嫉妬について
嫉妬って何だろう。
私は恋心を抱いた人にはよく嫉妬していた。自分だけを見てほしい気持ち。嫉妬というより独占欲に近い。
でも恋と関係のない、能力が高い人に対する嫉妬は比較的少なめかもしれない。
嫉妬についての数々のツイートを見ていると、そう思う。
個人的な感想だけど、誰かの能力に嫉妬している人は、嫉妬のエネルギーを原動力にした努力のお陰で「勝てた」経験が沢山あるのかな、と思って見ている。学生時代に勉強を努力したら順位や偏差値が上がった、とか。
私個人の話になって恐縮だけど、この「努力することで誰かに勝てた」経験が、結婚後にブログを書き始めるまでは、ほとんどなかった。
中学までは勉強は頑張らなくてもできた。高校で音楽大学附属に進んでからは、逆に頑張っても勝てることはなくなった。
私はピアノ専攻だったのでピアノ実技で主に評価されたけれど、頑張っても「みんな頑張っている」ので、順位が変わることはない。頑張らなければ落ちる。頑張っても上がったりはしない。
これは音大でも同じだった。みんな努力しているので、努力しても成績は変わらない。
コンクールに出ても常に予選落ちだったが、頑張ってもそれは変わらない。みんな頑張っているからだ。
そうなんだけど、学生時代にウィーンに研修に行って複数人開催の演奏会に参加したら、そこのトリに選ばれた。演奏会が終わると現地のかたに嬉しそうに声をかけられて、すごく誇らしかった。
競争して頑張っても「勝てる」ことはなかったけれど、場所を変えたら喜ばれた。
この経験は今の私を形作っている。
とはいえ、嫉妬心がゼロなわけではない。
大学を卒業後はアルバイトと非正規を転々として、そこではもちろん、嫉妬して努力しても実を結ぶことはなかった。
結婚後にブログを書き始めてから、嫉妬を向上心に繋げたり、克己心に繋げてコツコツ積み上げることが「勝ち」に結びつくのかも?と思い始めた。それが健全な感覚なのかもしれない、とも。
自分のやることに適度な自信があって活力もあると、自然と周りに嫉妬するのではないかと思った。
嫉妬を活力に変えられるだけのエネルギーがあれば、嫉妬するのは全然ありなのではないかと。
そんなことを思いました。
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