込めて書かれたものです。
中原淳一は、美しさとは移り変わる流行を追いかけることではなく、審美眼を鍛え、衣食住においての工夫や知性をコントロールして、自分の中にある真の美しさ(内面)を追求して欲しいと訴えています。
人生はスカートの長さではない
いやはや、凄いなと思いました。
世の中が「戦争」という混乱期の中、贅沢や美しいものはけしからんと断罪された時代に、中原淳一はそれでも「私達は人間である」ということを作品をもって主張しています。
参りました。完全にノックアウトですね。
思わず図鑑買っちゃいました。3300円也
これからも私の人生のバイブルとして、じっくり大切に読みこんでいきたいと思います。
*
もう一度、最初の冊子に戻りますね。
2020年代の流行とは?
これを見た時に私は愕然としました。
これ?
これなの?
なんだかつまらなくない?
この冊子が発行されたのは2020年で、まさにコロナ期において、人々は自粛を余儀なくされて、アパレル業界はどん底に落ちました。そんな時に揶揄されたのがコレなんでしょうか?
そんな側面もあるとは思いますが、私は逆に
「流行は無い、自由に装えばいい」
という表れなのかなとも思いました。
私はフンワリとですが洋服に興味を持ち、流行を追ってきた身です。そんな私が、これまでの歴史を考えてみると、流行は何周も何周も回ってきて、それら全てにおいて今はなんでもアリになってきていると感じています。
カジュアル、清楚、セクシー、ギャル、フレンチ、アメカジ、古着、ヒッピーなんでもあり。ユニクロでシンプルにするのもよし、今なら何を着てもダサくはならない。
なぜなら、
「流行」というものは、流れて消えて行くものだと思っていたけど、実はそれらは積み重なっていたものだという事に、今更ながら気づいたから。だってそうじゃなかったら「あの時の流行」が、こんなに何周もグルグル回ってこないよね。私が生きてきた、たった48年間でもそう感じるんだから、もっと長く生きている人は、何度も何度も繰り返しのループを感じてるはずだと思うんだよね。
だからあえて「何もないシンプルさ」それこそが今の時代を象徴する形なのかと思う。
「何もないシンプル」から始まって、自分なりの個性を、幾度にも渡る流行から生み出されたスタイルを、各々がチョイスして表現する、そんな時代になったのかと、私は思っている。
だから何を着たっていい、自分に合う、好きな服を着ればいいと思う。
*
長々とありがとうございました。
いつかお洋服についての思いをしっかりと書いてみたかったので、とても満足しています。
最後に、ホッコリとした私らしい余談エピソードを書いて終わりますね。
渋谷区松濤(しょうとう)という閑静な住宅街から、帰りは渋谷駅まで歩こうと思い、このクソ暑い中テクテクと歩いてみた。松濤はこれまで来たことのない見知らぬ土地だったけど、若い頃に渋谷近辺を闊歩した「野生の勘」のようなものが働いて、「ここを曲がった方が駅に近いかも」と思って行き着いた場所が、、、
あらヤダ!
ホテル街じゃないのよwww
「野生の勘」で行き着いた所がラブホテル街ってウケるwww
しかもこの物価高騰の中、休憩3000円~だってwww
安い、安いわよwww
はい、余談エピソード終わり。
長い長いスクロールありがとうございました。中原淳一展は9月1日まで開催中ですので、興味があったら是非いってみて下さいね。
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