哀れな流星(りゅうせい)

名もなき流星が落ちる時

黄昏に染まる青い地平線がその最後を見届ける

太陽にもなれず

星にもなれず

本当はなんだったのか

彼方へ消えていった流星はもはやどこにもいない

微かなその存在を一瞬でもこの世に示せたのか

この空に散らばる数えきれぬほどの星々は

その誰もが輝いている

それをおちる最後に知る私はあわれだ

ここにいい知れぬ屈辱と希望が混在し

何色にも言い難い心模様はこの静かなよるにふさわしい

少しでも誰かの希望になり得たことを願い

私は星となる

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