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高齢者も今を生きている

先日B'zの話を書きましたけれども、9月の半ばは熊本に帰省しつつ、仕事をしておりまして。

両親が高齢になってきましたので、様子を見に行き、休日を利用して行きたいところに連れていくなどしていました。

(母の行きたいところはコストコだったので、法人会員になって連れていきました)。

最近、帰省するたびに、いつか聞けなくなる前にと、母が駅の売店でばりばり仕事をしていたときのことを聞いてまとめたりしているのですが、ふと、「今思うこととか、昔作ってくれていた食事のレシピとか、手書きでいいから書いてよ」と言ってみると、母は喜びました。

私が高校生のとき作ってくれたレシピも書いてくれましたが、一番すすんで書くのは、「今」のこと。

近所の人から畑を借りて野菜を育てていること、犬の散歩中に自然について感じたこと。

その文章からは、生き生きとした感性を感じます。

なんだか、昔のことばかり取り立てていたことが、申し訳なくなりました。

シニアは、過去の栄光を話したいものだと思っていたし、その輝かしい日々を残してあげると喜ぶと思っていました。

でも、高齢者は「上がった人」ではない。今を、生き生きと、生きている。日々、みずみずしい感性で、私たちと同じように、もしかしたらそれ以上に自然や社会に慈しみを持って、何かを感じている。

人生を終えたわけでもないのに、過去のことばかり褒めるなんて、なんだか失礼だったと反省しました。

リタイアしたら、「お疲れ様」だけじゃない。仕事人生のあとも、頑張ったり、喜んだり、疲れたりする人生は続いている。

そんな当たり前のことに気がついた帰省でした。そういうリタイア後の日々は、私たちにもやってくる。だから、リタイア後、シニアがどんなふうに日々をみずみずしく生きているのか、その「今」を残していくコンテンツを作りたいと思っています。

原田あやめ


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