止まり続けているわけではない
今週に入り、昼夜ともに車の量が増えてきた。鳥たちのさえずりは変わらず、華やかに力強いが、あの真空のような静けさで眠りにつくことはなくなった。日が長くなっていくのを感じる。天気の良い日の夕方は、セントラルパークもイーストリバー沿いの遊歩道も散歩を楽しむ人が増えているが、なぜか、朝の散歩、ランニングは一時よりも減って(にわかが去り、本来の人々だけに?)、通常に戻りつつある。
遡ること1ヶ月以上前、まだロックダウン初心者時代、4月1日の朝の散歩の途中で見かけたのが、下の描きかけのグラフィティーだ。日曜大工、工具、ペンキのお店が自分のお店の側面の壁にグラフィティーを製作している途中だった。この向かいの建物から出てきた時に目に入って、何気なく撮った。今気づいたが、前に止まっているのは、清掃局の車だ。
1週間後、また同じ建物から出てきたら、以下の状態に。完成だと思い、記念撮影。誰かに見せようと思ってすっかり忘れていた。
しばし時は流れて5月12日に撮ったのが一番上の写真だ。ギターに手が加えられていたのは想定内にしても、さらにキャンバスが広がっていてびっくり、そしてニヤリとしてしまう。ロックダウンなんて、おかまいなしなのか、だからこそのパッションか?Essential worker, Frontline という言葉が一気に一般化しているが、このお店の人にとっては、いつもどおりの、いつも以上の本気を込めているここが彼らのFrontline だ。しぶとく、タフに。City that never stops.
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